私がカメラを使い始めたのはニコンから。フィルムは知らず、デジタル一眼レフのD80が最初でした。
持ち心地とシャッターを切った時の音に惚れて、それ以来ずっとニコン党です。
年齢的にはおじさんですが、「ニコじい」と呼ばれるほどのマニアでも経験者でもなく。
それでもニコンとともにちょうど20年過ごしてきました。
D80以降も、D7000、Nikon 1 V1、D750とひたすらニコンばかり。
そして今回、Z6IIIをついに導入しました。
発売から1年以上経過していますが、自分の用途に最もあっているとの判断です。
一番の理由は、D750ではもう太刀打ちできなくなってきてしまったということ。
私の用途は室内、それも暗がりでの撮影が多いのですが、
低照度下でのAF性能も、ノイズ性能も、もう限界でした…
候補としてZ5II、Z50II、Z6IIともかなり迷ったのですが、
そもそも下手くそで知識も足りない自分にとっては
ここで変に安物買いをしても絶対に後悔するということで、
かなりお高い買い物でしたが、頑張りました。
購入したのはZ6III+24-120mm F4のレンズキット。
D750も24-120mm F4のレンズキットだったので、
焦点距離もそのまま置き換えです。
そう考えると、あらゆる機能、性能を比較できますし、
すでに隔世の感にただただ驚いています。
まだ3日ほどではありますが、すでにZ5IIでも良かったかなと多少後悔もありつつ、
このカメラに負けないだけの価値を生み出せるように
あらためて練習、勉強して、最大限活用できればと思っています。
今回のレビューはちょっと長めに使い続けながら、
用途や機能を少しずつ追記していければと思っています。
大きく分けて
・ライバルとの違い(ソニー、キヤノンあたり)
・操作性
・画質(静止画)
・画質(動画)
といったあたりを検証していきます。
●購入方法
今回の購入はマップカメラで、あえて新品にしました。
3万円のキャッシュバックを含めると、それほど中古と変わらないことと、
中古で買ったD750がどうもなんかしっくりこないままで、
そんな不安を感じるのもどうかなと思ったのが理由です(壊れてるわけではないと思いますが)
ただ、バッテリーもD750と同じですし、焦点距離も変わらないので、
置き換えという意味ではまったく違和感なく移行できそうです。
D750より小さいがサイズ感はほぼ同じ
サイズ感
持ってみた感じは、ニコン伝統の持ち手のにぎりやすさで安心感のある握り心地でした。
小さくもなく、大きすぎることもなく。サイズ的にはZ7系と近く、
Z8、Z9よりも小柄な印象ではあります。
並べてみると、いまはまだD750の方が「ニコンのカメラ」という感じがします。
特に軍艦部は外見だけだとZシリーズはあまり好きじゃありません。
ただ、使ってみるともうなんにも関係ありませんw
そんなこと関係ないくらいあらゆる部分がD750を凌駕してしまって。
ボタン関係
操作系での大きな変化は、物理ボタンが減ったこと。
D750まであったAF・MFボタンとスイッチ、
ブラケット撮影のボタンがなくなりました。
フラッシュがないのは内蔵ストロボがないから、です。
こちらがD750
こちらがZ6III。だいぶシンプルになりました。
その代わりに右手の中指、薬指で押すカスタムボタンで
設定できる項目が大幅に増えており、
いろいろな用途に使えるようになりました。
ボタン自体は以前からありましたが、明確にファンクションボタン、という位置づけがされていて
形状もかなり変化しています。
こちらがD750。レンズの脇に2つボタンがありまして。
こちらがZ6III。配置も少し変わりました。
内蔵ストロボがないのも変化ではありますが、
それほど使うこともなかったのと、暗所に強いのがウリのカメラなので、
あまり出番はないでしょう。
背面ボタン
タッチパネルになったことと、バリアングル液晶になったことも大きな変化ですが、
バリアングル液晶は画面が光軸の横にくるので個人的には少し苦手です。
ボタン関係は、バリアングルの軸になった関係で左側に置けなくなったボタンが
右側に来ています。
こちらがD750。左に1列にそろっているボタンは、一眼レフではずっと似た感じでした。
こちらがZ6III。ほとんど右側に配置換えされていますが、
タッチパネルにもなっているので、割り切っている部分はありますね。
「i」ボタンから画面で設定を変えることの方が多くなりました。
あと、待望の? レバーが追加されたおかげで、
シングルのフォーカスポイントを動かしたり、拡大画面で場所を移動したり
するのがかなり楽になりました。
そもそもの動作もだいぶ早くなっています。
D750のきつかったところとして、
拡大した画面内の移動がむっちゃ遅くて、
ポートレートを撮るときにピント確認のテンポが悪かったのですが、
だいぶ改善されそうです。
ファインダー
ファインダーは上位機種のZ7IIなどよりも画素数が高くなり、
かなりはっきり像が見えるようになりました。
最初はファインダーでのぞいた時にチカチカした画面を見るのが
色的にも違和感を感じていたのですが、
慣れてくるとおかしい表示ではなく、あまり見た目との変化はない感じです。
また、液晶ファインダーになった大きな利点は、
ピクチャーコントロールで設定した色味が撮影時点で反映されること。
D750でもモニターでのライブビュー時には反映されていましたが、
ファインダーで見た時には色は変わりませんでした。
今回は特にカスタムピクチャーコントロールという
フィルムを選ぶように色味を選べる機能が目玉とも言えるので、
撮影時から世界観をイメージできるのはいいところですね。
そして、根本的なことですが、ファインダー内の像のサイズがかなりでかいです。
一眼レフはプリズムのサイズもあるので、限界がありますが、
言ってみれば液晶ファインダーは小さなモニターがあるのと変わりません。
だからなのかとにかくでかい! 世界が変わって見えます。
明るさも簡単に調節できるので、これくらいのスペックになってきたら、
もうプリズムはいらないと言っていいんだろうなぁと思います。
サブモニター
何気に困ったのが、肩の液晶の暗所表示。
D750ではオンオフスイッチを回すと液晶が緑色?に光ったのですが、
Z6IIIはボタンになり、しかも光らせてもかなり暗めです。
こちらがD750。スイッチオンからさらに右に回すと緑のライトが点灯します。かなり明るいです。
こちらがZ6III。たしかに明るくはなりますが、文字だけな上にそんなに変わりません。
下位モデルにはそもそもこの肩液晶自体がないので贅沢ではありますが、
視認性はかなり低いと感じました。
ただ、総じてD750からの買い替えでは
あまり違和感を感じることなく使えていると思います。
ニコンと言えばシャッター音
いまどきのミラーレスは電子シャッターが当たり前で、いわばボタン操作みたいなカメラになっています。
ですが、Z6IIIには実際に動くフォーカルブレーンシャッターがまだ搭載されています。
メリットはなにかと言われれば、それはもう、ニコン特有のあのシャッターの感覚が
得られるということに尽きます。
自分が最初にD80を購入したとき、当時EOS Kissがライバルでしたが、
シャッターを切った時の感触が、キヤノンにはどうしても良さを感じませんでした。
実はこの1点だけで、ニコンを使い続けていると言っても過言ではありません。
それが電子シャッターだけになってしまったらなんか味気ない。
性能としては電子シャッターの方がいいに決まってます。連写速度も圧倒的。
ただ、それでも自分はシャッターが好きだったりします。理屈じゃないんですよね。
連写は高速で8.1コマ、拡張すれば14コマで、
さらにハイスピードフレームキャプチャーという機能だと、120コマまで撮れます。
普段は使いませんが、野鳥やレースなどを撮るときには
役に立ちそうですね。
高感度ノイズが少ない、手振れ補正がとんでもなく効く、シンプルに画質がいい
まだ全然外で撮れる機会がないのですが、夜だけですがちょこっとさんぽがてら撮ってみました。
すべて幅2000pxにリサイズしています。(ZIGSOWは画像容量が少ないみたいなので…)
仕事帰りに寄ったアキバの交差点です。ネオンっぽいところがきれいに映ったでしょうか。
1/25ですが、ガードレールに置いたのでぶれもなさそう。
24mm F4.5 1/25s ISO 2500
旧万世橋の神田川のあたり。これは手持ちで、ISOオートです。6400までに設定しています。
思ったよりはディテールは出ているかなと思います。水面の反射もきれいです。
ここのレストラン、一度行ってみたいんですよね。
51mm F4.5 1/50 ISO5000
そのレストランの入り口あたり。川の反対側です。
看板の文字がきれいに出るようにしたかったのですが、レンガがよさげだったので
ちょっと飛んでしまいました。SSを上げて露出を落とそうとしたんですが、
露出を変えた方がよかったかも。
100mm F4.5 1/100 ISO3200
さらに中に、旧万世橋駅のホームへの道がそのまま残っている場所があります。
もうちょっと見えると現代のものが見えてしまうので、
ギリギリのところです。
特に露出など狙わずに適当に撮りましたが、
雰囲気は出てくれました。ISO感度は結構細かく刻んでくれます。
30mm F4 1/30 ISO2500
夜の画像しかありませんが、夜の撮影が楽しくなりそうな
雰囲気のある写真が撮れているような気がします。
D750の頃は、感度自動制御を入れてもブレるくらいのSSになっていましたが、
Z6IIIはなんというか、下手でもなんでもちゃんとした写真を撮らせてくれるって感じ。
ひとつには、根本的な画質の向上、高感度耐性の向上があると思います。
カメラメーカー側が積極的にISOを引き上げるような仕組みになってきた。
もうひとつはとにかく手振れ補正です。
自分はD750では1/125以上、安心なのは1/250くらいでした。
それが、Z6IIIでは、1/60くらいまでは自分の腕でもいけるような気がします。(まあ、被写体ブレが置きそうですが)このおかげで暗所でもあまり心配せずに撮れそうです。
2025.10.24追記 神保町にて
ちょっと昼に時間ができたので、試し撮り。
正直全然撮影できていません…
今回はカメラのおもしろ機能の中で、1:1サイズを試してみました。
最近自分の中で、何が撮りたいのか、どういう写真が好きなのかが
わからなくなってきてしまって(プロでもないのに生意気ですがw)
1:1はローライなどの二眼カメラのフォーマットですが、
最近ではスマホでもインスタ用などでよく使われていて、
わざわざミラーレスで撮ってみても面白いのかなと思ってのスナップです。
神保町でおそらく一番有名な、CMやドラマでよく使われる裏道。いろいろごちゃっとしていますが、この24-120mmというレンズ、収差がほんとに少なくて、線がきっちり取れる印象があります。
65mm F4 1/250s ISO 400
古本屋の軒先。雨でビニールカバーがかかっていますが、手作りの棚にある古本の良さを感じます。
65mm F4 1/320s ISO400
収差の少なさがわかるかもと壁を撮ってみただけの写真ですが、自分が思っている以上に歪みが少ないです。ここはAF-S 24-120mmよりもだいぶいい気がします。
65mm F5 1/250s ISO400
明日から古本まつりらしく、お祭り風の飾り付けがされていたメインの通り。縦のラインを合わせるときれいに並びますね。
62mm F4 1/500s ISO400
スクエアな写真って、傾きが目立ちにくい上に、なんだか傾けたくなくなるというか、並行にしたくなってしまいがちなんですよね。すでに人が多すぎて奥行きが見えなくなってましたが、いかにも古本まつりという感じでした。
65mm F4 1/250s ISO400
ちなみに、今日の写真はZ6IIIの「Nikon Imaging Recipe」という機能で、クリエイターが考えた色味やシャープネスなどのイメージを取り込んで撮影しています。
https://nij.nikon.com/sp/fcpc/?srsltid=AfmBOoplynnseIjLYmAmH44uZx_3KvFzVxVB3qKsUThndbNRdbp27PB7
いったん気に入ったのはこんな感じ。特にモノクロの3種類は、同じモノクロなのに表現が全然違って新鮮でした。
対応機種は現状、Z6III、Z5II、Z50II、Zf、ZRの5機種。上位機種にも搭載されていません。
こういうのはおそらく、「こんな感じがいいなぁ」と思ったらそのレシピをずっと使い続けるものなんでしょうが、長らく撮って出しJPEGばかり使ってきた自分にとっては下手に色を変えることのほうがリスクが大きくて、どうしても使いこなせませんでした。
ですが、Z6IIIではこれまでの殻を破りたいという気持ちもあるので、もう少し積極的に「失敗していいから今日はこれ!」という設定で撮っていきたいと思います。
画質もすごいが、ビデオカメラとしての操作性能がすごかった
今回のZ6IIIの高画質を実現している大部分は、部分積層型CMOSセンサーと画像処理エンジン「EXPEED 7」です。
D750は、当時新開発だったCMOSセンサーと画像処理エンジンは「EXPEED 4」。実に3世代も変わっていることになります。
特に大きいのが、部分積層型センサーというやつで、これのおかげで特に動画性能が向上したと言われています。レビューの多くが動画撮影時の性能についての言及ばかりです。
ただ気になったのが、YouTubeのレビューのほとんどが1年前で、おそらくニコンのプロモーションとして行われたものしかなかったこと。いまやミラーレスによる動画撮影はほとんどがソニーで、レンズ資産なども考えるとニコンに乗り換える理由はあまりありません。
なので、自分なりに動画性能の部分を実際に撮影しながらチェックしてみました。
ちなみに自分の撮影経験としては、
・ソニーの民生用ビデオカメラ(AVCHD)
・Go Pro Hero 4あたり(仕事)
・ニコンD750(フルHD30p)
・ニコンV1(720p)
・各種スマホ
といったあたりで、普段はスマホでしか動画は撮りません。
●画像サイズ/フレームレート
Z6IIIの動画は、最大で5376x3024ピクセル 60p。一般的には6Kと呼ばれるサイズです。それ以下は、3840x2160の4K、1920x1080のHDがあり、フレームレートはHDで最大240pで撮れます。ミルククラウンも頑張れば再現できるくらい、ですかね。
●ファイル形式
ファイル形式は、スマホやデジカメでもおなじみのH.264(MP4)、H.265(MOV)、ProRes422(MOV)、ProRes RAW(MOV)、N-RAW(NEV)などがあります。H.265以上だとN-Log、いわゆるLog撮影も可能です。これが自分も今回使ってみたかったモード。
N-Logは、動画でいうRAWみたいなもので、特に色を後から調整するためのプレーンな動画という感じ。カラーグレーディングという方法で色みを変えられるそうなんです。
撮影した動画は全体的に彩度を落としたような薄いものですが、そこに自分で色を載せていくという作業が必ず必要になる感じですね。
ただ、実際に試してもみましたが、正直それこそ映画を撮影したり商業カメラマンでもない限り、N-Logで撮影する意味はほとんどないと感じます。というのも、一般的な家族動画とか記録動画で、青みが強いカラーに調整したり、アンダー気味な動画を撮るなんてことはほとんどする必要がないから。というか、そういう演出がいらない。
どちらかと言えば、カメラメーカーが用意してくれているカラー設定のバリエーションの中から、自分が好みの設定を選びだすくらいで十分かなという気がします。写真と違って動画の場合、失敗でもクリップとしては記録で残しておけますし。
撮影のしやすさという意味では、さすがは動画撮影をある程度考えているカメラらしく、写真に動画をプラスしたという感じのD750とは違って、確実に動画も撮るための設定などが用意されているところは格段に進化していました。
これにシネレンズなんかを付けて撮影したら、さぞかし楽しいでしょうね。(インナーズームやフォーカスリングがほとんどブレずに行えるような、ビデオ撮影に特化したレンズのこと)
…とか考えていたら、ちょうどZRという動画に特化したカメラと、Zマウントのシネマレンズ開発中という話題も出てきました。
ニコンZR
https://nij.nikon.com/products/lineup/z_cinema/zr/
ニコンシネマレンズ
https://www.instagram.com/zcinema_/
REDという動画カメラの会社を買収しているのですが、ZRはダブルネームのモデル。本格的な動画カメラが出るということは、レンズも同様に期待していいはずで。私が使うかはわかりませんが、期待はできそうです。
●操作性
操作性についても、動画向けにいろいろ用意されています。
まず、対応するインナーズーム式のレンズを使うと、ボタンやレバー操作でズーム操作ができます。一眼系の動画で絶対的に無理なのは、手動ズーム。民生用ビデオカメラのようにレバー操作などができないとどうしようもありません。
また、フォーカスについてはAF-F(フルタイムAF)というモードを使うことで、常にフォーカスを合わせ続けてくれるようになります。静止画でいうAF-C(コンティニュアス)と同様ですが、D750の時にはマニュアルフォーカス以外ほとんど使い物にならなかったのが、手持ち+AFで撮影できてしまうところは驚きました。
さらに、被写体として人、ネコ、鳥などを設定すると、それらを中心に追いかけてくれるようにもなりました。鳥については上位機種にしかなかった機能が、つい最近のファームウェアアップデートで実現されました。
手振れ補正をオンにして頑張れば、歩きながらのV-Logなんかもできてしまうと思います(これは機会があったらやってみます)
少なくとも、民生用のビデオカメラのような便利さで撮影することはできていますし、撮像素子のサイズやレンズ性能から言えば、映像だけなら間違いなくこっちの方が上です。
●使用可能なメモリーカードと記録サイズ
ちなみに、動画記録のメモリーカードについては、手持ちのSDXCメモリーカードでは、最上位のN-RAW 12bit(NEV)、ProRes RAW 12bit(MOV)の記録は、動画サイズにかかわらず、そもそもSDカードには記録できません。圧倒的に高速なCFXpressを使う必要があります。
ProRes 422は記録はできる表示がされますが、6Kだと4秒撮影すると必ずストップ、4Kだと普通に記録できるようです。H.265 10bit(MOV)は6Kでも問題なし。
というわけで、SDカードで撮影できるのは、
・ProRes 422 6K 30p
が最高画質ということになります。
逆に言うと、4Kであれば余裕で撮影可能。6K自体が再生環境としてもあまり多くなく、どちらかというとトリミングやエンコードしなおしで使うことの方が多いと思うので、一般ユーザーは実質的に4Kまでのカメラと考えていいと思います。
ただし、CFXpressを購入してしまえばすべて解決します。とはいえ、ファイル容量もとんでもなく巨大になるため、編集するPCにも、ストレージにも、かなりの覚悟が必要になりそうですね。
カメラとビデオカメラの合いの子
D750までの一眼レフには、ある程度の統一性はありました。新しいカメラになるとこの辺の変化が結構ストレスになることも。
ですが、Z6IIIは、項目の数こそ増えてはいるものの、基本的にニコンならではの操作系を踏襲していて助かります。
自分が一番苦手なのが、キヤノンとソニーのような、上にメニューが並んで、下にその中身が羅列しているタイプです。上にアイコンが並び、下にそれぞれの項目が、しかもページが増えて並んでいきます。特にキヤノンは上のアイコンの中にさらに5つもページがあるために、どこにあるのか本当に混乱してしまって。(なれの問題だとは思いますが)
画像:キヤノン
ソニーも同様です。機種によってはアイコンが左に並ぶようになりました。
画像:ソニー
ニコンはというと、左端にアイコンが並び、右に一列に掘っていく仕組み。ページが分かれていません。どっちがいいかというよりは慣れの問題ですが、ページが分かれている=どのページにあったのか覚えておく必要があるということと、ページの分類が必ずしも機能とは紐づいていないこともあるため、私には理屈で覚えにくいんです。
画像:ニコン
https://onlinemanual.nikonimglib.com/z6III/ja/sum_menu_items_and_initial_setting_315.html
アイコンも、静止画、動画、編集、再生、設定と大枠だけなので多分初めての方とかはニコンの方が扱いやすいんじゃないかと思います。
最終的にはカスタムボタンやFnメニューに自分の好きなものだけをまとめることで、頻繁に使う項目だけをまとめることもできます。
静止画メインで動画も本気で練習したい人向けのカメラ
Z6IIIは動画機能の方がフォーカスされがちですが、個人的には静止画がメインのカメラだと思います。それは、ZRが発売されることでより鮮明になりました。
また、動画機能があると言っても、家族動画や運動会などで撮影するには、いろいろとほかに必要なものが多すぎます。望遠レンズもZマウントは結構高いですし、動画のためのものではないのであまり有用とは言えません。高画質で撮影するには、高速なSDカードやCFXpressカードなども必要です。
N-Logが撮影できるということからも、狙っているユーザーは本気の映像作品を撮りたいと考えている方。それも、写真もある程度必要とする方です。
なので、私のように仕事で写真を撮影する機会が多く、動画もある程度高画質に、しかも高い操作性でカメラにある程度任せて撮影できるというところがポイントかと思います。
逆に、静止画だけと割り切っているならZ5IIなどでもいいかもしれません。ただし、圧倒的に違うのはISO感度耐性と、AF性能、そして電子ファインダーの見え方です。この編だけでZ6IIIを選んでもいいんじゃないかとも思います。
中途半端なカメラにも見えるかもしれませんが、中古のZ6IIやZ7系を買うよりも、Z6IIIの方がいいと自分は判断しました。そしてそれは間違ってはいなかったと思います。
細かな操作などまではご紹介できませんが、すでに仕事で使っている中でも圧倒的にD750よりもいい写真、失敗の少ない写真は撮れています。へたくそな自分にとってはそれが何よりの価値です。
今後は、明るめの単焦点レンズと、安めのシネマレンズを導入して、それぞれの用途をもう少し探っていきたいと思います。ひとまず今回のレビューはここまで。
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購入金額
460,000円
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購入日
2025年08月24日
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購入場所
マップカメラ























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