レビューメディア「ジグソー」

性能を引き出すには、450Mbpsの子機と見通せる環境が必要、QRコネクトの便利さが光ります。

この度は、「IEEE802.11n準拠 450Mbps(規格値)無線LAN Gigabitルーター WN-AG450DGR」の
レビュアーに選出いただき、zigsow様及び株式会社アイ・オー・データ機器様に、御礼申し上げます。


ジグソー運営事務局のメッセージの翌日、ヤマトで届きました。


パッケージ 1
パッケージ 1

パッケージ 2
パッケージ 2

ビームフォーミングに期待してます。
5GHzと2.4GHzの同時利用でも2CPUなので速いとのことです。

パッケージ 3
パッケージ 3

内容 1
内容 1

内容 2
内容 2

ACアダプタですが、バッファローと比較すると一回り大きいです。
付属のLANケーブルは、1mの長さでした。

本体 1
本体 1

本体 2
本体 2

本体動作モードの「自動/アクセスポイント/ルーター」の選択スイッチがあります。


ブラウザでアクセスして設定するので、基本的に他社(バッファロー)と同じで簡単です。

本体動作モード
本体動作モード

★注意)
本体動作モードスイッチで本体のIPアドレスが変わるのでちょっと戸惑いました。
・自動/ルータモード)
 192.168.0.1
・アクセスポイントモード)
 192.168.0.201

モードにより設定内容もかなり変わります。
・自動/ルータモード)
自動/ルータモード
自動/ルータモード

デフォルトルータの設定がないので、NTPによる時刻取得などができません。

・アクセスポイントモード)
アクセスポイントモード
アクセスポイントモード


今回は、既存のLAN環境に本製品をアクセスポイントとして追加する設定でレビューを行います。
アクセスポイントモードにするとインターネットポート(WAN)がLANポートになり合計5ポートのになります。

まず、LAN設定画面でIPアドレス、ネットマスク、デフォルトゲートウェイ、DNSサーバを設定します。
「LAN設定/IP設定」画面
アクセスポイントモード
アクセスポイントモード


ニンテンドウDSなど暗号がWEPしか使えない機器が無い場合には、安全のため
WEP用のSSID3を使わないように設定します。
「無線設定/基本設定」画面
SSID3不許可
SSID3不許可


450Mbpsと300Mbpsが使えるように設定(確認)します。
「無線設定/詳細設定」画面
40MHz帯域の確認
40MHz帯域の確認


以上で本体設定は、完了です。
★SSIDやパスワード(Pre-Sharedキー)を変更すると、
スマホで「QRコネクト」が使用できなくなりますので変更しないでください。


自宅のWifi環境をinSSIDer 2.0で見てみました。
inSSIDer2.0
inSSIDer2.0

5GHz帯は、本機以外、検出されず、とっても快適な環境です。

まず450Mbpsの子機と300Mbpsの子機でファイル転送の実効速度を比べてみました。
距離は、どちらも1.5mです。 3.09GBのファイルを受信/送信しました。
ja_windows_7_ultimate_with_sp1_x64_dvd_u_677372.iso : 3.09GB(3322757120)

・450Mbps子機
Logitec 450Mbps 11a/b/g/n対応 USB2.0 無線アダプタ LAN-W450AN/U2





・300Mbps子機
本機とは、リンク速度が300Mbpsでしかつながらない
BUFFALO USB用無線LAN子機 11n/g 450Mbps WLI-UC-G450です。





・ファイルサーバー
ファイルサーバー:Windows Server 2008 R2 Datacenter
AMD Phenom II X6 1055T / 16GBメモリ / HDD=WDC WD1003FBYX-01Y7B0(RAID 1)
OSのソフトウェアRAID 1なので書き込みが遅いです。

(1)単独にファイル転送
(2)2つのマシンで並列ファイル転送
 300Mbpsで先にファイル転送してから、後から450Mbpsもファイル転送
を測定しました。

300/450Mbps 測定結果
300/450Mbps 測定結果


この結果だと、450Mbpsは、かなり使えると思います。

次にいろいろな場所で450Mbpsの実効速度を測定してみました。
木造3階建て、ドアは木製です。
地点説明
地点説明

信号強度とリンク速度は、inSSIDer 2.0で確認しました。
地点説明図
地点説明図


測定内容)
(1)iperf-2.0.5にて実効速度の測定(TCPとUDP)
・iperfサーバー:Windows 7 Ultimate 64bit
  Giga有線LANにて接続




・iperfクライアント:Windows 7 Ultimate 64bit
 Logitec LAN-W450AN/U2無線LANにて接続





(2)ファイルサーバーと3.09GBのファイルを受信/送信

地点測定結果)
地点測定結果
地点測定結果


見通せる地点間なら、10m位離れていても、5GHz帯は十分に速いと思います。
しかしドア1枚でも障害物があるとかなり減衰してしまい、リンク速度も下がっています。
そして分厚い壁(4枚)がある見通せない所では、10Mbyte/Secを切ってしまい実用には程遠いと感じました。
2階-3階でも受信側は15Mbyte/Secを超える実効速度を維持できていて、それなりに使えました。

今回測定してみて、分厚い壁より床の方が減衰が少なく、障害物の多さがそのまま減衰量にあらわれていました。
ネットで調べてみても、障害物に有利なのは、5GHz帯よりも2.4GHz帯と言われています。

なお、すべての地点でフルHD動画も再生してみましたが、何も問題なく再生できました。
(コマ落ち、音飛びなし) (ビットレート8Mbps)

※※ 無線LANアダプター「WN-AG300EA」の測定結果 ※※
距離は、1.5mです。他の場合と同じ条件で測定しました。

・iperf-2.0.5の測定結果
iperf -c <サーバアドレス>
------------------------------------------------------------
Client connecting to 192.168.10.192, TCP port 5001
TCP window size: 64.0 KByte (default)
------------------------------------------------------------
[ 3] local 192.168.10.208 port 49214 connected with 192.168.10.192 port 5001
[ ID] Interval Transfer Bandwidth
[ 3] 0.0-10.0 sec 99.8 MBytes 83.6 Mbits/sec

・ファイル送受信
ファイルサーバから、3.09GBのファイルを受信/送信しました。
ja_windows_7_ultimate_with_sp1_x64_dvd_u_677372.iso : 3.09GB(3322757120)
受信:4分43.0秒、11.20Mバイト/秒
送信:4分43.5秒、11.18Mバイト/秒


Logitec 450Mbps 11a/b/g/n対応 USB2.0 無線アダプタ LAN-W450AN/U2
に比べて、2.5倍も遅い結果となっています。
有線LANが100base-TXのため、無線LANの450Mbpsの速度が活かされていません。
やはり有線LANを1000base-Tのポートにしないと、450Mbpsの本来の速度が出ないと思います。


現在、net.USBが接続可能なデバイスは、以下の5種類です。
http://www.iodata.jp/product/network/wnlan/wn-ag450dgr/sp...
(1)USBポート搭載プリンター
(2)USBポート搭載スキャナー
(3)USBメモリー/メモリーカードリーダー・ライター
(4)ブルーレイ/DVDドライブ
(5)TVキャプチャー(IODATA製)
今回は、USBメモリー


を接続してみました。

webカメラをつないでみたかったのですが未サポートでした。
接続してみましたが認識されませんでした。

ちなみに、webカメラは、今後サポートしてほしいUSB機器の1位になっています。
http://www.iodata.jp/promo/network/netusb/index2.htm

それでは、設定してみましょう。
net.USB本体設定)
まずUSBメモリを本体に接続します。
USB/USB設定画面
netUSB 本体設定
netUSB 本体設定

「net.USB/Print Serverモード」に設定/確認します。

net.USBクライアント設定)
引き続きUSB/USB設定画面で
「ツールのダウンロード」ボタンの押下でnet.USBクライアントのダウンロードHPが開きますので
OSを選択してクライアントをダウンロードします。
Windows 7用:netusb111.exe (2.46MB)
ダウンロードが終了しましたら、実行して画面に従いインストールします。

インストールが完了すると以下の画面が表示されます。
(ツールバーにもnet.USBクライアントが常駐します。)
netUSBクライアント
netUSBクライアント

USB機器を選択して右クリックで接続を選択します。

これでUSB機器の接続が完了します。

どのくらいの性能が出ているか測ってみました。
ちなみにNTFSでフォーマットしてあります。

USB直接の性能
USB直接の性能

net.USB 有線LAN
net.USB 有線LAN

net.USB 無線450Mbps
net.USB 無線450Mbps

こんな性能でした。 
450Mbps無線LANはかなり頑張っていると思います。

リンク速度がどうだという前にnet.USBのオーバーヘッドがあまりにも大きすぎて
性能がでないのだと思います。

他のPCでこのUSB機器を使いたい時は、切断要求のメッセージが使っているPCに届くので
切断します。切断後に他PCで接続を行います。


本機の裏にはQRコードが貼ってあります。
QRコードの内容は
WI:
SS:AirPort?
EN:WPA
PA:?
となっていました。
工場出荷時の内容を変更しても上記の内容でQRコードを生成すれば
QRコネクトアプリで簡単設定が可能になります。
それでは、スマホでQRアプリをダウンロード&実行してみましょう。

(1) docomo/L-06C (Android OS 3.1)
Androidマーケットで「QRコネクト」を検索してダウンロート&インストールします。
 QRコネクトアプリを起動し画面の説明に従ってタップしていきます。

本体裏のQRコードをスキャンします。



問題なく設定完了しました。

(2)docomo/N-06C (Android OS 2.3)
1度目はスキャン後に「E-3000というエラーが発生しましたが、
2度目は設定できました。

(3)SoftBank/iPad 2 3G+Wifi 16GB (iOS5.0.1)
会社からの支給品です。軽いペアレンタルコントロールみたいな管理ソフトが入っています。
アプリのインストールもOKです。Wifi設定も手動なら可能です。
QRコネクトアプリをインストールして起動すると、
2番目の画面に遷移する場所が違ったものになってしまい
その先には進めませんでした。

※ 自作 QRコネクト ※
QRコネクトのQRコードの内容は、
WI:
SS:<SSID>
EN:WPA
PA:<事前共有キー>
で構成されています。

本体設定を以下の設定にして試しました。
・SSID=abc
事前共有キー
①工場出荷時と同じ桁数
 事前共有キー=1234567890123
②工場出荷時より短い桁数
 事前キー=1234567890

ネットで調べたQRコード作成のHPでQRコードを作りました。
いくつかサイトを試してみて、正常に読み取りができたHPはここ↓です。
http://www.cman.jp/QRcode/
内容以外の設定はデフォルトのままです。

①の内容)
WI:
SS:abc
EN:WPA
PA:1234567890123
キー=1234567890123
キー=1234567890123


②の内容)
WI:
SS:abc
EN:WPA
PA:1234567890
キー=1234567890
キー=1234567890


①、②ともにQRコネクトアプリで読み取り&設定してWifi通信ができました。

※SSID変更の勧め
Android携帯では、付近の無線LANの情報を集めGoogleに位置とSSIDなどが収集されていて
位置を特定するために使われています。

例えば、この情報からどんなことがわかるかと言えば、SSIDとMACアドレスにより、
wifiルータがいつどこに引っ越ししたがわかります。

しかしSSIDの末尾に「_nomap」をつければ収集されないことがGoogleから発表されています。
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1111/16/news026.html
というわけで、SSIDの末尾に「_nomap」を付けることが個人情報の漏えいから貴方を守ります。

SSIDを変更したら、QRコネクト用のQRコードを作成して、保存や印刷しておきましょう。



※450Mbps 11a/n対応の子機について
本機の450Mbpsという速度を享受するには、11a/nに対応したノートPCか、USB2.0接続の子機が必須と感じました。
今回は、他社(Logitec)製の子機を使用しましたが、一刻も早いアイ・オー・データ製の子機の発売が望まれます。
LogitecのLAN-W450AN/U2を使ってテストをしましたが、子機側の問題もありました。
(付属のCDのドライバをインストールしたところ、pingすると応答時間が2000msec,1msecと繰り返された。最新ドライバーをダウンロードして入れ直して治りました。)
Logitecの子機のマニュアルがとても分かりずらい。(マルチメディア/ゲーミング環境設定の説明がない)

※5GHz,450Mbpsの対障害物性能について
自宅の数か所で測定して、5GHzは障害物に対して結構、弱いことがわかりました。
5GHzでリンク速度が出ないときは、5GHzの使用は諦めて、
2.4GHzに切り替える方が速度が出ると思います。

※450Mbps, 300Mbpsにする40MHz帯域設定について


を使っていたので帯域を40MHzに設定する必要があることは知っていたので
スムーズに設定できたが、知らない方は、リンク速度が出ないと戸惑うと思う。
バッファローでは、倍速設定ツールというものが付属CDでインストールされ簡単に設定できるようになっている。
同じように初心者にも簡単に設定できる仕掛けを作っていただきたい。

※QRコネクトについて
このQRコネクトはとても将来性/可能性があるアプリ(規格)だと思います。
アイ・オー・データ殿は、仕様を公開して、アプリもオープンソース化すると
QRコネクトは、世界中に広まるのではないでしょうか。

また要望としては、本体に小さな有機ELのディスプレイを設けて
ボタンを押せば、本体に設定されている内容のQRコードを表示するような
機能があればベストだと思います。

最後になりましたが、このレビューを最後まで読んでいただいた皆様にお礼を申し上げます。
どうもありがとうございました。

コメント (2)

  • notokenさん

    2012/02/03

    QRコネクトですが、私の場合、眺めのSSID、WPAキー64桁英数記号(乱数)でもいけました。



    ひょっとしてIO製品以外でも利用できるのでは…?とか思い始めました。
  • CLWさん

    2012/02/04

    レビューお疲れ様です。
    QRコードって便利ですよね。
    病院のWeb受付の案内とかもQRコード付きで便利でした。
    こういう、端末の設定で使用すると、手間が省けて良いですね。

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