以前日記等で書いた通り、今まで主にスポーツ観戦等に持ち歩いていた、Canon EOS 50Dが極度の不調で使い物にならなくなってしまい、入れ替えの必要が出てきていました。
まあ、元々ジャンク品で買ったものですし、素直に諦めもつきますので良いでしょう。
差し当たってはEOS 40Dがあるのである程度は代わりにはなるのですが、出来ればもう少しだけ現代的な性能のカメラが欲しいという考えもあり、新たに1台用意することにしました。
とはいえ、EOS 50Dはもう少し使うつもりでしたので、予算は全く確保できていません。そこでカメラの性能の割には中古品の価格が下がっているEOS 7Dを買うことにしました。ただ、EOS 7Dは4年近くも製造されていた製品ですので、出来れば比較的新しい製造分が欲しいということで、シリアルナンバーを確認できる販売店で出てきた中古品に絞って探したのです。
付属品はストラップ以外は概ね残っていたようです。今回はあくまで急場凌ぎですので、使えてくれればそれ以上は望みません。
外装はまあまあ綺麗な方ではないでしょうか。一箇所を除いて…。
この部分の傷があったため、商品ランクでいえば「B」という、外装難あり品となっていたのです。ちなみにCanonのこの本体色は、自動車用のタッチペンで汎用の黒のものを使うと、あまり目立たないように埋めることが出来ます。後ほど埋めた結果も掲載します。
レンズを装着してみました。後はストラップですが、これはEOS 50Dで使っていたCanon純正の旧型プロストラップを装着しました。
価格の割にカメラとしての基本性能が高い
はっきり言ってしまうと、今時APS-Cサイズセンサーで1800万画素というのは、かなり少ないといわざるを得ません。発売時点ではこれでもかなりの高精細素子だったのですが…。
ただ、バリアングル液晶などはないものの、この世代から動画撮影にも対応するようになり、Wi-FiやBluetoothに対応していないことを除けば機能面ではさほど不足はありません。
そして何より、Canonの型番で一桁の数字を与えられる製品は、やはりそれ以下の製品とはメカの信頼性が全く違うということが実感できます。表記性能では、EOS 7Dのモデル後期に発売されていた下位モデルEOS 70Dよりは完全に劣っている(元々EOS 7DはEOS 50Dの上位モデルとして発売されていて、EOS 70Dより2世代ほど前となります)のですが、実際にシャッターを切ってみればメカの剛性感などではやはり上であることがわかります。
強いていえば、記録メディアがCFカードという辺りはやはり世代の古さを実感できます。最近のモデルであればSD、CFast、XQDのいずれかを使うのが一般的ですので。これも旧世代のカメラばかり持っていて、CFメモリーカードを買いためている私としては、むしろ都合が良い点だったのですが…。
作例を撮影しに行く時間的余裕が出来ていないのですが、差し当たって先日公開したAMD Ryzen 7 1700のプレミアムレビューに掲載した写真は、スクリーンショットを除き、このEOS 7D+EF 17-40mm F4L USMで撮影してみました。さすがに普段のレビューで使うiPhone 7のカメラと比べると、大幅に縮小した写真であっても写りの違いははっきりおわかりいただけるものと思います。
まだまだ殆ど使えていない状況ではありますが、現時点での感触は3万円少々で買えるカメラとしては素晴らしい満足度としか言い様がありません。
実写サンプル
個人的には、EOS 7Dというカメラは望遠レンズを組み合わせて、屋外でどんどん自分が動いて写真を撮るためのカメラと思っています。
そこで手持ちにあまり良い望遠レンズが無いのが残念ではありますが、EF200mm F2.8L USMに2倍テレコンのEF EXTENDER 2Xを組み合わせて撮影したサンプルを掲載しておきます。
いずれもオリジナルサイズではアップロード出来なかったため、Adobe Photoshopで横3,000Pixelに合わせてリサイズしたものとなります。
EOS 7DはAPS-Cセンサーモデルですので、35mm換算の焦点距離では
200mm(レンズの焦点距離)×2倍(テレコン)×約1.6倍(Canon製APS-Cセンサ機の場合の補正値)
で、約640mmという計算となっています。
仮にも一桁型番のEOSであるだけに、グリップ性の良さや反応の速さは今でも充分通用するものですし、センサー性能こそ現代的な水準には及ばないものの、それ以外の部分における基本性能の高さは光ります。暗所撮影などをしない限りは、最近のカメラと比較しても特段劣ることは無いでしょう。むしろ屋外撮影時の画質は割合良好な方だと思っています。
元々手荒く扱うことを想定して格安中古で入手したカメラですので、今後も外出時に連れ出すカメラとして活躍してもらおうと思っています。
傷を埋めてみた
少し触れていますが、このEOS 7Dを「外装難あり」にしてしまった、右上部の傷を、タッチペンを使って埋めてみました。今回利用したのはSOFT 99から発売されている、「タッチアップペン 【X-1】 つや消し黒」というものです。メーカー直販価格で572円というもので、地元の車用品店で同じような価格で購入しています。
さすがに光を当ててしまえば塗り跡で直ぐにわかってしまいますが、さほど光が当たらない場所で見ている限りでは殆どわからない程度に補修できます。
実は以前EOS 5Dでも同じような塗装をしていますので、大体この色というのが掴めていたため、安心して塗ることが出来た訳です。
もっとも、私は一眼レフカメラはかなり手荒く扱いますので、しばらくすれば塗り跡など気にならない程度に傷がついてしまうかもしれませんが…。
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購入金額
33,800円
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購入日
2017年12月13日
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購入場所
カメラのキタムラ
takamizuさん
2018/01/02
CFカード、一時期、多数所有していましたが、今は1枚しか持ってないですね。(笑)
harmankardonさん
2018/01/02
しかも安い!
jive9821さん
2018/01/03
今時CFを使うようなカメラは、コンシューマー向けには殆ど残っていませんからね。SDカードの方が安くて高性能というのは間違いありません。
今回は一桁EOSの信頼性を買ってみようと思っていましたので、記録メディアは気にしないでおこうかと…。
jive9821さん
2018/01/03
まだきちんとした写真を撮っていないのですが、軽くテストしているだけでEOS 50Dとは全く別物であることが伝わってきますね。
最近では外装難ありであれば3万円を割り込むこともあるようですが、こちらの個体は目立つ一箇所の傷さえ埋めてしまえばごく普通の美品といえるレベルでしたので、この辺りで妥結しました。