数十万円以上の製品がほとんどの中、唯一?買える手頃な価格の製品が、このヘッドフォン「A8」です。
BANG&OLUFSENらしい、アルミとラバーの黒のツートンカラーを基調としたデザインに、使い勝手と装着感の良さを併せ持った逸品です。
特徴はなんと言っても装着したときの存在感と、その精度の高い完成度でしょうか。
装着していても、一目でBANG&OLUFSENとわかる外見は今になっても色褪せません。
最近似たようなフックタイプのヘッドフォンが出て来ていますが、A8を超える存在感のものは無いと思います。
装着感は、耳の上にラバーパーツでカバーされたフックを引っかけて装着します。
耳の穴とフックの位置調整は、ダンパーをスライドさせて調整するのですが、このダンパーの動きが極めてスムーズで、ちょっとした感動があります。
おそらく、エアー?か何かで絶妙な抵抗感を出しているのだと思いますが、いや、良いですよ、この感触(笑
適度な抵抗感があるため、装着していてずれるということは一切ありません。
伸縮させるときには引っかかりもなく、油圧?と思ってしまうようなスムーズな動きでスライドしてくれます。
装着する位置によっては、フックと接触する耳の上部が痛くなることがありますが、使っていればすぐに慣れますので問題ないかと思います。
音質は開放型ということもあって若干ハイが強い傾向は感じますが(個人的には電車の中で聴く時が多いため、低音域はノイズで埋もれてしまいます。部屋でしっかりと聴く時にはまったくそんな心配はいりません)、かなりいい音を奏でてくれます。
Jazzなどのベースもしっかりと奥行きを感じさせてくれるサウンドで、オールマイティーに使えるヘッドフォンです。
個人的にはそのまま装着するよりも、スポンジで出来たクッションパッドを装着した方が好みです。
間にスポンジが入ることによる音の変化はやはり感じられますが、そこまで悪くないことと、装着したときのフィット感が遙かに増します。
最近は高音質なカナル型のヘッドフォンが多数登場し、音質的にはもっと優れた製品も多数あるかと思いますが、極めて優れたデザインと、価格として十分な音質、なによりも所有することの満足感が非常に高い、優れた製品かと思います。
革製のキャリングケースが付属するのもうれしいです。
Y字にケーブルが分岐しているが断線しやすいという意見が多いようですが、私が使っているものはまったく問題ありません。
ただし、油断は禁物かと思います。
また、隠れたメリットとしては、カナル型では外部の音がほとんど入ってこないため、電車の中などでも音楽を楽しむことが可能ですが、反面車内アナウンスが聞こえないなどの弊害?もありますが、開放型なのでそれなりにノイズが入る反面、そういった心配はありません。
特に、町中をヘッドフォンをして歩いている時など、周囲の音が聞こえなくなるのは極めて危険かと思います。
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購入金額
14,000円
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購入日
2006年頃
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購入場所
リーダーさん
2011/02/19
これはオシャレ! ですね。
カナル型ヘッドフォンはたしかに遮音性が高いので
両耳につけてしまうと、家族の声が聞こえなくなってしまい迷惑をかけてしまうんです。
そのぶん音に集中できるともいいますが・・・。
音も楽しみながら、他の音もちゃんと拾えるというのはある意味ポイント高いですね(^^
ちょもさん
2011/02/19
私の場合、耳にヘッドフォンを引っかける出っ張り?の部分が少なく、通常のヘッドフォンだとすぐに抜け落ちてしまいます。
そのため、このようなアームがあるものが必須だったりします。
使用しているユニットはAudio TechnicaのOEMという噂もありますが、ハウジングというかケースの構造も全く違いますので、B&O独特の音にうまくアレンジされています。
カナル型と比べると原理も違うのでまったく異なる音ですが、普段使いとしてはとても便利です。