仕事場が変わって、いままでと変わったことがある。

それまでは、はるか昔の新入社員時代以外は一応「自分の」と言える机（作業場所）があった。

薄い引き出しが2つしかないような質素なものから、本社で監査関係の事務仕事をやっていた時には両袖引き出しの広いもので、後ろに自分専用の棚があった事もあるし、単身赴任時には、壁に向かって座る席で、いわゆる学習机のように、自分の前に棚があるタイプだった時もあったが、いずれにしても「自分の作業スペース」が固定であった。

それが今度の職場はド都心で地価が高いせいか、業務内容的に出先対応や在宅比率も高いので、いない人のスペースをリザーブしておくのが不効率と言うことなのか、フリーアドレスオフィスとなっている。

．．．．とは言っても、なんとなくの位置というのは決まっているようで、特にお偉いさんが座るエリアは、このあたりは××さん、この椅子かその隣は○○さん．．．という感じでほぼ固定となっている。

ま、一応建前がフリーアドレスなので、そこに座っていても怒られはしないのだが、位置より重要なのがディスプレイ。社用PCは14インチのノートパソコンなのだが、14インチだとやはり画面が小さい。（人のことは言えんが）お偉方は年齢層も高く、大画面で見たい（つまりノートPC画面の「複製」）意向があるらしく、いつもの定位置に座っていると、「席はそのままで良いから画面を譲れ」と言うことになること今まで多数。

自分としてはcsvファイルやそれを加工したExcelファイルを複数開いて見比べたり、相互に貼り付けたりという業務が多いので、どうしても画面を「拡張」で使いたい。

つまりセカンドディスプレイで画面拡張して使いたいのだが、ディスプレイは人数分よりかなり少なく、取り合いになる。とくに、社用PCがHDMI出力なので、HDMI入力があるディスプレイはすぐなくなる。次に大画面が多いので、DisplayPortのが売れる。

最後まで残るのが旧式のD-sub15ピン入力のモニター。FHDではあるものの、せいぜい23インチ程度で、年式も古いので発色もイマイチ。ただ、Dot by Dotで繋げば、Excelの表であれば問題ないし、競争率が低いので、少し遅めに行動したり、午後から戻ってきたりした場合も残っている。

ただ、HDMI⇒D-sub15ピン変換アダプターが付いているものは数台しかなく、それらは結局使う方からすればHDMI入力ディスプレイと同じなので、売れ残ることはない。

結局、D-sub15ピンケーブルがぶら下がった21～23インチクラスのディスプレイのみがポツンポツンと残されていることになる。

ならば、HDMI⇒D-sub15ピン変換アダプターを自前で用意して、常に画面を拡張できるようにしようと。

そこで購入店のセールを待って入手したのが、RemarksJapanのHDMI⇒D-sub15ピン変換アダプター。．．．つか、本体にもパッケージにも社名も型式名もない。

社名の書いていないパッケージに入っている

片方HDMI、片方D-sub15ピンのアダプター。

HDMI側。すっかり標準の映像コネクタになった。

D-sub15ピン。固定ネジがあるのが懐かしい。

一応、購入サイトの画面の説明では、HDMIとD-sub15ピンの変換は、HDMI⇒D-sub15ピンの一方通行で、D-sub15ピン出力をHDMIに変換することは出来ないらしいが、D-sub15ピン出力を持つPCではないので、問題なし。使い方はPCのHDMI出力と、セカンドディスプレイのD-sub15ピン入力の間に挟むだけなので迷わないし。

一応HDTV（形状からHDMI）⇒VGAと書かれているので、D-sub15ピン方向への一方通行。

あと、なんにせよ安いのが良い。400円チョットで、全額ポイント使用で入手できたので、会社のロッカーに置きっぱなし運用で、最悪なくなっても痛くない。自宅の環境でこれ以上D-sub15ピン入力のディスプレイを増やす予定もないので、会社で使うのみだが、今後会社備品ディスプレイが一斉にHDMI化して、D-sub15ピン入力のものががなくなったとしても、それまでの間使えたならよしと出来る価格。

社名が書かれていないなど、なんだかアヤシイ商品だけれど、使えるならよし！といえるアイテムです。