レビューメディア「ジグソー」

38mm厚ファンで静音・冷却の両立が可能

空冷最強の名を欲しいままにしているmegahalemsに、X-FANのRDL1238S-PWMを組み合わせてみました。
RDL1238S-PWMは38mm厚の12cmファンで、PWM制御により800~2000rpmの範囲で回転数が可変します。今回は、PWM制御はマザーボード側ではなく、ZM-MFC3ファンコントローラーを使用して調整することにします。
RDL1238S-PWMは38mm厚のため、Megahalemsに付属するファンクリップでは装着できません。そこで、SCY-12FC Type.Bを使って装着することにしました。SCY-12FC Type.BはMegahalems用ではありませんが、ちょっと針金の角度を変える必要はあるものの、リブなしファンであれば厚みを問わず装着可能となります。

マザーボードへの固定方法はユニークな方法で、H状に3本の金具を使って固定します。ASUS Rampage Formulaに取り付けたところ、コイルと電解コンデンサの隙間が全くなく、ものすごくギリギリで装着できました。ノースブリッジの延長にあるヒートシンクと、CPUソケット周辺のコイルとの間隔は0mm、つまりぴったり接している状態です。押しつけているわけではないので動作に問題はないと思いますが、Rampage Formula専用?というくらいぴったりでびっくりしました。

BigTyphoonと交換した感じでは、ファンのノイズが気にならない1300rpmにおいて、アイドルで-5度の温度低下が実現できました。ピークはまだ測定していませんが、それなりに効果はありそうです。
トップフローからサイドフローのCPUクーラーに交換したため、メモリやノースブリッジの冷却に問題が出ると思われたこともあり、事前に用意したAntecのSpot Coolでメモリを冷却し、ノースブリッジにはマザーボード付属のブロアーファンで対策を行いました。感じとしては、+3度程度の誤差で収まっているようですので、特に問題はないと思います。
サイドフローのCPUクーラーの場合、CPUソケット周辺のパーツ冷却効果が劣りますので、注意が必要です。

RDL1238S-PWMとの相性は、悪くはないものの、RDL1238S-PWM自体の軸音が思った以上に大きいこと、38mm厚だと一部のメモリスロットにファンが覆い被さってしまうことなどを勘案すると、25mm厚の、風量が割とあって静かなファンでも十分なように思います。むしろ、38mmファンはオーバークロック限界を探る場合にガンガン冷やしたいといった用途の方が良さそうです。個人的には静圧の高い(とメーカーが謳っている)GentleTyhoonなどは相性が良さそうな気がします。
今のところ、RDL1238S-PWMの1300rpm運転で問題は無いので、これで常用しようと思っています。RDL1238S-PWMの1300rpmと同程度の風量を25mmファンで得ようとすると、1500rpm以上は必要かと思われるため、ノイズも割と大きくなってしまいます。その点、ノイズが出ない回転数に抑えてもそこそこの風量を得られるRDL1238S-PWMは、1300rpm程度の回転数がちょうどバランス良いかもしれません。
  • 購入金額

    6,500円

  • 購入日

    2009年07月頃

  • 購入場所

    T-Zone

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コメント (3)

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