Pentium 4 Willametteは、同じコアで複数のタイプが存在していて、載せることのできるソケットやチップセット、果てはメモリタイプまで違うため、注意が必要です。
(どうも登録先を間違えていたために、登録しなおしました。)
Intel 850チップセット
RIMM RDRAM
Socket 423
Intel 845チップセット
DDR SDRAM
Socket 423
Intel 845Dチップセット
DDR SDRAM
Socket 478
と、上記の3種類があるようですが、手持ちのものは3つ目のソケット478対応版になります。
さらに困ったことに、WillametteはIntel 865系以降のチップセットに対応していないため、同じソケット478のマザーボードでも、場合によって動かないので搭載できるマザーは限られてきます。
マザーボードがWillametteコアに対応しているかどうかの確認は必ず必要です。
手持ちのWillamet
動作周波数:2.00GHz (100x20)
コア数:1
FSB:400MHz
2次キャッシュ:256KB
TDP:75.3W
Pentium 4 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/Pentium_4
ネットを巡回する程度であれば、全く問題なく処理を行ってくれます。
動画を見る場合、普通のaviなどは問題なく視聴できるのですが、フルHD(フルハイビジョン)映像を再生するのはマシンパワーが足りないという印象です。
Atom330搭載PCを持っているのですが、感覚的に比べてみると、なんとなくAtomのほうが全体的に速い感じで、まれにWillametteのほうがサクッと処理が終わることがあるという印象です。
発熱の方は、TDP75.3Wという数値の通りです。
リーテールクーラーでは力不足ですが、ヒートパイプ方式を採用している普通のクーラーを取り付けると、静音環境で利用できます。
クーラーによってはファンレス化が行えるので無音で利用可能でしょう。
次に実際にベンチマークを行ってみます。
また、Atom330(1.66GHz/デュアルコア/ハイパースレッディング)でも同様のベンチを行い、比較してみます。
Atom330はハイパースレッディング機能があり、擬似的に4つのコアで処理を行うため、ハイパースレッディングONとOFFの両方のデータを載せます。
ベンチマーク
Super PI 104万桁
Willamette 2GHz:1分42秒
Atom 330 HT-ON:1分37秒
Atom 330 HT-OFF:1分37秒
1コアで処理をするシングルスレッドの能力。
WillametteはCPU処理率が100%でしたが、Atomのほうはデュアルコア・ハイパースレッディングなので、CPU処理率は25%~50%です。
そう考えるとAtom圧勝ですが、新しいCPUのほうが1クロックあたりの処理能力が優れているので当然といば当然です。
ちなみに、Atomのベンチ結果が、ハイパースレッディングがOnでもOffでも同じだったことは意外でした。
CrystalMark 2004R3
Willamette 2GHz:(ALU:4300)(FPU:4958) (合計:9258)
Atom 330 HT-ON:(ALU:10394)(FPU:8706) (合計:19100)
CPUの処理速度。
こちらはAtomがダブルスコアで圧倒しています。
CINEBENCH R10
Willamette 2GHz:(1コア:977)(マルチコア:---)
Atom 330 HT-ON:(1コア:535)(マルチコア:1466)
Atom 330 HT-OFF:(1コア:532)(マルチコア:1001)
シングルスレッドとマルチスレッド処理の両方の能力。
Atom圧勝かと思っていたら、ここではWillametteがかなり善戦しているのが驚きです。
...総評...
マルチスレッド対応のアプリケーションを動かすなら断然Atom。
1コアしか使わないシングルスレッドのアプリであれば、たまにWillametteが速い時もあるようです。
あえて買う人はいないでしょうが、パーツを再利用するときのご参考になればと思います。
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購入金額
20,000円
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購入日
不明
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