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TP-550AP vs KRPW-V500W

「Antec TP-550APと玄人志向KRPW-V500Wで徹底比較」と題しまして、高コストパフォーマンスで人気のある電源「玄人志向KRPW-V500W」と徹底比較してみたいと思います。

比較項目は、
・ 外観比較
・ 機能比較
・ 騒音比較
・ 消費電力比較
・ 供給電圧の品質比較
となります。


外観
外観

概観
概観


=Antec TP-550AP=
実売価格¥12,000
86mm (H) x 150mm (W) x 150mm (D)
高級感溢れる塗装に、保護シールドを巻いた品質の良いケーブル類。
電源重量は2万円前後の高級電源に比べ軽め。

=玄人志向KRPW-V500W=
実売価格¥6,500
86mm (H) x 150mm (W) x 140mm (D)
塗装が無く、ケーブル類もむき出しになっており、
コスト削減されていることがよく分かる。
一見して、動物電源に見えないこともない。
電源重量は高級電源に比べ軽め。

=外観比較まとめ=
実売価格が2倍近くあるのも手伝い、Antec TP-550APと玄人志向KRPW-V500Wでは高級感が全く違います。
実使用においては隠れて見えない所ですので、「玄人志向KRPW-V500W」で問題ないともいえます。
個人レベルの満足度の問題ですね。

また、電源の寸法がAntec TP-550APのほうが奥行き10mm程度大きく、
Antec P180に搭載する際に、苦労してしまいました。
P180等の特殊ケースのことを考えて設計して頂ければいいのですが。。。
(電源の上下を逆にすることによって解決しました。)

Antec P180とAntec TP-550APは同じメーカーだということもあり、M/Bの4pin ATX 12Vがしっかり届き、別途延長ケーブルを使用しないで済みました。
延長ケーブルで直結すると、どうしても接触不良による火事などが不安になってきますし、Antec P180を使い続けるなら、事前調査をするかAntec製の電源を選択したほうがいいでしょう。


仕様
仕様

=Antec TP-550AP=
1. 本体直結
・ATX 24pin/20pin両対応:1本
・ATX 12V/EPS 12V(4P+4P):1本
・4pin ATX 12V:1本
・8pin(6+2) PCI-Express:2本
・MOLEX×3 + FDD×1:1本
・SATA×3 :1本

2. プラグイン追加ケーブル
・MOLEX×3:2本
・SATA×3:2本
・6pin PCI-Express:1本

3. DC/DC電圧制御モジュール
4. 120mm PWMファン
5. ActivePFC搭載 80 PLUSブロンズ
6. 工業用レベル保護回路搭載(安全性認証:UL、CUL、CE、CB、FCC Class B、TUV、CCC、C-tick、BSMI)

=玄人志向KRPW-V500W=
1. 本体直結
・ATX 24pin/20pin両対応:1本
・ATX 12V/EPS 12V(4P+4P):1本
・MOLEX×3:1本
・MOLEX×2 + FDD×1:1本
・SATA×2:2本
・PCI-E 6P×2:1本

2. 12cm静音ボールベアリングファン
3. ActivePFC搭載 メーカー公称78%
4. 保護回路搭載(安全性認証:UL、CE、FCC)

=機能比較まとめ=
どちらも必要十分な拡張性と機能を有していますが、
ケーブルマネジメントはAntec TP-550APのほう圧倒的にし易いです。
エアフローも格段良くなっているはずです。
ただ、欲を言えば、PCI-E用8pinケーブルもプラグインに振っていて欲しかったです。

Antec TP-550APにしかない機能として、
DC/DC電圧制御モジュールと120mm PWMファンがありますが、
電源の安定供給と静音性において如実に差が出てきています。
※ 電源の安定供給、静音性ともに、後述させて頂いています。

保護回路も1つ上のものを使っており、安心感が違います。


騒音
騒音


主観的にいえば、Antec TP-550APはほぼ無音。
玄人志向KRPW-V500Wは若干風切り音が聞こえるといった程度です。

Antec P180は静音性の高いPCケースですので、
どちらの電源もファンの音は聞こえてきません。

どちらも合格点を十分にあげられると思います。
※ 私のPC構成ではVGAが一番五月蠅い為、単純比較しずらいのもあります。


消費電力
消費電力

ワットチェッカーによる計測

=Antec TP-550AP=

: W : VA : 力率 :
電源切 : 1 : 1 : :
Idle : 104 : 106 : 0.97 :
Prime95: 164 : 170 : 0.96 :
OCCT : 166 : 171 : 0.96 :

=玄人志向KRPW-V500W=

: W : VA : 力率 :
電源切 : 1 : 1 : :
Idle : 104 : 103 : 0.98 :
Prime95: 164 : 169 : 0.96 :
OCCT : 166 : 172 : 0.96 :

=消費電力比較まとめ=
Antec TP-550APの外れロットを引いたのか、玄人志向KRPW-V500Wの当たりロットを引いたのか、どちらかは分かりませんが全くの互角でした。
ベンチマーク
ベンチマーク


■ 供給電圧の品質比較
OCCTによる電圧供給テスト
供給電源の品質1
供給電源の品質1

供給電源の品質2
供給電源の品質2

Antec TP-550APはDC/DC電圧制御モジュールを搭載している為か、非常に安定した電圧供給をできていることが分かりました。

逆に玄人志向KRPW-V500Wは電圧がかなりまばらに触れていることがわかりました。特にCPUに負荷を与えたあとの落ち込みは、かなり気になるところです。5V供給も4.87V付近と水準に達していないことが分かりました。

電源の安定供給レベルで比較すると、玄人志向KRPW-V500Wの粗が発露してしまうという結果になってしまいました。
Enhance製とはいえ、やはり格安電源ということでしょうか。

定格使用をするのであれば玄人志向KRPW-V500Wでも問題ないでしょうが、
オーバークロックや負荷のかかる作業をする場合は、Antec TP-550APを使用したほうがいいでしょう。

総評
総評


電源効率においては全く互角であるものの、
外観・機能・騒音・供給電圧の品質において、Antec TP-550APに軍配が上がる結果となりました。
価格差があるという言葉で片付けてしまえばそれまでですが、
約¥6,000という価格差を埋めてしまうほどの魅力が、Antec TP-550APにはあると思います。

まさに、高効率・低騒音・高安定・プラグインの4拍子が揃った鉄板電源!であるといえるでしょう。
  • 購入金額

    12,800円

  • 購入日

    2009年05月14日

  • 購入場所

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