実は当初これでメインPCを構築するつもりで、私としては高額なCPUを買ったのですが、結局Socket478環境をPentium4 Extreme Editionで延命させたこと、AMDのCPUがすぐにSocket AM2に移行してしまったことなどから、このCPUでメインPCを組むことはなく、後にサブPC用として使われることになってしまいました。
このCPU自体は当時としては比較的動作クロックも高く、また1コア当たり1MBのL2キャッシュも効果を発揮して、当時としてはかなりの速度を見せてくれました。もともとは丁度このCPUを半分に割ったような構成となる、Athlon 64 3700+を買おうと思っていたくらいですから、それを2つ分搭載しているこのCPUの速度に不満が出るはずもないわけですが。
当時は発熱は大きいと感じていたのですが、後にSocket AM2環境でより高クロックのAthlon 64 X2を使うようになると、むしろ他よりはましなレベルで収まっていて、このCPUをバランスの良さを再確認させられることとなりました。
前回取り上げたMSI K8N SLI-FIで触れた通り、このCPUを使ったPCは既に解体してしまいましたし、ベンチマークの結果等も残っていませんので数値で評価をすることは困難ではありますが、これまでに使ったCPUの中でも満足度はかなり高い方となります。
泣き所となったのはとにかくSocket939というプラットフォームであったことです。これによりメモリは184P DDRと限定されてしまいましたし、より上位の製品もクロックが200MHz上がるだけのAthlon 64 X2 4800+が上限となってしまい、アップグレード手段がほぼ閉ざされてしまっていましたので。
ただ、その後のAMD製CPUの商品展開を見ても、このCPUのコア自体は非常に優秀であったことは間違いなく、これ単体で見れば文句の無い良いCPUだったと思います。
-
購入金額
25,980円
-
購入日
2006年10月21日
-
購入場所
ZIGSOWにログインするとコメントやこのアイテムを持っているユーザー全員に質問できます。