突如登場した高性能カードでした。
3Dfx初の2D/3D兼用チップとなったVoodoo Bansheeを搭載し、PC-9800シリーズに対応した
製品が出ていなかった他のチップと比較しても十分な高性能製品でした。
メルコ(現BUFFALO)からもWGP-FX16N/FX8NというPC-9800シリーズをサポートするVoodoo
Banshee搭載の製品が発売されましたが、ほぼリファレンス通りのスペックであったメルコ製品
とは異なり、GA-VDB16/PCIではコアクロック・メモリクロック共にオーバークロックされていて、
またドライバーもアイ・オー・データ独自にチューニングされたものであり、ベンチマーク上では
ワンランク違う性能を見せつけていました。
3Dfxが開発したチップではありましたが、Voodoo Bansheeはむしろ2Dの描画が非常に高速な
製品でした。当時ベンチマークで何とかPC-9821シリーズのユーザーがPC/AT互換機と張り
合えていた大きな理由はここにありました。
もっとも、ハードウェアアクセラレーションが有効なのは、16bitカラー使用時までなどと、今と
なっては古さを感じさせる部分も多くあります。
私自身はこのボードは3枚ぐらいしか持っていなかったと思います。上記の高性能ぶりは全て
Windows 95/98使用時であり、Windows 2000ではドライバーもほぼリファレンス通りの平凡な
ものであり、また、より新世代のビデオカードを使う方法も確立されるなど、敢えてこのボードに
こだわるほどの理由がなくなってしまったためです。
Windows 2000に移行した後は、後継製品のVoodoo3 3000 PCIをしばらく使った後、さらに新
世代のVoodoo5 5500 AGP(玄人志向 CHANGE AGP2PCI併用)、NVIDIAに吸収された3dfx
開発陣による設計といわれるGeForce FX 5600 Ultra(玄人志向 CHANPON ZERO3-PCI併用)
と移行し、その後はPC/AT互換機へとメイン環境を移行して現在に至ります。
ただ、Windows 98とGA-VDB16/PCIという組み合わせは、PC-9800シリーズの歴史には間違
いなく残り続けるだけの強い印象を残したといえるでしょう。
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購入金額
29,800円
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購入日
1998年頃
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購入場所
けんこうさんさん
2012/04/01
PC-9821とVoodooの組合せが一番良いですよねぇ~
PC9821用のSavag2000のカードも買ったけどBanshee以下で・・・
jive9821さん
2012/04/01
私自身、WGP-FX16N/FX8Nも所有していまして、一時は主なPC-9821シリーズは全てVoodoo Banshee装着という時期もありました。あの頃はPC-9821シリーズにかなりの資金と時間と労力をつぎ込んでいましたね。
Windows 2000で汎用のPC/AT互換機用ビデオカードを動作させる手段が確立してからは、手当たり次第にいろいろなビデオカードを買って試していた記憶がよみがえります。
そのうち、ここでもその時期に買い集めた製品を取り上げてみようかと思います。