この緻密かつ破壊的な描画、臭いニオイすらしそうなリアル感。そして独特の世界感に完全に引き込まれて思いっきりハマったのは忘れられない。没頭して何度も読んでしまった。カプセルと言い、鉄雄の変貌と言い謎だらけ。当然ながら2巻が出るまでまた待ったのだがえらい長かった。
あいかわらず女子の絵が可愛くないなと思ったけどね(w
メカニカル面でも大友克洋の世界観は近い未来に実現しそうなリアル感を持っており、金田号は必ずいつかブームになるなって思った。この本が出た頃はまだそれほどAKIRA(大友克洋)は知名度が無かったけど、個人的には既に「童夢」とか読んじゃってたからAKIRAが起爆剤になるんじゃないかなって予感はあった。
「童夢」の強烈なインパクトはやっぱり継承されているなぁと思ったけど。
ちなみに後に制作されたアニメも良かったけど、私は断然単行本派。それも第一巻が圧倒的に凄いと思っている。一気に世界へ引き込まれたあの強烈なパワーは今読んでみてもなんとなく感じる(さすがにこっちも歳とったからそれほどでもないけど)。ただ逆に今の若い子がこの作品を読んだらどう思うのかは興味がある。有り余る元気さを持った世代だったからこそだったのかも知れない。そう思うとこの作品をリアルタイムで読めたことはありがたかった。
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購入金額
1,050円
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購入日
1984年09月頃
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購入場所
田舎の近所の本屋
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