OPPOのラインナップは、少し前までフラッグシップは日本での展開はなく、AxxシリーズとReno xaシリーズが主力機でした。

ただ、このあとからラインナップ自体が少し変化して、13aが出たとほぼ同時に14aが発売されるなど混乱していました。

それでも、性能的には13aは他社のミドルクラスの端末と比べてもコスパはかなりいいとは思います。格安SIM系だとかなり安いモデルに見えますが、ライバルよりも少し上の位置づけです。

●機能

主な特徴としては、

・IP68/69防水

・5800mAhバッテリー

・充電電力は45w（もっと速いのもある）

・スナドラ6 gen1（最新ではない）

・NFC搭載

・AI機能搭載（でも前機種もあとで対応）

といったところでしょうか。

上位機種の14a Gもありますが、こちらはあまり存在感がなさそうで。だったら奇数ごとにアップデートしてきた13aの方が安いしいいかとなりました。

発売当時話題になったのは、他機種はNFC関連でおさいふケータイやらマイナンバーやらに対応してないという話。ひととおり必要そうな機能は使える機種です。

ここが詳しい。

https://www.oppo-lab.jp/entry/2025all6model-ogaphone-kinousalist

●デザイン

 本体デザインは、これまでは背面デザインが波のようなグラデーションが美しいカラーで好きだったのですが、今回はシンプルな色味になりました。

箱のデザインには、たゆたうようなデザインがわずかに残っています。見る角度で模様が変わるわけではなく、これ自体が模様です。なんか不思議。

箱を開けると、本体とカードの脱着などに使うクリップ、説明書などが入っています。以前は電源アダプター、ケーブル、クリアケース、フィルムもありましたが、前3つは省かれました。まあ持っているので気にはなりません。フィルムのみ、最初から貼ってあります。光沢感のあるタイプで、タッチ精度もそれで調整されているらしいです。

説明書関係は最低限ですが、起動までの諸々は書かれています。

デザインで目を引くのはやはり背面カメラのところでしょう。カメラの周囲が光っているように見えますが、これもデザインです。

ボタン関係では、左にあった電源ボタンが、右のボリュームのところにまとまりました。立てて動画などを見る際に、電源ボタンが隠れていたのですが、片方にまとめたことで操作性は上がったかな？

サイズ感もほとんど変わりません。片手で持ちつつ親指だけだと端まではギリギリ押せないくらい。両手で使うサイズですね。

OSはAndroidをベースにしたOPPO独自のcolorOS15。ほとんどAndroidと変わりませんし、ストア系もそのまま使えます。独自アプリストアなどもありますが、自分はオフにしています。

使い心地としては、7aといい意味で変わらず、すんなり使えました。少しだけ横幅が広くなったので、わずかに大きくなった感じはあります。

乗り換えるときに絶対に必要なのが、データの移行やアカウント類のお引越し。

ただ、OPPO同士の場合、かなりのアプリを標準ソフトで丸ごと移してくれます。

両方を起動した状態でWiFiに接続し、起動直後に出てくるデータ移行のプロセスに従うだけで、あらかたは移行完了です。

端末が近くにあると、勝手に移行元、移行先として認識してくれて、QRコードを読むことでデータをコピーしてくれます。

この操作でできるのはアプリ関係のコピーのみですが、13aにプリインストールされているアプリは消えません。この画面で言うと、AliExpressやBooking.comは一切使っていません。「モバイルレジェンド」やゲーム系も結構プリインストールされていました。

一番めんどいのはLINEでしょうか。SIMカードが入った状態で古い端末で書き出し設定して、新しい端末で読み校必要があります。移行しちゃうと古い方では起動できなくなるので安心ではありますが。

ゲーム系なんかは移行のためのコードを書き出して、それを新端末で入力すると移行できます。サーバー側に情報が残っているスマホゲームならではの便利さではありますね。

あとは、Googleアカウント経由での情報などを同期すれば一通りの移行は完了です。

時間にして半日くらいで終わったと思いますが、その間端末は使えないのがなかなか厄介でした。平日に届いてましたが休日に作業してなんとか。

昔に比べれば楽ではありますが、データ容量も大きいので手間はかかりますね。

移行したもの、してないものなどはこんな感じです。

・Google関連アプリ

Googleアカウントを同期することでほぼそのまま使える。Chrome、Keep、Map、Gmailなど

・ゲーム系

ドラクエI・II・IIIのアプリ、IV〜VIの個別アプリなどはスクエニアカウントを持っていればセーブデータは移行可能

FFIIIとかも同様

いわゆるスマホゲー（HoK、モバレジェ、UNISON AIRなど）はゲーム内での移行コードを発行してインストール後に入力すれば、サーバー情報を引っ張ってきて同期できる

・メール系

ローカルに保存していたメールは、いったんゼロに戻してアプリを入れてアカウントを設定してダウンロードしなおした。PCでメール自体は保存しているので、スマホは直近のものくらいで十分なので。

・写真・動画系

保存先をSDカードにしてあったので、カードを入れ替えるだけで移行完了。

Googleフォトでも同期しているが、ローカルファイルもあるので。

・音楽系

ローカルのMP3などはSDカードで管理。再生アプリから参照しているだけなので特に問題もなし。

実際にガツガツ使ってみて感じた、スペックなどに表れない変化もいろいろありました。

◯YouTubeを見ながらポッケに入れても誤動作しにくい

アプリを起動したままポケットなどに入れたときに、変にタップしないようにする機能が以前からあったんですが、7aはほとんど効果なしで、すぐタップされていました。

ですが、13aはたしかにあまり勝手にタップされることがない。ズボンでもシャツの胸ポケットでも。

自分はYouTubeを聞きながら移動することも多いですが、すぐさわって広告とか聞こえてくるので助かります。

◎バッテリーの長寿命モードがある

急速充電は最速ではないのですが、バッテリーの充電時に、あえて最大まで充電しない「スマート充電」モードがあります。常に80%程度にすることで負荷を減らしているようです。

5800mAhあっても実質4800位になってしまうということですが、長く使い続けられる方がうれしい。最近のMacとかにも同様に無理に充電し続けないモードがあったりしますが、それに似てます。

△通信量を通知してくれる機能がデフォ

1日にどれくらい通信できるかのパケ制限をかける機能がデフォルトで、超えると接続制限がかかります。

私はBIGLOBEモバイルでYouTubeなどの特定のウェブサービスが低速無制限になるサービスに入っているので、1日の通信量がとんでもないのですが、それも加味せずに勝手にデータ通信ができなくなったのは少し困りました。特殊な例だと思いますが。

設定を変更すればいいだけですし、デフォはこちらのほうが高齢者とかにはいい気もします。

本当ならiPhoneを使いたいと思いながら、OPPOももう3台目。決してハイスペックなスマホではありませんが、これまでも特に困ったことはありませんでした。

不満があったとすれば、特定のゲームアプリでスペック不足のために、アニメーション表示がされないことくらい。それも別にアプリが動かないというわけでもなく、トラブルというわけでもなかったんです。

写真や動画を日常的にメモ程度で撮影したり、YouTubeなどを移動中に見たり、microSDに入れた音楽を聴いたり……

で、13Aにしてバッテリーもリフレッシュし、画面のリフレッシュレートも120Hzに上がって見え方もかなり改善されました。これ以上言うこともないです。

少なくとも、10万円以上するようなハイスペックモデルに勝ちを見出せない現状では、当面Renoシリーズを買い続けていくと思います。

安くて使いやすいモデルを探している方には本当におすすめです。