IOI TechnologyはInitio製のリファレンスに準拠したホストアダプターを発売していたのですが、Initioがかつて日本のICMにPC-9800系をサポートしたSCSIホストアダプターを供給していた名残で、このような製品が生まれたのではないかと言われています。
もっとも、PC-9800系対応とはいっても出荷時点で書き込まれているのはPC/AT互換機専用のBIOSであり、PC-9800系に対応させるためにはIOI TechnologyのFTPサイトからドライバー・BIOSの詰め合わせパッケージをダウンロードして、そこに含まれるPC-9800系対応BIOSをPC/AT互換機上から書き込んでやる必要があり、「対応」というよりは「対応可能」という表記の方が正確なのかもしれません。
ちなみにこの製品は同じ「IOI-9100UW」であっても色々な基板が存在していて、外観が大きく異なるものもあります。私の所有分はアイテム情報欄の写真と全く同じ外観ですが、省スペース基板のものや緑色のものがあるといわれています。
当時はAdaptec AHA-2940UWと同等の性能を持ちつつ、価格が大幅に安かったということで、それなりに魅力のあった製品だったのですが、それほど普及はしていなかったように思います。IOI Technologyが一時期「abaptek」などという怪しいブランド名を名乗っていたことから、負のイメージが強かったことも影響しているのかもしれません。
個人的にはIOI Technologyを含むInitio製品は結構使っていましたし、製品の出来も良好で気に入っていました。IOI-A100U2Wについては諸事情によりPC-9800系対応BIOSは配布停止となってしまいましたが、こちらは現時点でも入手可能であり、PC-9800系であれば未だに実用的な製品といえます。
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購入金額
10円
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購入日
2014年02月04日
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購入場所
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