W-SIMによるPHSと、ドコモ3G(後からソフトバンク3Gも登場)の両方のインフラを組み合わせて使えるハイブリッド機。けれど3Gはパケット通信専用で、通話はPHSしか利用できない。3Gは速くていいんだけど、ウィルコム公式サイトへはアクセスできないし、パケット定額代が別途のしかかるのでメインはPHSになるだろう。あ、無線LANとBluetoothも一応使えたっけ。PHSならプランG/GSの基本料金にパケット定額も含まれているという、お得感がある。
プラットフォームはWindows Mobile 6.5という、昔のW-ZERO3から続くWindows CEベースの組み込み系OSが元になっている。中途半端にPCっぽくてPCに慣れている人にはわかりやすい反面、UIは後から出てきたiOSやAndroidまったく太刀打ちできない。今まではペンで操作していたのを指でタッチ操作しやすいようにいろいろ見直している課程のバージョンだったので、指先でもそれなりに操作できるけど、どこか反応が悪いのは、OSの問題かあるいはハードウェアの問題か。後継になるWindows Phone7以降はその当たりを大きく改善しているみたいだが、おかげで別物になってしまった。
初期状態では待ち受け画面は独自UIの画面(WILLCOM UI)になっている。こいつがものすごくもっさいしていて使いにくいので、後でWindows Mobileの普通の画面に戻している。WILLCOM UIでないと全機能使えなかったりするが、操作性にはかえられない。
標準WebブラウザがIE Mobileなのは大問題。多くのサイトがPC扱いしてくれるので、スマートフォン用のコンパクトな表示にならないし、拡大縮小操作がやりづらくてとにかく見にくい。昔から使われているOpera Mobileのほうがずっと良い。まぁインストールできるので、実際に入れてみればなかなか快適だったりする。
最近はあまり新しいアプリは出てこないけど、過去の資産がかなりある。それを使うと標準ではできないことがいろいろできる。そこがスマートフォンならではといえるだろう。アプリ開発環境は無償で公開されているので、自分で作りたいアプリを作ることもできるし、作ったアプリを配るのも自由。自由である分無法地帯とも言えるが。
このHYBRID W-ZERO3を人に勧められるかといえば、ちょっとオススメできない。同じようなことはAndroid携帯でできるし、性能もずっと上だ。
まぁどうせ今となっては白ロムでしか入手できず、白ロムではプランGやGSでの契約できないから、パケット料金でのうまみはないんだけど。
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購入金額
69,840円
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購入日
2009年03月頃
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購入場所
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