オフィシャルサイト
http://www11.plala.or.jp/taknet/p2pquake/
「P2P地震情報」は、P2P(ピアツーピア)によって、全国に散らばるユーザーのパソコン(ピア)同士で直接ネットワークを作り、地震を感知したユーザーが情報を発信することでリアルタイムに揺れの状況や被害状況を知ることができるシステムです。ソフトは無料で、使用に際して一切の費用はかかりません。しかし機能は非常に充実しています。
まず、どこかで地震が発生すると、該当する地域のユーザーが「揺れを感じた」ことを発信します。1人が発信しただけではデータに信憑性がないので何も起こりませんが、特定の地域で一定数以上の感知情報が寄せられると、全国のユーザーのコンピュータで地震発生の警報が鳴り、同時に揺れを感知した地域が画面に表示されます。該当する地域内のユーザー(オンライン状態にあるパソコン)の数に対する発信情報の割合によって警報の信頼性がA~Eまでの5段階で表示されます。(左の写真)
※画像は全てサンプルです。
グレーの地域はオンラインのパソコンが存在しないという意味。
この画面は地震発生(ユーザーによる発信)と同時に表示され、ユーザーの感知情報が増えて行くに連れて徐々にEからAにランクがアップし、地域も拡大していきます。まさに地震の広がりをリアルタイムで追うことができるわけです。離れた場所で地震が起きたときは、上の画面で地震波が接近してくるのを知ることができます。このシステムにより、気象庁が提供する「緊急地震速報」よりも正確に地震波の動きを知ることができ、揺れ始めるタイミングもかなり正確に把握することができます。
なお、この時点では「揺れた」ことをユーザーが発信した結果が可視化されるだけであって、地震のマグニチュードや震度、震源地などは分かりません。こういった情報は、気象庁の発表があると入電のチャイムと共に随時表示される仕組みになっています。また、津波注意報や警報が発令された場合も同様に表示されます。(中・右の写真)
また、追加ソフトを利用することで、どの地域でどのくらい揺れたか、どんな揺れだったか、被害の有無(家具が倒れた、ガラスが割れた、など)、テレビやラジオで地震速報を報じているなど、任意で情報提供するための掲示板も利用できます。イタズラや誤った情報の投稿を防ぐため発言者はIDで管理され、点数が付けられます。不必要な書き込みをしたユーザーにはマイナス評価が付きます。
気象庁の提供する緊急地震速報は、テレビやラジオでも受信することができますが、電源が入っていなければ、つまり視聴中でなければ機能しません。いつでも受信できるようにするためには専用の端末を導入する必要があります。しかし、このソフトの場合は、パソコンとネット接続の環境があれば機能します。しかも地震到達のタイミングに関しては、実際に揺れを感じたユーザーの情報を元にしているため、気象庁の緊急地震速報よりも正確に把握できます。ただし、常時監視するためにはパソコンを24時間稼働させる必要がありますが・・・。
昨日は夕方に東北地方で強い地震がありましたが、このソフトのお陰で落ち着いて行動することができました。気象庁発表の情報も視覚的にわかりやすく表示されるので、地震発生後の情報収集にも非常に役に立っています。
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購入金額
0円
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購入日
不明
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購入場所
オフィシャルサイト上からダウンロード
flammulinaさん
2010/04/24
GORO助さん
2010/04/24