小さい頃はそれこそオモチャの電子ピアノで楽しく音が出せれば良く、そのレベルでやめてしまうものだと思っていた。
それが中学になった今も継続し、メジャーな曲もそれなりに弾けるようになっている。
小学校低学年あたりから何オクターブにも渡る曲を弾くようになり、オモチャの電子ピアノでは鍵盤が足りなくなったため、私としては渋々だった本機を購入することにした。
渋々とはいえ、それなりの値段がするため電子ピアノ購入には十分な吟味を重ねた。
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私が感じた最大の良さは、鍵盤の重さだ。
エレクトーンや他の電子ピアノは鍵盤が軽く、音を出すのに大して指の力を必要としなかった。
これがなぜ問題かというと、娘が演奏するのはピアノであり、エレクトーン等に比べると鍵盤-ハンマーが予想以上に重く、音を出すのに力がいるからだ。
エレクトーン等で練習を重ねた子供は、グランドピアノで数分演奏していると握力がなくなり音が抜け始め、本来の演奏能力を発揮できないことがある。
そのため、私は鍵盤の重い本機を購入し、「ピアノ」に慣れさせることを選んだのだ。
もう一つの大きなメリットは、同時入力の多さだ。
安い電子ピアノの場合、同時打鍵が10鍵を切る場合がある。その場合、私が思いつくところで幻想即興曲のような速い曲を演奏すると、打鍵しているのに音が出ないということが発生するのだ。
聞き慣れた曲では一音でも抜けると不快で、演奏者にとってはリズムを乱される。
本機は、最大同時打鍵が20鍵を超えるため、二人で連弾しても音抜けがないということだった。
残念ながら私には10鍵を切る性能をも試す力はないが、娘には出るはずの音がでない不快を感じていたらしい。さすがに20鍵の限界は試せなかったようだ。
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本機の問題点は、ペダルにある。
私にはピアノの3ペダルが何の役割をするか分からないが、娘が練習してきて漏らしていた不満がココにあった。
標準でペダルが1個しか付属せず、増設しても最大2個までしか接続できないため、ピアノの3ペダルが練習ができずにいる。
また、ペダル自体が軽いく、踏み込んだ際に滑ったり、離すタイミングで跳ね上がってずれてしまうため、とても扱いづらいようだ。
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ピアノの弾けない私がトータル的に見ても参考にならないかもしれないが、鍵盤部のメリットは大きく、ペダルの不満は滑り止めを入れる等運用できカバーできるため、ピアノの練習には大変良い電子ピアノだと思う。
また、電子ピアノとしての機能として、音色の変更やメトロノーム、プリセット曲等は当然搭載されている。
鍵盤はLED点灯もでき、プリセット曲を使った練習の際に使用できるのだが、私はLED点灯させ自動演奏を聴くのが好きだったりする。
リサイタル等で演奏している手を見ると別の生き物のように動き、そして演奏者が奏でられる音に身を委ねている姿は、別の次元にいるのだと感じる。
当初、あわよくば自分も簡単な曲が弾けるようになればと思っていたが、一週間程度で諦めてしまった。
別次元とまで行かないまでも一曲弾けたら、どんなに気持ちが良いのだろうか。
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購入金額
92,400円
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購入日
不明
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購入場所
sakさん
2011/07/25
・ダンパーペダル(右)=踏むと弦を押さえるダンパーが外れ、鍵盤から
指を放してもそのまま自然に響き続ける。これは頻繁に使うので必須
(ここで響かせ続けるという事は、電子ピアノならそれだけの音を発音
し続ける事になるので、指摘の通り響きの変質に繋がります。)
・ソフト(シフト)ペダル(左)=ハンマーが叩く弦の本数が減ります。
よって、音が柔らかく、やや小さくなります。
・ソステヌートペダル(中)=踏みながら鍵盤を弾くと、踏んでいる間は
その音が伸び、他の鍵盤は普通と同じに発音するようになる。
(仕組みを見ると意味が分かるかも リンク)
・ミュートペダル(中)=アップライトピアノ(家庭用)にだけ付いている。
フェルトのパッドが下りて音が小さくなる。その分音が伸びない…
蒼-aoi-さん
2011/07/25
参考になりました、ありがとうございます。
この製品にはダンパーとソフトしか接続端子がなかったと思います。
とりあえず、今はダンパーのみで良いということで増設はしていません。