このMTVX2004HFはカノープスのアナログテレビビデオキャプチャーカードです。
掃除をして仕舞うついでにもちもの登録をしようと思います。
このカードは
当時カノープス自慢のアナログ設計チームのG.I.WORKSが手掛けたカードで
採用されたチューナーやチップ類も相まって高画質なものでした。
■ 主なポイント
ソニー製スプリットキャリアチューナー
映像と音声の信号を分離して処理して主に音が良くなります。
松下製の三次元Y/C分離チップ
このチップでクロスカラーやドット妨害を除去する処理をするのですが
当時他によく使用されていたNECチップのものは
処理の誤爆をしてゲイン明暗が出てしまって使いずらいものでした。
この松下製チップはそういった事もなく
また三次元ノイズリダクションを同時に掛ける事もできます。
フィリップス製ハードウェアエンコードチップ
MPEG2のエンコードをハードウェアによるリアルタイムエンコードするチップです。
MTV2000に採用されていた松下製のチップの方が
高ビットレート時のCBRエンコードは綺麗らしいのですが
このチップはIフレームオンリーで25Mbpsの高レートでエンコードが出来、
衛星放送などの高画質なソースを外部入力でキャプチャー、エンコードする時に
DVのような感覚で編集が出来ました。
自分が初めて購入したキャプチャーカードは玄人志向のSAA7130-TVPCIで
カノープスのものは当時高くてなかなか買えませんでした。
その後ステップアップでカノープスのQSTV2004を買うもNECチップの明暗誤爆に泣き
MTVX2004HFを手に入れた時はうれしかったものでした。
画質としては当時としてはやはり良いもので
デジタル放送環境に移行するまでずっと使用していました。
今のデジタル放送と違って変なコピーコントロールもなく編集などしやすかったので
当時はこういったキャプチャーカードはたくさんのメーカーから出ていました。
カノープスは今では外資の傘下になり
名前も変わってしまい業務用の編集ソフトやシステムを販売しています。
古くはグラフィックカード、その後はビデオキャプチャーカードで
魅力的な製品をリリースしてきたメーカーだったので
久しぶりに改めてこのカードを眺めていたら
懐かしさも相まって少しさみしい気持ちになりました。
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購入金額
25,000円
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購入日
不明
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購入場所
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