茨城県の最果てからこんにちわ、こんばんわ!Takahiroだよッ!!
毎回この挨拶を考えるのですが、若干ネタも乏しくなってきたので某艦これからパクってきました。
今回はSONYの『MDR-V6』というヘッドフォンを紹介したいと思います。
ヨーロッパや北米”のみ!!”で1986年8月にローンチ(=発売)した事になってるウルトラ古参モデルです。当然、日本では正規ルートでの販売はされていません。30年以上に渡って同じ商品名で販売されてるモデルというのは今となっては希少種ではないでしょうか。
余談ですが、ヘッドフォンの方が俺より年上です
話を戻して・・・
下の表を見ていただくと分かる通り、ローンチしてから部品の発注番号の変更とケーブルの材質変更が行われています。
この時、2007年6月以降製造からはドライバーの材質変更(ネオジウム→サマリウム)も行われている可能性もあるかな? 俺は昔のモデルを持ってる訳じゃないので詳しくは分かりません...申し訳ありません。
今回はこのソニー製MDR-V6にスポットを当てていきたいと思いますので、どうぞ宜しくお願いします。
(読むのが面倒な人へ)MDR-V6ってどんな人にお勧め?どこがイイ??
正直、どう???
・カールコードのままだと若干重いけど、ストレートコードにすれば軽く感じる
・すこし華奢だがハウジングの『for DIGITAL』シールが補っている印象
・リスニングにも全然使えてるし、中途半端なハイレゾヘッドフォンよりも解像度やコスパ等など全てが上
MDR-V6ってどんな人にお勧め?
・初めてモニターヘッドフォンを買うDTM・動画/音声編集初心者、解像度が高いヘッドフォンを探してる人
・モニターとリスニング、両方とも妥協したくない人
・予算10,000円前後で考えている人
・壊れた/経年劣化に備えて予備のドライバーやヘッドクッションなども手に入るヘッドフォンを探している人
どこがイイ??
・パーツを揃えれば自作ヘッドフォンが作れてしまう
・SONYの割に安い価格(税込みで10,562円+送料無料)
・改造に関する情報の多さ
・日本国内ではCD900STや7506より使ってるユーザーが少ない?ので仕事で屋外に持ち出しても被る可能性が低い
現在新品で販売されている物は青ラインモデルと基本的に変わらない
仕様
ドライバー型式:ダイナミック、密閉型
ドライバーユニット:40mm
再生周波数特性:5~30,000Hz
感度:106dB/mW
インピーダンス:63Ω
ケーブル:片出し(Oxygen-Free Copper)
ケーブル長:カールコード
プラグ:3.5mmステレオミニ / 6.3mmステレオ標準
その他:収納用ソフトケース付き(1枚)
備考:MDR-7506と同じドライバーを使っているので最大出力は「1000mW」だと思われる。
兄弟機であるMDR-CD900STと違って、このように折りたたみが出来るのがV6のウリです。しかもステレオミニプラグな上にCD900STより安いッ!(ストレートコードではなく、カールコードなのがXだが)
その上、再生周波数特性が5~30,000Hzと下手なハイレゾヘッドフォンに近い数字を叩き出しています。
特徴
特徴ですが、正しい表現をするならば「MDR-7506(青線/青帯/青ラインetc)にかなり近い!!」の方が正しいかもしれません。しかし、知らない人からすれば『線の色が赤か青かの違いだけじゃね?』になってしまうと思います。
例えば、ライブハウスのような暗い場所だと(ハウジングを入れ替えるorシールを剥がすだけで)ぱっと見で見分けるのは難しくなりますし。
実際に
*1、MDR-V6用パーツリスト
*2、MDR-7506用パーツリスト
見ていただくと分かるとおり、多くの部品がV6と7506で共通化されています。
違うのは『ハウジングのシール色と型番』『カールコードのプラグの色』『ヘッドクッションのロゴ色(間違いでした、お詫びして訂正します)』くらいです。
V6や7506は折りたたんで収納出来ますし、ステレオミニ→標準プラグ変換アダプタ付きですし、ドライバーは同じものを使っています。
使ってるパーツだけ見れば殆ど変わりはないでしょう。
必要なパーツだけ購入して自分で修理、パーツを全部揃えれば自作ヘッドフォンも作れます!!
CD900ST・7506・V6の3兄弟はローンチから20~30年も経った『業務用定番モデル』ということで日本だけでなく世界中で研究し尽くされています。
俺の場合、6年~7年ほどSHUREのSRH840を使っていたのでV6純正のイヤーパッドのままですと5分くらいで耳が痛くなってしまいました。薄いイヤーパッドは受け入れられなかったようです。。。
なので同時購入したローランドのRH-300用イヤーパッドに交換しました。
左:ローランドRH-300用イヤーパッド 右:ソニーMDR-V6用イヤーパッド
純正と比較するとローランドの物は大体厚みは2~3割増しくらいかな?
以下の画像のように交換しました。
イヤーパッドをローランドの物へ交換しただけだと側圧が猛烈に強すぎて頭痛と吐き気、立ち上がった際に立ちくらみがしたので、俺はヘッドバンドを左右に『思いっきり』広げました。それで問題を解決しました。
次に・・・・・
””何かあったときのためにパーツもストックしたい””
そう思ったのでV6用のハウジングを探したのですが何処を探してもなかったので購入元の『サウンドハウス』にV6用パーツを売ってくれるか問い合わせました。すると答えは『ノー!!』
次に『ソニーサービスステーション』にV6用パーツを売ってくれるか問い合わせました。すると答えは『ノー!!』
なので困ったときの必殺技「ヨドバシドットコムへ問い合わせ」を行ったところ
『MDR-V6のパーツ取り寄せ出来ます!』
『ハウジングは在庫あります(納期約1週間)』
『ドライバー(*1-542-491-31へPartNO変わってます)も在庫有ります。在庫が少ないためお早めに(納期約1週間)』
とこちらが望む返事をいただけました。これならヘッドフォンの上にヤマハのセンモニ(NS-1000M)のような大型スピーカーを落下させ大破させても復活させることが可能ですね♪w
他のヘッドフォンだと大破させると即買い替えですが、このMDR-V6も兄弟機MDR-CD900STと同じく壊れたパーツだけ買い替えれば今まで通り復活します。
V6のハウジングステッカーは販売していないので""偽物をヤフオクで買う""か、
自分でIllustrator等のソフトで自作して制作業者に注文するかでしょう。
ニセモノを買うくらいなら諦めましょう。
ネジは近所のホームセンターの品で代替出来ます。錆びたらそれを使えばOK。軽い自作PCみたいなもんです。
ちなみに・・・
ヘッドフォンの自作をする場合(*音をV6っぽくしたいなら)
サウンドハウス
http://www.soundhouse.co.jp
→ヘッドバンド・スライダー・ハウジング・前面レジスター・前面板・ウレタンリング・ドライバー止め
ヨドバシドットコム
→ドライバーやケーブルなど上で購入していないもの
購入しなくていいもの
→ミクロングラス
あとはハンダと半田ごて、ドライバ(2.0mm)を持ってない人はそれを揃えればOKです。
定番の改造を施しての評価です
上で挙げた「イヤーパッド交換」の他に『4芯化(=バランス化)』も行いました。
太さは5mmまでが限界との情報がありましたので「モガミ電線 PART No.2893( 無酸素銅 / AWG26x4 / 外径4.8mm )」を繋ぎ直しました。
他に対応のケーブルですと「ゴッザム GAC-4/1 mini」や「モガミ2799」に「カナレL-4E5C」なんかが対応してますね。ただし、カナレは・・・難しいかも。モガミ2799はスリーブがないと強度的に弱いかもしれません。
以下の画像を見て””ハンダ付け汚いw””とか””ヘタクソw””って思っても心の中で留めていただけると幸いです。
結線ですが
「黒色=Lchプラス」
「赤色(太)=Rchプラス」
「赤色(細)=Rchプラス/渡り線用」
「透明=Rchマイナス」
「銅色=Rchマイナス/渡り線用」
「青色=Lchマイナス」
このようになっています。
使用プラグはAmphenolAudio「ACPS-GN(標準ステレオフォン/アンバランス)」を使っています。
今はどこかの格安3.5mm3極x2の構成になってます。そうなった経緯は
と
明日から出来る!!V6系ヘッドフォンのバランス化②(プラグ側)の項へ
バランス出力が出来るアンプを手に入れるまでは我慢だ我慢...
ド素人の主観ですが「デフォケーブルよりも解像度が上がっている」のは間違いありません。
デフォだと聞こえなかった楽器の音が浮き上がってきます。ただ、これはケーブルによる効果かもしれませんが。 個人的にデフォケーブルとの違いで一番震えた曲は『Close Your Eyes / Ayane』でした。2000年代のエロゲソングでとても有名なのですが、バックコーラスがしっかり一言一言聞こえるのに感動しました。ゲーム自体は感動系泣きゲーなのですが、俺の場合解像度たけぇ!!!という感動で泣きそうになりました。
以前のSRH840も解像度は高い部類だったのですが・・・フルバランス化したときのことを考えるとたのしみですね。。
価格コムでは””デフォのイヤーパッドだと音が遠い””という感想が見受けられますが、以前までSHUREのSRH840を使ってた俺からすれば「デフォのイヤーパッドのままだと音が近すぎます!」という一言です。
SRH840やRH-300(=ATH-M50)からの乗り換えであればV6でもかなり近く感じるかもしれません。 遠いな・・・、近いな...っというのはイヤーパッドの交換などでどうにでも出来るので各々調整を。
明日から出来る!!V6系ヘッドフォンのバランス化①(ヘッドフォン側)
V6だけでなくCD900STや7506もおなじです。なので
「何千万煎じだよ...」
とか呆れないで下さい。
やり方の方を解説します。
①、以下の画像にあるピンク丸で囲んだ部分のハンダを除去します
②、ピンク丸部分のハンダを取り除くと銀色の部分が出て来ます。そこをカッターなどで削り取って下さい
③、再びはんだを載せた後にケーブルをハンダ付けする
(④、純粋アルコールで汚れた部分を綺麗にふく)
このような感じで3つの手順を踏んでいけば簡単にバランス化できます。純粋アルコールが手元にある方は綺麗にふくといいでしょう。これは各自でご判断下さい。
もし、4.4mm・3.5mm・2.5mmのバランス出力対応プレイヤーやスマホをお持ちの方でまだバランス化を試していない方は是非チャレンジしてみて下さい。
ボヤボヤしていた音がハッキリ出て来るのでやる価値は充分にあると思いますよ。
明日から出来る!!V6系ヘッドフォンのバランス化②(プラグ側)
腕が無かったのと対応機器がないせいで失敗したので
アプローチ例を変更します。
一部ヘッドフォンアンプだと3.5mm 3極プラグx2だったりするので今回はそれで行きます。
黒色・赤色がHot(+極)、青色・透明がCold(-極)の接続となっています。
当然、このままだとモノラルになってしまいダメなので・・・
昔、作った変換ケーブルを使います。
線材・・・モガミ電線 NEGLEX2534(4芯 / AWG24 / 6mm)
プラグ・・・カナレ電気 F-12+ステレオミニ⇔ステレオフォン変換プラグ
ジャック・・・60円の超格安3.5mmステレオジャック
ただ、どっちにしろ
『バランスになりきっていない』
ので専用のヘッドフォンアンプを作成せねばいけません。
どーにか今年度中には作りたいと思います。
XLR4ピンを使ったバランス化
今回使った物を紹介します。
①、モガミ電線 PART No.2893(=モガミ2893)_お好きな長さ(170円/m)
アキバで切り売りだと『トモカプロショップ』のみです。なお、通販でも手に入ります。
②、ノイトリック NC4MXX _1個(490円/個)
一番安いのは音屋だと思います。
あと、XLRコネクタ側のハンダ付けはこんな感じでやってみるといいでしょう。
1(Lch+)・・・黒
2(Lch-)・・・青
3(Rch+)・・・赤
4(Rch-)・・・クリア
渡り線の交換
渡り線の交換ですがモガミPART No.2901を使う例もありますが、今回は手間がかかるのを承知でモガミ PART No.2799を使うことにしました。
アキバだとオヤイデで購入できます。・・・ネットショップに登録が入っていませんが問い合わせれば買える・・・・・・・かも?
とりあえず手順を簡単に書いていきます。
①、モガミ2799のジャケットを剥いでいく
②、4芯ある内の2芯のみ取り出す(→今回は赤・クリアの2芯を使います)
③、熱収縮チューブで50cm分を包み、ライターorロウソクorヒートガンorドライヤーでも何でもいいので加熱収縮させる
④、芯材を通す
この時、ヘッドバンドに菜箸のような長くて細い物を突き刺してあげると簡単に通せます
⑤、パーツを削ってから芯材を通す
赤丸部分を削ります。そうじゃないと通せません。割らないように意識しながら作業しましょう。割ってしまったら・・・ご愁傷様です。
渡り線を通したら、あとはドライバーをハンダ付けして完成です。
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購入金額
10,562円
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購入日
2017年07月07日
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購入場所
サウンドハウス
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