最後に記述したとおり、本製品は事情により返品中です。
自分は無料でモニターできるほどのレベルじゃないので、金を払った製品しかレビューを出さない方針です。なので返金されたのが確認できた段階で非公開にする予定です。
最後にもう一度
会社も定年になってPC道楽は金と気力が続かないためやめたつもりでしたが
・親が片付いた
・再雇用とかでわずかながら収入が継続した
などの理由で、速いNASのロマンをやってみたくなりました。
UGREENが新しく参入してきたのでどうかとも思ったのですが争奪戦に負けたのでそれならば、ずっと試したかったALL-NVMeのNASをばということに。今後SATAのSSDはどんどん枯渇すると思うので、それの対応という意味も含めてです。
候補としては
・TERRAMASTER F8 SSD Plus
・QNAP TBS-H574TX-I3-12G
・本機
となります。TERRAMASTERが一番安くてコスパがよさそうでしたが、何となく不安だったのと、ASUSTORは使ったことがない+ちょうどアマゾンで在庫があったので購入してみました(QNAPなんかだいた在庫がない)
本製品は、
・Zen3ベースのCPU
・12本のSSD
・2本の10GNIC
・Thunderbolt4
という、とてつもない強力なスペックのNASです。前作6712とは全く次元が異なります(もしかすると、弱点をいろいろ言われて強化したのかもしれませんが)その分、価格は2倍近くにもなっています。その性能はどんなものでしょうか(?)
購入してから気づいたのですが、「なんとこれASUSTORストアで代理店経由じゃないじゃん(要するに代理店のサポートがうけられず、ASUSTOR直サポート(と聞いている)だけ!」
このあたりの不安はあとで現実となります・・・
ものすごくチープ?
パッケージあけてまず思ったのは「チープ感(?)」です。確かに、このスペックならSynologyとかなら50万とかじゃ無理じゃないのかなというレベルかもしれません、でも、あらゆる部分がプラスチッキーな感じで高級感のかけらもないつくりはどうかなという気がします。一番いただけないのは、SSDのスロット部分で、ここの作りが安物すぎます。
また、スペースや固定用の爪の作りから、ヒートシンクは高さや大きさに制限がありなかなか難しい感じです。
筐体は、おそらく前作と共通化してコストダウンしているのだと思います。
この製品、Thunderbolt4がついてますが、これをPCと直結で使うことはできないようです(問い合わせた結果できないそうです)これに期待している人はやめたほうがいいと思います。
12もあるSSDスロットは
表 1×PCIe Gen4x4, 3×PCIe Gen4x2, 2×PCIe Gen4x1
裏 2×PCIe Gen4x1, 1×PCIe Gen3x4, 1× PCIe Gen3x2, 2×PCIe Gen3x1
という構成で、これまた、こんなに帯域いるのかよというような高性能な仕様です。そもそも10G×2しか外にでる帯域がないので、RAIDで散らすならGen3×1でそろえても多分問題ないと思います。
(なお、6806Xは、表側だけらしい)
メインの冷却ファンは8センチ×10ミリ。PWMの汎用品に見えますが、10ミリはあまり選択枝がないんですよね。あともう一つのファンは、ノートPCなんかに使われているようなシロッコファンです。一般的に入手可能らしいですが、どうせなら、メインのほうと同様にPWMとか3ピンの普通のファンにしてほしかったかも。
あと、メモリはECC付きの16Gが載っていますので、普通に使ってる分にはそのままでも大丈夫だと思います。
メインのSSDは新しくそろえた
SSDは、まずこいつを5枚でRAID5
そして、余っていたこいつも5枚でRAID5
という構成です。
とても高い性能。ただ使い方によってはCPUが非力
シングルならば、十分な性能かなと思います。
目標だったローカルのSATA-SSDにも近い感じ。
これなら、毎日つかってもストレスフルにならないと思います。
せっかくだから、二本ある10Gをつかって2台からアクセス。
別RAIDにアクセスすれば、シーケンシャル読込なら10G×2の性能は出るようです。
この製品に10GNIC×2にしたのは、とても素晴らしいと思います。
ただ、書き込は怪しいですし、ランダムになると、もうダメぽいかんじです。
CPUがだいぶ苦しい感じにみえるので、もしかすると、RAIDにしないで、PCIe×4でシングルかJBODをつくって、そこを使ったほうが速いかもしれませんが、Corei3のPCのM.2.SSDをネットワークで共有しても、ランダム速度はそれほどでないので、実際どちらがいいかはわかりません。
よく、「NASはCPUは非力でいい」というコメントを聞きますが、RAIDで10G×2の書き込をするなら、AlderLake以上のCorei5あたりをつんだNASじゃないとダメかも。
想定内
だいたいアイドルで30W。
ランダム書込でだいたい70Wぐらいです。
SSDをもう2枚追加してMAXにすると10W程度プラスになるのかなと思います。
発熱はそれなりにありますが、特に気にするほどではないと思います。
SSDの発熱がちょっと心配ですが、一般的な使い方だと熱で制限がかかるほどにはなりません。
ヒートシンク付のSSDはスロットの作りの関係で装着が難しいし、あとは前モデル用の別売ヒートシンクがおそらく装着可能にみえるのでそれを試してみるかです。
普通に静か
騒音は、普通に使っているぶんには、全くうるさいということはありません。
温度的には、SSDがどうなのかというのが気になるところですが、いいかげんなシートとこれまたアマゾンとかで数百円で売ってるどうでもいいヒートシンクをテープ止めしただけの環境だと、数百G普通に書き込みした程度なら65度程度までしかあがらないので、大丈夫だと思います。
性能は高いが、微妙。ロマンを求めるならあり。
ざっくりといってしまうと、この程度の性能だとランダムアクセス含めて総合的にローカルのSATA-SSDに置いたファイルとほぼ同じ速度がでるのかなと思います(4K書込とかはたぶんどうやってもかなわないと思うけど)。ただ、たったその程度のことのためならば、こんなに金をかける必要もないわけで、複数台で連携して作業をする+巨大なデータが必要となるような環境でないかぎり(画像なんかをいじる?)ほぼロマンでしかありません。
性能は確かに高いです。10G×2で同時にアクセスしてまともな速度がでるというのは驚きでした。
ただ、他社より安いのかもしれませんが、作りが結構チープです。コストダウンに注力したことで、この価格でこの性能を出しているのかもしれませんが、インプレッションの項目に書いたSSD固定用の爪のところはダメだと思います。あまりに強度がないため、ちょっとでも力加減を間違えると折れます。多少手間がかかるかもしれませんが、ねじ止めにでもしたほうがよほど安心です。折れたらもうそのスロットは使えないわけで、ここは改善しないと本当にやばいと思います。個人的は欠陥じゃないかと思うぐらい。動画サイトのレビュアーは一体どうやっているのかしら(一度入れたら二度と交換しないのかな)
p.s.
まだ製品としてこなれていないのかもしれませんが、長時間アクセスしないと反応がなくなるという謎現象がでていて、今のままではただの置物にしかならないかもしれません。Asustorの直サポを受けてみたのですが、どうも改善できず、サポートも初期不良かもしれないというコメントなので、Amazon扱いということもあり、返品を試みています。
<まとめ>
よいところ
1.このコストでこの性能はすごい
2.12本のM.2.スロット(圧倒的だ)
3.ECCメモリ標準搭載(自分はあまり気にしないが気にする人多いですよね)
4.コンパクト。M.2.が使えるのはとてもよい
5.わりあい汎用品で作られているので、ファンなど交換が簡単かも
悪いところ
a.作りがチープ。特にSSD固定爪は欠陥じゃないのか?これ怖くて使えないよ
b.Thunderbolt4直結ができない
c.スペックが中途半端(ReadだけならCPUはN95でもいいぐらい、フルに使うなら、Thunderbolt4がPCから使えるようにするか、もう2つぐらい2.5Gつけたら?)
d.謎のアクセス不能(これは初期不良かもしれないので、自分だけだと思う)
でも、この高性能はかなりしびれますし、何といっても12本も搭載できます。8TB×12なら、RAID52ボリュームでも80T搭載できるわけで、一般的な人なら(動画や写真をマニアックにやってない人)
「一生のうちに溜めるデータを全て保管できる現実的なレスポンスのNAS」
という、PC野郎なら必ず一度は夢見るロマンを実現できるという魅力にあふれる製品です(100万かかるけど)
もし、a.d.の両者が改善されたら、もう一度買うかもしれません・・・あるいは、返品できたら余ったSSDを生かすためにもうちょっとスペックの大人しいTerramasterでも買ってみるかも。
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購入金額
238,000円
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購入日
2025年02月27日
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購入場所
Amazon ASUSTORストア
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