レビューメディア「ジグソー」

データドライブまでSSDにするとどこまで高速化するのか・・


はじめまして。
今回zigsow様の企画である「オーバークロックに挑戦だ!インテル Core i7-875K + インテル SSD X25-M 160GB」に
参加させていただきますLevel4と申します。よろしくお願いします。
http://www.negitaku.org/members/4148/
この度はプレミアムレビュアーに選出させていただき大変光栄に思っております。
短い間ですが、よろしくお願いいたします。

【OS】
Windows7 Ultimate 32bit
【ケース】
Antec TwelveHundred


【M/B】
ASUS Maximus Ⅲ Formula (@2001)


【CPU】
Intel Core i7 875K
【クーラー】
Thermalright TRUE Black 120


【グリス】
Arctic silver5


【VGA】
XFX GeForceGTX285
【MEM】
G.Skill F3-15000CL9D-4GBRH


【ストレージ】
Intel X25-M G2 80G ☆システム☆


Intel X25-M G2 160G


【電源】
SUPER FLOWER SF-1000R14HE


【サウンドカード】
Sound Blaster X-Fi Titanium Fatal1ty Champion Series


【ドライブ】
LG GH20-N

PC内部写真
PC内部写真

天板がガラスのデスクの下から撮影しているので少しブレブレですいませんorz
一応裏配線や、配線の工夫などをして内部を綺麗にしているのですが、HDDの数やSoundBlasterのコネクタなどで少し汚く見えるのが難点です・・・。
PC外部写真
PC外部写真

なんの変哲もないPC環境です。
天板からPCの中身が見れるのでエラーLEDなどが確認できるのは便利だと思います。

今回レビュー商品として送られてきたのは、段ボールの簡易包装に入っているバルクものではなく、ちゃんとした包装
箱に入ったリテールBOXでした。見た目はさながらCore2DuoのCPUBOXに類似しております。
付属の品としては以下の写真をご覧ください。
---------写真--------------
バルクSSDとは違い3.5インチへの変換マウンタとケーブル類、ファームウェアディスクなどが付属していました。
バルクSSDが玄人物だとすればリテールBOXは万人が喜べる内容物となっております。

----------------------------------------------------
容量:160GB
プロセス:32nm
フラッシュコンポーネント:MLC
シーケンシャルリード:250MB/s
シーケンシャルライト:70MB/s
レイテンシリード:65ミリ秒
レイテンシライト:85ミリ秒
ランダムリード IOPS:35000
ランダムライト IOPS:8600
----------------------------------------------------

と、以上のようになっている。
この値は旧X25-MであるG1から少々スコアの向上がみられる。
G1の公称スコアはみつからなかったのだが、全体的に10MB/s程度速くなっている。
また、G1とG2ではプロセス数が変わっており50nmから32nmと細分化が行われている。
その影響で基盤についているメモリチップ数も変化しており、G1では基盤の両面に実装されていたメモリチップがG2では、片面だけとなっています。


私は、G1を持っていないのでG2との比較はできないのですが、片面だけになっているのだけはわかるでしょう。

また、実は80GB版とは少々性能が変わっており、下で行うベンチマークでその違いを測って行こうと思う。

SSDの情報を習得する為にCrystalDiskInfoを使用していこうと思う。
●CrystalDiscInfoについては以下のULRを確認していただきたい。http://crystalmark.info/software/CrystalDiskInfo/
CrystalDiscInfoで習得した情報は以下の通りである。

ここで注目したいのは電源投入回数と使用時間である。
実は私がこのSSDを導入して電源を入れた回数は5回程度で、使用時間は10時間程度でしかない。
HDDとは違い、SSDの場合は工場出荷の時点で検査をするようである。ここの数字は個々で違い使用時間が50時間overのもののSSを見たこともある。

このベンチマークでは上記のCrystalDiscInfoと同じ作者が作成しているCrystalDiskMarkを使用していこうと思う。
●CrystalDiskMarkについては以下のURLを確認していただきたい。
http://crystalmark.info/software/CrystalDiskMark/
検査方法として100-1000MBを5回回そうと思う。
ここで50MBを使用しない理由は50MBでは、検査ファイルが小さすぎキャッシュ内で処理をし終わる可能性があるからである。
キャッシュ内で処理されると当然スコアも上がる。
同じようにこのベンチスコアで一番信用性が高いのは1000MBである。
160GB 100MB.jpg
160GB 100MB.jpg

160GB 500MB
160GB 500MB

160GB 1000MB
160GB 1000MB

ベンチスコアを見ていただければわかるだろうが、やはり100MBと1000MBを比べると各スコアが減少しているのがわかる。
IntelのSSDは他のSSDと比べReadは高く、Writeは低いという独特のスコアが見えてくる。80GB版のSSDと比べるとかなり暖和されているのがわかるが
やはり2倍以上の差が出てしまうようだ。
っと言ってともかなり高速なことには変わりはなく、HDDと比べると驚くほどスコアが違う事に驚く。
以下のスコアは80GBのIntel SSDのスコアである。(システムで使用しているので厳密に同じ状況とは言えない)
80GB 100MB
80GB 100MB

80GB 500MB
80GB 500MB

80GB 1000MB
80GB 1000MB

上記でも説明したが全項目において大きい性能の向上が見えてくる。得にWriteの向上は目まぐるしく弱点を大きく改善できていることが分かる。
以下のスコアはHDDの普及帯であるWesternDigitalのWD10EARSのスコアである。

まぁ、かなりおじいちゃんHDDなのですが比較程度は出来ると思います。
HDD 100MB
HDD 100MB

HDD 500MB
HDD 500MB

HDD 1000MB
HDD 1000MB

ぱっと見上記の二項ではかなり善戦しているように見える。
ここで簡単に一番上の項目であるシーケンシャルと、一番下の項目であるランダムの説明を簡単にしたいと思う。

(シーケンシャルライト・リード)
シーケンシャルとは連続した・逐次呼び出しと呼ばれデータの先頭から順番に書き込み・読み込みを行うデータアクセスの方法である。

(ランダムライト・リード)
シーケンシャルとは違い、インデックスなどを利用して位置情報を割り出し直接データにアクセスすることができ、必要な部分だけアクセスできるので平均所要時間は減少する。

と、本当に簡単に説明させて頂きましたが、簡単に言えば
シーケンシャルとは、大容量ファイル(ISOやRARなど)の読み書きが得意であり
ランダムとは、どこにファイルがあるかわからないようなシステムの読み書きが得意ということである。

このことからHDDはシーケンシャルは早い・ランダムが遅いということから倉庫のようなデータドライブに最適であり
SSDはシーケンシャルも早く・ランダムも早いことからシステム・データドライブのどちらにも最適であることが言えるのである。
ですが、単価からみると
HDD:\4.44 / 1GB - WD10EARS
SSD:\218.06 / 1GB - X25-M 160G
と、やはりSSDは高価であるのでシステムの方が向いてることがわかる。
こうベンチマークを比べてみるとドライブの向き不向きが目に見えて確認できるので面白いものである。

私は今までの自作歴の中で普通のHDD⇒Raptor 64GB⇒SSDとシステムドライブを進化させて参りましたが、SSDへの交換はHDD⇒Raptorとは違い
目に見えて体感の出来るほど速度を感じることが可能です。けしてRaptorが遅いと言ってるわけではありません。SSDへの進化が段違いに体感できるのです。
今回レビューとして頂いた160GB版と、現在使用している80GB版で違いを体感できるか?と聞かれたらNoと言わざるを得ませんが、容量・ベンチマークによる
差別化などでの安心感はかなり大きいと思います。

今回私が頂いた160GBのSSDはシステムディスクとしてでなく、様々なアプリケーション(OpenOfficeなど)や、Steam、その他ゲームなどを格納しております。
80GBの場合容量が小さいことからSteamや、OpenOfficeなどの大容量のアプリケーションを入れることに抵抗感がありました。今回初めてこれらのアプリケーションを
SSDに格納して気付いたのが、明らかに初回起動が速くなっているのです。
Steamの場合はOS起動時の高速化や、Steamに統合されているゲームの起動の高速化などかなり体感できるレベルでの向上を感じました。
OpenOfficeの場合は、Steam以上に初回起動の高速化が体感できOffice系ソフトの独特のモッサリ感を全く感じませんでした。

今回、OCer専用とも言えるi7-875Kと、高速SSDであるX25-Mを同時に使ってみてかなりパソコンのストレスが無くなったのも事実です。
やはり起動時に必要なものがHDDに格納されているだけで少しの遅延が出るものだと体感できました。

ですが、やはりSSDを導入にネックなのは価格ということが一番に挙げられるのではないでしょうか。
HDDに比べSSDの1GB当たりの単価は、大きくてHDDの10倍以上高いことが多いです。ですが、SSDを多様している私としてはシステムドライブだけでもSSDを導入するべき
と、言うことを言いたいです。確実に値段以上の驚いを得られると私は思います。

昨年がSSDの普及元年とすれば今年は、より低価格化・大容量化の年になるのではないでしょうか。
RealSSD C300が出てから少し日陰に隠れてしまったX25-Mですが、Intelさんのことですからまだまだ値下げをしてくるのではないでしょうか。(Core2Quadの時の様に)

まだまだ普及し始めたSSDなだけこれからどのような進化を遂げるのか、PCパーツの中で一番HOTなパーツの1になるのではないかと私は思います。

「インテル Core i7-875K & SSD X25-M 160GB ~オーバークロックに挑戦!超快速マシンを組み上げよ!」のSSDのレビュー本文を終わらせて頂きます。
コメント欄にてHDDベンチのスコアを80GB版と比較しながら貼って行こうと思いますのでよろしくお願いします。
この度は、プレミアムレビューの選出・レビューのご観覧ありがとございました。

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