レビューメディア「ジグソー」

SSDの発熱が心配だったのでヒートシンクを取り付けてみました。

M.2 SSD用の銅製ヒートシンクです。

 

M.2 SSDに銅板を乗せるだけの簡易なものです


ターゲットとなるSSDは、PCIe4.0対応のNVMe SSDなので、通常ならかなりの発熱が予想されるところですが、パソコン側がPCIe 3.0ということで、下位互換のPCIe 3.0で動作するので、比較的発熱量は少ないのでそのままでも大丈夫と勝手に判断していました。

 

こちらは、後日改めてレビューする予定です


しかしながら、外付けSSDケースをUSB-C(10Gbps)接続して何度かベンチマークを取ってみたところ、外付けの接続ですらヒートシンク無しだとあっという間に50℃以上まで上がっているので、これをそのまま内蔵したらSSDの使用温度(0 - 70 ℃)を超えてアツアツになりそうだと思いました。

 


こちらのSSDケースを使用


それでも通常使用では全く問題ないと思っていますが、PhotoshopやIllustratorなどのアプリの作業ドライブを起動ディスク以外のドライブ(Dドライブなど)に設定しているので、画像編集作業中はかなりの高負荷が掛かっているかも知れません。

そんな訳でヒートシンクを取り付けようと思ったのですが、ノートパソコン側のスペースの問題でゴツいヒートシンクは付けられそうもなかったので、フラットな銅板を載せるだけという簡易なヒートシンクを導入することにしました。

 

以前増設したSSD(奥)と起動用SSD(手前)
今回は増設したSSDを大容量のモノに交換します

更新: 2025/08/14
パッケージ内容

欠品がありましたが良しとしました

製品のパッケージ内容は、銅板とシリコンサーマルパッド2種類(0.5㎜、1.0㎜)、固定用シリコンバンド(3本)で、クリーナーも入っているようなことが書かれていましたが、実際には入っていませんでした。※家に似たような物が幾つもあるので良しとしました。

 

パッケージ内容(製品販売ページより)

 

実際のパッケージ内容、クリーナーが無い...


ヒートシンク本体である純銅板の厚さは1.0㎜で、サイズの割に重みがあります。銅板は、地金をカットしただけのもので、小口の処理もされておらず、酸化防止の処理なども施されていないように見えます。まぁ銅は酸化したら、その酸化膜でそれ以上酸化しにくくなるから良いのですが、、、

シリコンサーマルパッドは低粘着性で、SSDに貼ってあるラベルの上から貼っても綺麗に剥がせるようです。ただし、長期間使用してサーマルパッドが劣化した場合にどうなるかは不明です。(ラベルを剥がすと保証害になるらしいです)

サーマルパッドに2種類の厚みがあるのは、SSDの基盤の凹凸の隙間を埋めたり設置スペースに合わせてということだと思いますが、これ自体の放熱効果はたかが知れてると思いますので、とりあえず薄い方が銅板に熱が伝わりやすそうな気がします…

 

銅板とサーマルパッドの厚み

更新: 2025/08/14
使い勝手

取付は簡単で、やり直しもできます

ヒートシンクを取り付けるのは初めてでしたが、思いのほか簡単でした。

 

今回ヒートシンクを取り付けたM.2 SSDは片面実装タイプのもので、電子部品が実装されている側にヒートシンクを取り付けるのですが、実装側にはラベルが貼られています。

 

このラベルを剥がした方がより熱が伝わりやすいような気がしますが、保証が効かなくなると困るので、ラベルの上に直に取り付けることにしました。また、SSDが新品なのでラベルも汚れていないだろうと考えて敢えてクリーニングはしませんでした。

 

シリコンサーマルパッドの剥離フィルム(片側)を剥がしてSSDの実装側に貼り付け、もう片方の剥離フィルムを剥がしてからヒートシンク(銅板)を乗せ、固定用のシリコンバンドで固定すれば完成です。サーマルパッドは低粘着なので、後から貼り位置を変更することもできます

 

サーマルパッドを貼り付けた様子
とろけるスライスチーズのよう?w

 

ただ、付属のシリコンバンドはかなりキツめのサイズで広げにくく、SSDにも余計な負荷を掛けてしまいそうだったので、今回は別途用意した耐熱絶縁テープを巻いて固定しました。

 

260℃くらいまで耐えられる耐熱絶縁テープ(5mm)

 

念のため3箇所巻きました

 

外付けSSDケースを利用して、フタ無し状態で素のままのSSDと本製品を取り付けたSSDとで、ベンチマーク後の温度を比較してみたところ、5℃前後の差がありましたので、それなりに役目を果たしていると思います。

 

ヒートシンク有り無しで温度を調べてみました
※テープでとめていない状態です

 

CDMベンチマーク中に、CDIで計測
※SSDの使用温度は0 - 70 ℃なのでまだ余裕ですが、、、

 

ネットの口コミでは5~15℃程度の温度低下効果があるようなので、全く対策しないより絶対に良いと思いました。

更新: 2025/08/14
総評

必要なかったかも知れないけど後悔はしていません!

ノートパソコンなどSSDの設置場所が狭い時に重宝するアイテムですね。

簡単に取り付けられて効果もそれなりにあるようなので、購入して良かったと思います。

 

何より安心感自己満足が得られますね~

 

とりあえず、現在の使用環境ではあまり危険な温度まで上がらないと思われるので、ヒートシンクなしでも何ら問題なかったかも知れませんが、備えあれば何とかというやつで後悔は一切ありません。

 

これがPCIe 4.0に対応したパソコンだったらもっと激しく発熱すると考えられるので、フラットなヒートシンクだけだとイマイチ熱対策としては万全ではないと思います。なので、設置するスペースをキチンと採寸して、できるだけ放熱効果が高そうなヒートシンクをチョイスしたり、それでも熱がこもってしまうようならノートパソコン用の冷却台のようなものも考えたりした方が良さそうですね。

 

問題点は特にありませんが、強いて挙げるなら重さでしょうか。

はアルミよりも熱伝導率が高いので、ヒートシンクにはもってこいの素材ですが、とにかく重いのが難点ですね。パソコンの裏面側に吊り下げるような形で取り付けられるので、SSDのカードスロットに変な負担がかからないと良いのですが、、、

  • 購入金額

    899円

  • 購入日

    2025年08月頃

  • 購入場所

    Amazon

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