年末年始にフジテレビで一挙放送されていたドラマ「ミステリと言う勿れ」。映画が初めて放送されるということもあって、以前から気になっていたのでじっくり見ました。
最初に放送されたのはもう何年も前で、当時の同僚が「菅田将暉はない」と言っていたのが強く印象に残っていたのですが、見てみたら全然そんなことなく、ハマり役だったと思います。
で、一気にハマってしまって、ブックオフのまとめ買いで久々にガッツリ買いました。
こだわりの強いメンバーが織りなす会話劇
心理学を学んでいる主人公の久能整くんを中心に、彼を取り巻くいろんな人が様々な事件に巻き込まれ、それを心理描写やマニアックな知識を使って解いていきます。
一番の見どころはやはり心理描写。犯人のもともとの動機の裏側にある深い部分までを描きながら、さらにそこに必ず別の誰かの思惑がつながり、二重三重の人の重なりがとてもうまい。作者も編集さんのこれは大変だろうなぁとお察しします…
また、作者が女性で、主人公が男性で、そんな彼が女性の素朴な疑問などを語るところがとても好感が持てます。女性に言わせるとヒステリックに見えるし、普通の男性が言うと説得力がない。整くんは育ちの中でいろいろな経験をしていて、違和感なく説教じみたジェンダーな話題を流してくれます。
ミステリーといえば推理ですが、金田一やコナンのようなものとはちょっと違います。トリック自体を楽しむというよりは、なぜそんなことになったのかという理由にフォーカスされていて、犯人の行動は結構ズボラ。残酷描写もまあまあ出てきます。描きはしてないんですが。
そのあたりは、古畑任三郎とかに近いかもしれません。会話劇としてストーリーの中で解いていくのが基本です。
これで完結だと勝手に思ってたんですが、まだ続刊中で、3月には新刊も出るとか。今後も期待できそうで楽しみが増えました。
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購入金額
583円
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購入日
2025年01月03日
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購入場所
ブックオフ
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