C0からD0への乗り換えの意味もありました。
グリスには液体金属のリキッドプロを使用し、オーバークロックする気満々で臨みましたが、ノーマルクロックですら80度を越える異様な温度の高さ。
ネットで同型ロットを調べると、海外のレビューでは、どうも外れロットということでした。
どうりで安いわけだと思い、一度取り外してみたところ、満遍なく塗りこんだはずのグリスが、クーラーの一部分にしか接触していなかったことが判明。
クーラーを設置しなおしたり、グリスの塗り方を変えたりしましたが、何度やっても一部分にしかクーラーが接触していません。
C0ロットのi7 920ときは同様に設置してもしっかりとCPUヒートスプレッダとクーラーが密着していましたが、どうもこの外れロットのD0の場合、ほとんど密着しないようです。
試しに、CPUのヒートスプレッダに印鑑の朱肉を薄く延ばして塗り、紙にハンコの要領で押し付けてみることに。
すると、紙に赤い跡がついた部分はCPUヒートスプレッダの角の4隅部分だけ。
肝心なコアがある中央の部分は真っ白。
スプレッダ表面は、実はかなり窪んでいることがわかりました。
仕方ないので、ヒートスプレッダ表面を平面に近づけるために、耐水ペーパーを買ってきて、磨くことにしました。
平面のガラス版の上に研磨用の耐水ペーパーを置いて、作業用クリップで固定。
ごく少量の水をたらして軽く押し当てながら少しづつ研磨していきました。
磨いているうちに、4隅の部分が徐々に削れていくのですが、それにつれて、中央部分の一部もついでに削れて行きます。
どうも普通にくぼんでいるだけではなく、大きくくぼみながらさらに凸凹になっている状態。
以前にもほかのCPUを研磨したことがありますが、こんなにでこぼこになっている状態のものは初めてでした。
外れロットというのは間違いなかったようです。
ともかく、ある程度平面になったところで、改めて設置したところ、実に15度以上温度が下がりました。
研磨する前が異常だったので、下がった後のほうが普通だとも言えます。
4.5GHzで3DMarkのCPUベンチも通るので、コアそのものは外れではないようです。[画像2]
Vcore1.358vで4.3GHzのときに、負荷テストソフトのprim95が12時間通ったので、現在そのまま常用しています。[画像1]
冷却は水冷。
画像のFAN回転数は水流量。
HT/ON TB/ON です。
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購入金額
22,400円
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購入日
2009年頃
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購入場所
知的レビュアーさん
2010/09/04
nnsuteさん
2010/09/04
コメントありがとうございます。
600番ではじめて、次に1000番、最終的にピカールで軽く磨きました。
私のCPUみたいにスプレッダが極端に凸凹になってる場合には効果があると思いますが、ある程度普通に熱が伝わっているようなら効果は薄いと思います。
>kamaさん
コメントと情報ありがとうございます。
実は銀グリスでもまったく冷えませんでした。
コア部分がベコッとへこんでるような状態だったので、厚み0.25mmだと凹凸をカバーするには少ないかもしれません。
物そのものはとてもよさそうですね。
冷えそうなので、今度、購入して試してみたいと思います。
知的レビュアーさん
2010/09/06
最後はやはり研磨剤ですねw
nnsuteさん
2010/09/07
nnsuteさん
2011/03/01
茶色くなっているのが研磨されている部分。
つまり凸になってる部分。
コアがあるところが大きく凹んでいて、クーラーとの間に大きな隙間が生じているようです。
普通のCPUのヒートスプレッダは、研磨してみるとうっすらと全面が均一に削れていきます。
ですので、研磨する必要はありません。
ですが、このCPUだけは異常ですね。
これでもかなり削っている状態ですが、凹凸が激しいので凹んでいる部分はまったく削れていません。
ここまで酷いものは見たことがないです。