レビューメディア「ジグソー」

軽やかな新世代CPU。

今回このような機会を与えていただきzigsow様INTEL様の関係者の皆様に大変感謝しています。
i7-870はINTELの新製品であるLynnfield系では09年10月現在最上級のCPUとなります
このような高価なCPU(ハイエンド帯の600ドルクラス)を手にするのは初めてなので、とても感激興奮しています。
手持ちのi7-920(ハイエンド帯の300ドルクラス)のPCとCPUとマザーボードを組み替えて使用感の差を書いていこうと思います。

拙いレビューですがどうぞご覧ください。

Lynnfield系のi7-870はBloomfield系のi7-920と比べ、より低電力消費にもかかわらずターボブーストテクノロジーが強化改良されています。
i7-920が通常時2.66GHz、ターボブーストがかかると4~2コア稼動時なら133MHz単位で1段上がって2.8GHz、1コア稼動時なら2段上がって2.93GHzでしかないのに、i7-870は通常時2.93GHz、ターボブーストがかかると4~3コア稼動時なら2段上がって3.2GHz、2コア稼動時は4段上がって3.46GHz、1コア稼動時では5段上がって3.6GHzまで上がります。
これならわざわざリスクをとってオーバークロックをする必要を感じません。

Lynnfield系CPUと対になるP55チップセットマザーボードとのシステムは一世代前のBloomfield系CPUと対になるX58チップセットマザーボードとのシステムと比べ、ハードコアゲーマー(ゲーオタ)やベンチマーカー(数字フェチ)ではないごく普通の一般ユーザーにとっては過剰な仕様が排除され(メモリーのチャンネル数がトリプルチャンネルからデュアルチャンネルに、PCIエクスプレスのレーン数が少なくなっているなど)、より一般ユーザー向けの仕様となって、より低コストに最新CPUの処理能力を持つPCを手に入れる事が出来ます。
Windows7発売直前の10月現在、最廉価のi5-750ならばOS代込みでたったの62000円+ビデオカード代+ケース代+電源代のみ、300ドルクラスのi7-860なら70000円+ビデオカード代+ケース代+電源代のみで、最高クラスの処理能力を持ったPCを組むことすら可能です。
もちろんゲーム好きのユーザーならそれ相応のマザーボードとビデオカードを組み合わせることで最高級のゲーミングPCを組むことも可能です。

私はベンチマーカーではありませんがi7-920のPCと比較するためにベンチマークをとってみました。

i7-870 SuperPi Mod1M 12.241s
i7-920 SuperPi Mod1M 14.560s

i7-870 3DMarkVantage P12525 GPU10081 CPU45883
i7-920 3DMarkVantage P12554 GPU10152 CPU43269

i7-870 3DMark06 17821 SM 2.0 Score 7347 SM 3.0 Score 7739 CPU Score 5436
i7-920 3DMark06 16883 SM 2.0 Score 6949 SM 3.0 Score 7488 CPU Score 4947

i7-870 CINEBENCH R10 1CPU 4816CB-CPU XCPU 18513CB-CPU
i7-920 CINEBENCH R10 1CPU 4053CB-CPU XCPU 15794CB-CPU

i7-870 PCゲームGTA4 1280*800 各設定最高 58.57fps
i7-920 PCゲームGTA4 1280*800 各設定最高 58.15fps

i7-870 Windows7RC64bitエクスペリエンスインデックス7.5-7.5-6.4-6.4-5.9
i7-920 Windows7RC64bitエクスペリエンスインデックス7.6-7.6-6.5-6.5-5.9

i7-870 Windows7RTM64bitエクスペリエンスインデックス7.5-7.5-7.2-7.2-5.9
i7-920 Windows7RTM64bitエクスペリエンスインデックス7.4-7.6-7.2-7.2-5.9

i7-870 CPU消費電力 CPUIDHWMonitor読み 22.04W-111.35W
i7-920 CPU消費電力 CPUIDHWMonitor読み 25.82W-150.95W

i7-920と比べると、怪しげな挙動を示すWindows7RCのWindowsエクスペリエンスインデックスを除く全てでCPUの処理能力がコアクロックの差の分強化されていることがわかると思います。(マザーボードのBIOSの熟成がすすんでいないのにもかかわらず、です!)
それにもかかわらず全力稼動時の消費電力は3割近く低くなるという驚きの結果です。

低電力消費のせいもあって、CPUの発熱も低く抑えられています。
サイズ鎌アングルという、決して最高クラスの冷却能力を持つとは言えない空冷CPUクーラーを使ったのにもかかわらず、アイドル時なら室温24℃でCPU温度27℃(おそらくVRM温度か?)、コア0~3が30、27、29、27℃とi7-920では考えられない低さでした。
ちょっと怖いくらいです。
OCCTを1時間まわしてもCPU温度、コア0~3の温度が共に60℃を超えませんでした。
この低消費電力による低発熱は自作erとしては何より嬉しいところです。
これならわざわざ別売りのCPUクーラーを買う必要が無いとすら思えてきます。

現在最高性能のi7-9xxとX58チップセットマザーのPCよりも、手頃な価格で、電気代も安くつき、CPUの冷却に悩まされる事も無く、それでいてi7-9xxとX58チップセットマザーのPCと同等以上の性能を持つPCを気軽に手に入れることの出来るLynnfieldの新i7・i5とP55マザーボードのPCは最高のソリューションだと思います。

Windows7の発売を控えた今、AMDのCPUやINTELの旧世代CPUであるCore2DuoやCore2Quadに物足りなさを感じてPCのパワーアップを考えている方には自信を持ってお薦めできると思います。


8703DVa_133_655.jpg
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870_OCCT_133.jpg
870_OCCT_133.jpg




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メモおよびポエム
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とにかく、熱を持たないという点が素晴らしい。
気を使わないでも運用できることはとても素晴らしい。

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ソケットの件は銅製の何Kg(?)もある枡をいい加減に載せて高電圧を供給して液体窒素を注ぐせいもあるのではないかと思う。
そういうことはしたことが無いので想像だが。

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CPUに負荷のかかるゲーム、GTA4もOblivionもCPUをオーバークロックしなくとも満足のいくスピードで動いてくれた。
リスクを負いながらオーバークロックしないで済むのは素晴らしい。

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プログラムが軽やかに動く。
予算も軽やか。
組み立ても軽やか。

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何のトラブルも無く組み立てが終わって、約一週間使いましたがまったくトラブルなしにサクサクキビキビ稼働中です。
CPUの発熱が異常に低くてかえって心配になるくらいです。

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ASUSのP7P55Dの無印使ってる。この前インテルプレミアムレビューに当たって秋葉原に安いマザーボード探しに行ったら見た瞬間に即決した。

カッコイイ、マジで。そして速い。スイッチ入れると起動する、マジで。ちょっと感動。しかも最新チップセットのマザーボードなのに機能も少ないからBIOS操作も簡単で良い。メモリーがデュアルチャンネルだと力が無いと言われてるけど個人的には速いと思う。トリプルチャンネルと比べればそりゃちょっとは違うかもしれないけど、そんなに大差はないって店員も言ってたし、それは間違いないと思う。

ただBIOSアップデートしないで使うとちょっと怖いね。たまにブルースクリーンでるし。

速度にかんしては多分X58もP55も変わらないでしょ。5万円以上する高級マザーボードにi7-975載せたハイエンドPCとか使ったことないから知らないけどトリプルかデュアルかでそんなに変わったらアホ臭くてだれもデュアルチャンネルなんて買わないでしょ。個人的にはデュアルチャンネルでも十分に速い。

嘘かと思われるかも知れないけどパイ焼き勝負でマジで2秒も差をつけてRampageⅡExtremeにi7-920のせたマシンを抜いた。つまりはハイエンドのX58マザーボードですらi7-870をのせたP55マザーボードには勝てないと言うわけで、それだけでも個人的には大満足です。

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メモ

920定格

SuperPi Mod1M 14.560s
3DMarkVantage P12554 GPU10152 CPU43269
3DMark06 16883 SM 2.0 Score 6949 SM 3.0 Score 7488 CPU Score 4947
CINEBENCH R10 1CPU 4053CB-CPU XCPU 15794CB-CPU
Windows7Windowsエクスペリエンスインデックス7.6
25.82-150.95

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インテル様に感謝!秋葉原のイベントで「神様」を見かけたらハグしてキスします!
・・・・・・、えー、今までの知識でわかっている事といえば

i7-9xx系よりも自動オーバークロック「ターボブースト」機能が強化改善。
NF200を搭載しない限り*8+*8になるP55マザーはSLI向けではない=ハードコアゲーマー・グラフィック系のベンチマーカー向けではない。
レアケースではあるが万が一USB関係のトラブルが出たら挿す場所をいろいろ変えろ。
メッセージ機能で一部の人に伝えたがある種のグラフィックカード(サファイアVapor-Xとか)とある種のマザーボードの組み合わせには要注意。
CPUの取り付けには細心の注意。1366より難易度高。

これくらいでしょうか。

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当選しました。
関係者の皆様、ありがとうございます。
昼くらいに自宅に届いたようです。

予定通りi7-920との比較をメインにがんばりたいと思います。

土曜まで身動きが取れないので下調べと情報収集にあてます。

コメント (105)

  • drugmaniaさん

    2009/10/07

    おお、おめでとうございます。
    レビュー楽しみにしております!
  • Takkunさん

    2009/10/07

    レビュー楽しみにしてますよ~!
    うちもがんばります!