数年前、小学生の時に初めて買ったタミヤのブーメランが復刻されたのを機に、あらためてラジコン関連の機材を集め始めました。その時に購入したのがこの「GMA465」という充電器です。
30年以上前のタミヤといえば、ニッカドバッテリー、充電には一晩かかる、15分走ったら終了、という子どもが遊ぶには適さないような短時間しか練習できませんでした。バッテリーにしても1本数千円したのでそんなに走れないし。公園に行って走らせたあと、遊具で遊んだりしたものです。
でも、昨今のラジコンのバッテリーはリポ(LiPo)やリフェ(LiFe)が当たり前。ニッカドと比べると急速充電しても容量が減りにくいし、出力も大きいし、容量=走行時間もかなり長めです。やっと長時間練習できるようになってきました。
GMA465は、そういったバッテリーを充電するのに必須な充電器。もちろん、タミヤのニッカドなんかも充電できます。
https://www.gforce-hobby.jp/products/G0293.html
いまさらこれをレビューしようと思ったのは、昔からやってみたかった「鉛電池」の充電を試してみたかったから。いわゆるクルマやバイクなどに使われているバッテリーです。
クルマ用の充電器は普通に自動車用品店などで売ってはいます。ですがいずれも単機能のものばかり。そもそも充電自体そんなにすることはないので、もったいないと思っていたんです。緊急時はジャンプスタートだけでいいですし。
一応充電できるというレビューもネットにあるにはあるんですが、ものすごく数が少なくてあまり信憑性がないし情報も少ない。実家のクルマのバッテリーが上がったりすることもあったのですが、なかなか試せるタイミングがなく…参考にできるのは2017年のこの記事くらいでした。
https://position.red/2017/02/diy/2585/
ですがちょうど先日、バイクにしばらく乗らなかったせいで自分のバッテリーが上がってしまったので、充電してみようと思い立ったというわけです。
・ラジコン用充電器でバイク用バッテリーは充電できるか
・必要なケーブル類、設定のやりかた
などをまとめておきたいと思います。
前時代的で使いにくいインターフェース
いまや誰もがスマホやタブレットでタッチパネルを使う時代。その分メニューなども非常に洗練され、ひと目でいろいろな情報がわかるようになっています。
そこをいくと、この「GMA465」はむちゃくちゃわかりにくいです。頭の中でディレクトリとかを記憶もしくは構造を理解できていないと、目的のメニューにたどりつけません。
まず、ボタンが4つしかなく、テキスト表示枠も2行のみ。情報が非常に少ないです。ということは、情報は切り替えながら表示し、なおかつ文字数は表示範囲の中ではしょらなければならない。
ここは、いまどきのラジコン初心者(特にLiPoなどを初めて使う人)にはおそらく結構ハードルが高いと思います。昔の家電(ラジカセとかワープロとか)はこういうものばかりだったんですけどね。
マニュアルを見てみると、どういうメニュー構造になっているか、順番などが書いてあります。最初のうちはこれをしっかり見ておかないと、目的の機能がわからなくなりがちでした。
https://gforce-hobby.jp/manual_pdf/G0293-manual.pdf
自分が主に使うのは、LiPoバッテリーとニッカド(タミヤ)の充電くらいなので、実際には多機能でも使う機能は絞られはします。とはいえ、いろいろ選択肢があると余計にわからなくなったり、難しく感じてしまったりするものですよね。
ただ、画面自体の文字や数字自体はとても読みやすいです。下手に液晶にしてなんでも表示できるようにするよりも、価格を抑えて機能を維持するのならこちらの方向でいいとは思います。
ちなみに、新型のGMA465iは対話型で使い方をアナウンスしてくれるらしいです。この文句も意味がないかもですねw
バイクのバッテリー充電もカンタン!ただしクルマのバッテリー充電の知識は必須!
さて、今回の目的である「鉛バッテリー」の充電ですが、ある程度充電の知識がある方ならそれほど困ることはないとは思います。
まずは、充電するためのケーブル。付属しているのはラジコン用のタミヤコネクタケーブルのみで、製品ページにもぱっと見なさそうですが、G-Forceのサイトを掘っていくとちゃんとクリップタイプのオプションケーブルがあります。クルマの充電ケーブル自体もこういうクリップだったりしますね。幼い頃、父がよくあまり乗らない大型のクルマを充電していました。
https://www.gforce-hobby.jp/products/G0026-31.html
必要なのは本体とこのケーブルのみ。本体と合わせても7000円くらいなので、専用充電器を買うよりも(ラジコンやエアガンをやる人なら)お得ですね。
つなげ方は、黒いケーブルをマイナス極、赤いケーブルをプラス極につなげるだけです。ただ、つなげる時には赤→黒、外す時は黒→赤が大原則。出力がラジコンとは全然違うので、きちんと順番を知っておかないと結構怖いです。少しボディとかに触れるだけで火花飛びます。
さっそくバイクのバッテリーを充電していきます。接続はこんな感じで、ケーブル1本で済みます。
バッテリー側はこんな感じ。クリップで挟むだけです。
クルマやバイクは、ボディがアースになっており、マイナスをつなげることが多いので、ケーブルが他の端子やボディに接触しないようにだけ注意しました。
充電モードには、通常の充電、冬季用のコールドモード、密閉型バッテリーのAGMモード、さらに放電モードがありますが、よほど知識がなければまずはノーマルでいいと思います。
設定では、電力量、電圧・セル数などを指定します。電力量は一般的にクルマなどのバッテリーの場合は10分の1が基準なので0.8Aに。電圧は12Vに合わせると勝手に6セルになります。
充電のスタートは安全性も考慮してか、スタートボタンの長押しから始まります。表示は左上から、充電電力、現在の電圧、経過時間、充電済みの量(mAh)です。順調に充電されていき、この時点では4時間経過でこれくらい。
その後も放っておいてもそれほど問題はありません。LiPoは不燃ケースに入れて充電場所から離れるなと言われますが、鉛バッテリーはそれほど心配しなくても大丈夫。順調に進み、6時間が経過…
そのまま続けていくと、充電電力がだんだん減っていきます。80%くらいまでいくと、チョロチョロ充電になるんですよね。さらに進むと写真のようにフロートという表示に。もう十分充電できたので、ここで外しました。
0.8Aで15時間、無事に充電完了。試走もしましたが、問題ありませんでした。充電時間はかなり長めになるので気長に待ちましょう。
実は中身は他社製品も(ほとんど)同じらしい
ちなみに、最後の最後にどうでもいい話ではありますが。
実は、ラジコン用バッテリー充電器の大手であるHITECというメーカーの「X1」というかなり似た機種があるのですが、どうやらこの2つは基本の中身は同じらしいです。「X1」の方が付属ケーブルが多く、英語表記に変えられるなどの機能の違いも多少はあります。
https://hitecrcd.co.jp/products/x1pocket2/
買ってすぐに使いたいなら「X1」でもいいと思います。
-
購入金額
5,749円
-
購入日
2022年01月26日
-
購入場所
スーパーラジコン








ZIGSOWにログインするとコメントやこのアイテムを持っているユーザー全員に質問できます。