ドグラ・マグラを読んで以来、奇書と呼ばれるこの本を何とかして手に入れたい、読みたいという衝動が強くなり、そして書店を回るたびに目を皿のようにして探しまわりました。
で、ようやく手に入れたは良いものの、なかなか手をつける事が出来ませんでした。
#だって、ハイペリオンシリーズ読んでいたんだもん
さて、上巻はいわば読者を騙す為の伏線を大量にばら撒いている巻です。これだけでも十分に作品として完成していますが、作者はそれで満足せずに後半部分を書いて
くれました。
冒頭からゲイバーという非日常の場面から、徐々に東京下町(それも1955年の)に流れ込んでくる狂気が首をもたげてきます。
たぶん、この巻は人によっては全く面白くないかもしれません。
いわゆる「推理が推理を呼ぶ」という超古典的な展開がされるからです。
しかしながら、それが大きな伏線になっているとはこの巻を読み終えた時点では僕は気がつくことが出来ませんでした。
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購入金額
730円
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購入日
2008年頃
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購入場所
どこかの本屋さん
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