まぁ、そもそも富野さんが書いていない宇宙世紀ガンダムと言われてもピンとこなかったというのが正直な所でした。こういうのは、一歩間違えると、ただの同人誌的な内容で終わってしまいがちですから。
アニメ版についても、正直期待は全くせずにまぁ、1000円だしという軽い気持ちでダウンロードしてみました。
見始めて5分くらいから、もう、目がくぎつけで離せません。
なんだ、この圧倒的なクオリティは・・・。モビルスーツ同士の戦いがこれほど迫力のある映像で見れるとは思いませんでした。僕はガンダムOOの戦闘シーンはロボットアニメの中でもトップクラスの映像だと思っていましたが、これは、それを超えます。OVAであるという部分をさっぴいてもすごいと感じます。
MS同士の戦闘中の描写は非常に緻密で、モビルスーツのコックピット内の計器の動き、あやつるパイロットの動き、そして、宇宙空間の遠近感の描写、重力の演出、空気感と重さ、飛び散るビームの粒子、モビルスーツそのものの躍動感など全てが息を呑みます。
更にBGMがすばらしい!MS戦闘時に流れるBGMはエースコンバットシリーズを彷彿とさせる重厚で荘厳なサウンドです。いい意味でガンダムらしくなくてバトルの邪魔をせず、最高に盛り上げてくれています。
クシャトリアもガンダムを知っている人ならジオンのMSだとわかる正当進化のデザインです。
そして、主役MSユニコーンガンダムは、カトキハジメらしいシャープで繊細で美しいモビルスーツでした。まぁ、この後にF91がくることを考えると、かなりオーバースペック気味な感じはしましたけど・・・。(これは0083の時も感じたことですけど)
肝心のストーリーですが、原作を知らない僕が見ても話はわかります。
ものすごく丁寧でかつ複線の張り方も上手だと思いました。主人公の生い立ち、ヒロインのこれから。ラプラスの箱とは?ネオジオンは?アムロは?シャアは?
とにかく先が気になって仕方がありません。
宇宙世紀のガンダムを知っている人は、ニヤニヤしながら楽しむことができると思いますし、平成ガンダムユーザーも、これを機に宇宙世紀ガンダムを見てもらっても楽しいかもしれません。
ガンダムというコンテンツは本当に大きく育ったんだなぁ、と感じる1本です!
誰が見ても楽しめる最高のエンターテイメントになっていると思います。
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購入金額
5,040円
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購入日
2010年06月頃
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購入場所
ビックカメラ
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