レビューメディア「ジグソー」

間違いなく良いキーボードではある

ダイヤテック、FILCOブランドの日本語108キーボードです。
かな印字無し、黒筐体、USB&PS/2両対応(PS/2変換プラグが付属)
それまで入手性、価格にやや難があった「Cherry製メカニカルスイッチ採用キーボード」を普及させた立役者。

【製品情報URL】
http://www.diatec.co.jp/products/det.php?prod_c=3


よく「Cherry製スイッチ採用、~軸」と呼ばれるものは主にデスクトップ向けのMX Seriesです。

【Cherry MX Series Key Switch】
http://www.cherrycorp.com/english/switches/key/mx.htm

厳密にCherryのデータシートと照らし合わせた場合、いくつかの矛盾が発生するのですが、一般的には下記の様に分類されています。

■リニア(黒軸・赤軸)
キーの押下量に比例して押下に必要な力が増えていく。クリック感は無い。
「黒軸」の押下圧を全体的に軽くしたものが「赤軸」


■ソフトタクタイル(白軸・茶軸)
キーを一定量押下した時点で、一旦反発が強くなり、その後一気に抜ける。
クリック音は無いが、その押下圧の変化でキーを入力した事が分かる。
「白軸」に比べて、押下圧の変化量を少なく、全体の押下圧を軽くしたものが「茶軸」


■クリックタクタイル(青軸)
明確なクリック感あり。全体的に押下圧は軽め。

このFKB108M/NBで採用されているのは、ソフトタクタイルで通称「茶軸」と呼ばれるキースイッチです。


私が購入した最初の個体は、使い始めて約1週間で「Enterキーを押した後に戻らない」症状が多発、メーカーに連絡すると即、初期不良交換となりました。
対応は迅速で、すぐに交換品が送られてきました。
受取りと同時に不良品を宅配業者に渡す形式でした。

現在所有しているものは、その交換品です。
約1年間ほぼ毎日使っていましたが、不具合は発生しておりません。
フチが細くなっており、フルキーボードとしては省スペース
フチが細くなっており、フルキーボードとしては省スペース

かな表記無し。半角/全角含め徹底して日本語表記は排除されている
かな表記無し。半角/全角含め徹底して日本語表記は排除されている

LEDは青色
LEDは青色

冒頭で述べた通り、通称「茶軸」と呼ばれるキースイッチ
冒頭で述べた通り、通称「茶軸」と呼ばれるキースイッチ




キー圧は軽く、軽快に文字入力が可能です。
ストロークは約4mmで、およそ2mmほど押下したポイントで抵抗が増し、打ち抜いた瞬間が明確に判ります。
連続してキー入力すると、「シャコシャコ」と擦れる様な入力音が少し気になります。


【+評価】
・大変打ち易い
・入手性が良い
・省スペース
・Cherry製メカニカルスイッチ採用品としては安価

【-評価】
・故障報告が多い(販売数に比例しているだけ?)
・キー入力音がやや耳障り

個人的には、キー圧がやや軽すぎる事と擦れるような入力音があまり好みではありませんでした。
入力効率を最優先するのならば十分メインで使えますが、「打鍵の心地良さ」を求めた場合に私の好みからは外れました。

客観的に見れば、価格、品質、性能(打ち易さ)がバランス良く揃った良キーボードです。
入手性も良いので、他の方に薦めるのならまずこのキーボードを紹介します。
  • 購入金額

    9,000円

  • 購入日

    2004年頃

  • 購入場所

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