初代Coreシリーズとソケットが共通なので、BIOSさえ対応していればその世代のノートPCでも動作させられるらしい。
Core2の名前を冠するだけあって、その性能は高い。それまでのノートパソコンのイメージを覆す性能をたたき出す。当然発熱は相応なので、下位CPUからの換装時は注意が必要。
というかノートパソコンのCPU交換はリスクが大きい。手順も機種毎にバラバラだし、コネクタ類も小型な分強度はあまりない。そもそも「BIOSさえ対応していれば」の部分が最難関。勇敢か無謀かはやってみないと判らない。
私は間違いなく「無謀」になるクチなのだが、このT7200を取り付ける先はこのタダで入手した満身創痍のLavieL LL750/GD。既に何箇所も自前素人修理がされており怖いものは無い。
何より「前の持ち主がT7200をくっつけて使っていた」というBIOS対応しているか否かという部分の答えが出てしまっている。
現在のCPUはCeleronM430(写真2枚目の右側)。CoreSoloの廉価版といったところで。ベンチスコアは家のPentium4 2.6CGhzを越える。しかしHTも無い純粋なシングルコアであるため最近のタスク多重ではよく詰まる。この後購入したHT搭載ATOM N470のほうが場面によっては詰まりが少なかったりするオチ。
他の換装CPU選択肢としては安価で消費電力と発熱を抑えつつ、必要十分な性能アップを見込めるCoreDuo2000系、そして上位モデルに搭載されているので実用域の発熱であろうCore2DuoT5000系、そして前の持ち主が試した同7000系。
コストパフォーマンスを考えたら正直2000系で十分なのだが…ついつい色気を。
既に何度も分解しているので交換作業自体はサクっと終了。一応手順を書けば…
パームレスト裏のネジを外す
↓
パームレストを外す
↓
キーボードを外す
↓
CPUクーラーのネジを緩めればCPUコンニチワ
無事BIOSでのCPU認識を確認…なんかCore2DuoじゃなくてCoreDuoになってるがキニシナイ。その後OS上ではきちんとCore2Duoになっていた。
室温30度程度でOS上のソフトウェアから温度を認識したところ、スピードステップが無いCeleronM430に比べるとアイドル時の温度は若干下がって42度程度。
デスクトップに比べてヒートシンク自体が小さいので負荷にあわせてリニアに温度が変化する。特に長時間のフル稼働では72度を越える。用途的には長時間の高負荷はまず無いのだが、ネットゲームでもしばらく起動しようものならホカホカに。
ところがこのLavieL、ECOボタンなるおしゃれなボタンがついていて、スピードステップのオンオフをボタン一つで切り替えられる。
デフォルトでは・2GHz固定・1GHz~2GHz可変(通常のスピードステップ)・1GHz固定の3つ。スピードステップの可変がレスポンスいいので2GHz固定はあまり意味がないが、1GHz固定はなかなかいい。これならフル負荷かけても50度代で収まる。パンヤ程度なら1GHz駆動でも大した影響はない。負荷が長時間に及ぶときは1Ghz固定モードに随時切り替える感じ。
え?最初から低クロックの5000系にすりゃいいじゃねえかって?
あれだよ、T7200をキャッシュが多い低クロックCPUと扱うプチセレブ感ってことで。
換装後の体感速度はもはや別物の域。今となってはデスクトップと遜色無いノートというのは当たり前になってきているが、少なくとも我が家では最強のノートパソコンなのは間違いない。
こうして満身創痍のLavieは、前の持ち主の頃と同じ型番のCPUをくっつけられて第二の人生を送ることになったとさ。
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購入金額
7,980円
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購入日
2010年08月頃
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購入場所
とっぷりんさん
2011/07/09