久々に圧倒されました。
七月の終わりぐらいに手に入れて徐々に読んだのですが、何度もつっかえつっかえで結局読み終わったのは八月の終わり。
足掛け一ヶ月ですか。
久々に時間を掛けて読んだって感じですね。
#その間にも矢吹駆シリーズを読んでいたりしますが(^^;;;
いわゆる実行犯的な犯人は存在していますが、この小説ではあまり意味を成していません。
むしろ、真犯人は探偵なのでは、いや、この小説を書いた作者その人が犯人だと断定しても良いでしょう。
これでもかと言うほど広範囲に及ぶ薀蓄を読んでいるだけでお腹いっぱいになれます。
京極堂シリーズに近い物を感じますが、あのシリーズはまだ大衆向けなので、理解可能ですが、この本は理解不可。
薀蓄で分かる部分が皆無に近かったです。
ガジェットや小道具を主役にした小説と言えば良いでしょうか。とにかく作者の悪趣味な(褒め言葉)知識を詰め込んで、詰め込んで、詰め込んだ結果、この小説が出来たんだろうと思いました。
ここで、冒頭の星新一が関係してきます。
僕は星新一に出会うまでSFを知りませんでした。
そして、星新一に出会う事でショートショートを知り、SFを知り、筒井康隆を知り、小松左京を知り、アシモフを知り、シモンズを知りました。
SFでは耳慣れない言葉が大量に出てきます。
この小説はある意味SFの感覚に近いです。
最も、そんな事を書くと両方のファンから怒られそうですが(^^;;
僕は、日本の三大奇書をようやく読み終えることが出来ました。
どれも僕が生まれる前に書かれた傑作です。
ドグラマグラで引き込まれ、虚無への供物で飛び立ち、黒死館で着地。
どれも全て目眩を起こすくらいの衝撃がありました。
でも、読めてよかった。
僕は全部楽しめました。
本が好きで良かった。
こうした本が存在してくれていて良かった。
黒死館殺人事件は、読む人を選ぶ本です。
知らない単語すら楽しめるほどの頭の悪さがないと駄目です(笑
或いは、知らない単語でも既存知識でまかなえるほどのデーターベースを持つか。
どちらにせよ、これは死ぬまでに一回は読んだ方が良い本だと思います。
が、一冊目にはお勧めできない(笑)
奇書入門としては虚無への供物がお勧めです(^^;;;;
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購入金額
945円
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購入日
2008年07月頃
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購入場所
秋葉原の本屋さん
退会したユーザーさん
2008/08/28
私は、一度最後の方まで読み進めて、とうとう内容が一単語も理解できなくなって、スタートに戻りました。
そして、まだ前半をうろうろしています(笑)
今年のうちに三大を読み切ることが目標です。
Arc Cosineさん
2008/08/28
コメントありがとうございます。
>とうとう内容が一単語も理解できなくなって、スタートに戻りました。
自分も殆どの単語を理解できてないです(^^;;;;;
ただ、ある程度読み進めていくと気にならなくなります(爆)
もうただただ、「すげー」って感じで(笑)
頭から読み始めるのは大変だと思いますが、頑張って読みきってください><