所持する音楽データに対する私利私欲...イヤ私情私見あふれるコメント、音楽の杜。こういった分野のものは「好み」ですし、優劣を付けるのもそぐわない気がしますので、満足度の☆はあくまで私的な思い入れです。音楽ってテクニックではなくてパフォーマンス、理屈でなくて感性です。シンプルな歌なのに..いやそれだからこそいつしか口ずさんでしまう曲があります。そんな曲を収めた作品をご紹介します。
JITTERIN'JINN(ジッタリン・ジン)は「イカ天」こと「平成名物TV 三宅裕司のいかすバンド天国」をきっかけにデビューしたバンド。コンテスト形式であったこの番組のその回の優勝バンド=イカ天キングにはなったものの、連続5週勝ち抜いたバンドであるグランドイカ天キングにはなれず(歴代グランドイカ天キングにはFLYING KIDSやBEGIN、たまやBLANKEY JET CITYなどがいる)、そのまま消えるかと思われたが、そのレトロチックな2ビート、ほとんどビブラートがない一本調子ともいえる強い特徴を持つヴォーカル、カッティング中心のリズミカルなギターとなにより親しみやすい歌詞とメロディが支持され、根強く活動を続けているバンド(2010年頃までは追える⇒直近2年ほど消息つかめず⇒情報キボンヌ)。
このバンドはヴォーカル+ギタートリオのシンプルな構成で、音の厚みというよりはキレ、音の広がりよりも疾走感を重視し、そこにちょっと懐かしめの日本的旋律を伴ったメロディが乗る、という曲たち。ジャンル的にはスカ、ともパンク、ともロカビリーともいえるが和テイストがあるところが琴線に触れる。
「かなしいな」は高速アルペジオとせわしないリムショットのリズムで、スピード感たっぷりのバックに合わせて、棒読み風の?ヴォーカルが乗るかれらの王道路線。ちょっと懐メロ風というのが、彼らのプレイ、ファッションにあっている。
「トレイン トレイン」。♪トレイントレイン/夜汽車に乗って/トレイントレイン/この街を出よう/マリーの仕打ちは/少しひどすぎる/トレイントレイン/夜汽車に乗って/トレイントレイン/この街を出よう/マリーのにおいの/しない所まで♪と歌う逃亡歌?いや♪変わってしまった/お前の心と体/変わってしまった/都会のネオンの中で♪と変わってしまった彼女に衝撃を受けてはなれていく話。演奏の方は典型的なボックススタイルのベースパターンのオールディーズ調の曲だが、ベースのグルーヴがイイカンジ!
「プレゼント」はベストアルバムのレビュー
でも触れたけど、彼女持ちのオトコからのプレゼントで勘違いしていまうオンナリコの歌...つか、ここまでのプレゼントの嵐って、ぜってー下心あるよなあ...
「雨」はベースとギターのみが音程楽器というこのバンドのよさが良く出ているスローチューン。雄弁なベースが分散和音でコードを形作り、ギターのコードカッティングでリズムを創る。エコーをバリ効かせた(お風呂場エコー?ww)ギターのオブリが懐かしい。
シンプルなリズム、分離の良い楽器構成と少数メンバーによる絶妙な呼吸。自分たちのカラーを良く識り、そこを前面に押し出した2ndアルバム。
この時期のメンバーはヴォーカル春川玲子、ギター破矢ジンタ、ドラムス入江美由紀にベース浦田松蔵。ベースの浦田だけは数年後に脱退するが、残り3人は今でも当時のままで残って活動中(ベースはサポートメンバーを入れる)。ときどき無性にあのハイテンションな通る声とアゲアゲのビートが聴きたくなります。これからも続けて欲しいナァ...
【収録曲】
1. かなしいな
2. トレイン トレイン
3. プリプリダーリン
4. BABY BABY
5. プレゼント *Album Version
6. 雨
「プレゼント」
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2020/02/11 一部改稿
この2ビートのノリとヴィヴラートレスのヴォーカルが心に残る
非常に直線的な声とビートがいつの間にか「刺さって」いる。
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購入金額
2,000円
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購入日
1990年頃
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購入場所
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