レビューメディア「ジグソー」

紅白を楽しむ。立体的サウンド・臨場感あふれるオーディオ

 

今月に新発売されたサウンドバー、 Amazon Fire TV Soundbar Plus です。
僕は自宅でテレビを視聴する習慣が無く、あまり AV 機器関連に興味がなかったのですが、休日にソファでくつろいでゆったりとサブスクで映画を観る、というような生活できたら良いだろうなぁと思ってはいます。テレビも大きくしたことだし、今まで買ったこともなかったスピーカ関連も置いてみようかなと思った次第。

 

しかし、スペックの高いものは当然高価だし、価格を下げれば満足の得られない音響環境になるだろうし、と製品選びもどうしたら良いのかと悩んで、あまり進捗しない状態。

 

きっかけは Amazon からのメールでした。

自社ブランドのサウンドバーを市場に出すが、8,000円引きの 26,800円で提供するということだったので、本来は高価なスペックの製品を格安で入手できるなら、それで良いかな、と購入するに至りました。ついに製品選びの悩みから解放される瞬間が来たのです。

 

Fire TV Soundbar Plus ですが、下記に全て対応した同価格帯の製品からは格段に高機能なサウンドバーです。この価格でこれらの機能を搭載した製品は競合にはありません。

  • 3.1ch
  • Dolby Atmos 対応   ※3D立体音響技術
  • DTS:X 対応       ※立体音響シミュレート技術。臨場感のある音質

 

3.1ch サウンドバーとは、左右のスピーカーとセンタースピーカー、サブウーハーの3つのチャンネルで構成されたサウンドバーのことを言います。

格安のサウンドバーは軒並み 2.1ch で左右のステレオスピーカーしかないのですが、3.1ch は、これにセンターチャンネルを追加しています。

3.1ch という数字の意味は、1つ目がスピーカの数、2つ目がサブウーハーの数です。3つ目の数字がある場合は天井に設置する上方向からのスピーカになります。

基本的なホームシアタなどの環境は 5.1ch で、中央に加えて部屋の四隅に1つずつ置いて合計5台、これに重低音用のサブウーハーを置いて 5.1 chという表記になります。

 

何が変わるかといえば、左右から没入感のある環境音、中央からの音はバランスよく聴き取りやすいので人の声などが明瞭に聴こえ、映画のセリフなどがクリアに聴き取りやすくなります。

 

この製品は、3基のフルレンジスピーカーと3基のツイーター、2基のサブウーファーを内蔵しています。

 

また、「Fire TV」という名前を冠していますが、Fire TV の機能は持っていないです。
あくまで Fire TV の関連製品という位置づけで、Fire TV 連携することで威力を発揮するということですね。僕は昔の Fire TV しか持っていないので、対応製品が欲しくなってきました。

 

 

 

お迎え。箱の片側がオレンジに塗られた箱が届きました。異様な外装ですが、これ運送会社さんが天面が上と分かるように、天井面をオレンジ色にして分かりやすくしているんですよね。

めちゃくちゃ良いデザイン。全部のメーカーの外箱で採用して欲しい。Amazon はさすがエリート揃いでイノベーションが進んでいるな。

 

 

 

箱の中はすぐ製品でした。固定用緩衝材として使用されているパルプモールドは硬く重く、緩衝資材としてはかなりコストがかかっているように感じます。エグいくらい重いので捨てるのかさばる……。

 

 

 

説明書。二色印刷で鮮やか。独特のインクの匂いがしているのですが、どこの印刷工場なんだろう。

 

 

 

マニュアルは少し不親切で、何をどうしたら良いのか正直わからない。
ボタンやインジケータの最低限の説明が書いてあるだけで、設置手順などは一切ないです。
日本メーカーの過剰に親切なマニュアルに慣れていると異質に感じるけど、よく考えたら僕はマニュアルを読まない人だからあんまり関係なかったわ。

 

基本的には電源ケーブルを差す、HDMIケーブルを(ARC端子に)差す、これだけで設置は完了です。
リモコンすら必要ない。

 

というか、説明はネットで見た方が速いです。
https://www.amazon.co.jp/gp/help/customer/display.html?ref_=hp_ftv_sbp_dp&nodeId=TetjfEykAzfQbxXcbP

 

 

 

壁に設置するように位置合わせの紙も付いてきました。
確かにテレビを壁面に付けるとサウンドバーってどこに付くんだろ?

 

 

 

HDMI ケーブルも付いてくるので、相性の合う(規格に合う)ケーブルを探さなくて良いですね。
あとはリモコン用の電池や壁付け用のネジなども付いてきます。
一通り揃っているので、特に買い足す必要はないですね。

 

 

 

リモコン。マットブラックで、小さめです。
家具はブラックで揃えたい自分には嬉しいカラーです。丸みを帯びており、握りやすくなっています。

 

 

 

単4型電池を2本使用します。乾電池は付属してくるのでそのまま使用できます。

 

 

 

 

 

背面(底面)です。端子部分に保護シールが貼られています。
いろんな言語で説明書きもされています。

 

 

 

入力端子は HDMI 光デジタル音声入力、USB。端子は無いですが Bluetooth に対応しています。
スマホで視聴していて Bluetooth 側から出力したり、手持ちの CD プレーヤーから接続して音声出したり、スマートスピーカーに接続したりといろんな使い方ができます。

 

ARC(Audio Return Channel)はTVの入力端子である HDMI から ARC 対応のオーディオ機器に音声を出力できるポートのことです。

 

光デジタル音声接続と Bluetooth 接続にした場合は Dolby Atmos と DTS:X は非対応となるので、結局のところ HDMI ARC に接続するというのが一択になります。

 

 

 

テレビの下に設置してしまうと見えなくなるのですが、天面にボタンが付いています。
左から電源ボタン、入力切替ボタン、Bluetooth、音量ボタンです。

 

 

 

設置したのは 75インチの下部ですが、けっこう大きいかも。横幅約 95cm なので、設置場所はそこそこの広さが必要です。テレビボードが無いとキツいかも。

 

 

 

設置した後の姿は、こんなかんじ。
シンプルな外見なので目立たず、かなり良いです。買ってよかった。

 

実際に使ってみた感想。

テレビの電源を音声で ON にしているのですが、追従してサウンドバーも立ち上がってくれます。画面がついて、テレビから少し音声が流れて、それからサウンドバーに音声出力が切り替わる、という風に少し遅延があります。この遅延はテレビ側の設定で「最初から音声出力をサウンドバーにする」とすることで解消できました。テレビ側も併せて設定するものなんですね、これ。

 

音に関してですが、劇的に変わらないと思っていたのですが包まれるような感覚の音質になりました。文字で説明しづらいのですが、同じ音量なのですが「リビング空間の中に音がある」と感じるような、それぞれの音の位置が存在するような感覚です。

 

以前は映画を観ている時にセリフが聴き取りづらいな、と感じることが多く音量を上げ気味のことが多かった(それでもわちゃわちゃして聞こえづらい)のですが、音量を下げた状態にすることができ、クリアにはなりました。でもめちゃくちゃ聴こえやすくなったわけではない。

 

原因はハッキリしていて、ウチのリビングは2階から3階にかけて吹き抜け天井なのです。
吹き抜け天井が少ない日本邸宅ではあまり知られていないのですが、吹き抜け天井は音が上へ抜けていってしまってセリフなど音声が聞こえにくくなります。ちなみに上階である3階の方がテレビの音声が聴き取りやすいという不思議な環境になります。薄型テレビになってスピーカが背面になったという製品構造が理由として大きいのですけど。

代わりに音量を上げればホールのように鳴り響くのでライブオーディオのような音に最初からなっているというメリットもあります。

 

サウンドバーによって音の指向性は解消されたみたいですが、もともと立体音響に適した設置空間ではなかったですね。指向性が強力な製品ならまた違うとは思うのですが。

元々オーディオには興味が無いので 5.1 や 7.1 といったホームシアターのサラウンド方式は必要ないと思っていたのですが、将来寂しくなるものなんだろうか。まぁ部屋にスピーカ埋め込むのはちょっとやりたくないかなぁ。

更新: 2024/12/31

リモコン操作

 

家庭用リモコンのボタンといえば柔らかく静かな操作感のメンブレン方式(ゴム接点式)なのですが、このリモコンは最近流行になりつつあるメタルドーム式を採用しており少しだけ高級。

ボタンを押したときに金属製のドームがへこみ、戻る際にクリック感がボタンで、カチカチとした明確なクリック感と耐久性があり、使用感が良いです。

 

いくつかのボタンの機能は本体側には無く、リモコンにしか存在しないので、このリモコンを紛失したら……想像以上に怖いです。でもまぁ一回設定したら後は触らないのかな。

 

EQボタンでは、高音域・低音域の調整でイコライザーの設定が簡単に行えます。

ボタンを押すたびに「映画」「ミュージック」「スポーツ」「ナイト」と4つのオーディオモードのプリセットが切り替わる仕様になっています。

 

それぞれのセットがどういう設定なのかよく分からなかったので、個人的にまとめてみました。

 

 自分で細かく設定したい人には、EQボタンの下の2つのボタンで細かく設定ができます。

  • TREBLEボタン:高音域(1~9レベル)
  • BASSボタン:低音域(1~9レベル)

 

さらに左下の DIALOG ボタンは「ダイアログエンハンサー機能」で、声の明瞭さを音量を上げずに 1~5 レベルで調整することができます。声が聴き取りにくい、というような時に活躍します。

 


 

 

※4つのオーディオモードについて製品ページに記載がありました。

 

  • 映画 : 高音・低音の協調、人の声を明瞭に
  • ミュージック : 低音強調とサラウンド効果
  • スポーツ : 明瞭な実況音声、サラウンド効果で臨場感を再現
  • ナイト : 低音を抑えつつ、小音量でも話し声をクリアに再生
更新: 2024/12/31

素人向け: Dolby Atmos と DTS:X について

Dolby AtmosとDTS:Xは、どちらも映画や音楽の音響体験をより立体的に感じられる「3Dオーディオ」技術です。普通のステレオやサラウンド音響が横方向だけの広がりを作るのに対し、これらは上下の高さ方向も含めた音の空間を作ります。まるで音が頭上や周りから立体的に降り注ぐような感覚を楽しめます。

 

  • Dolby Atmos
    音が映画や音楽の中で「どこにあるか」を特定し、例えば雷が頭上で鳴る音や、鳥が空を飛ぶ音を、部屋のスピーカーや対応ヘッドホンで感じられるようにします。天井スピーカーや上向きスピーカーを使うことが多いですが、個人環境では対応するサウンドバーでも楽しめます。推奨する家庭用のスピーカー配置は、「7.1.4」「7.1.2」「5.1.4」「5.1.2」の4つでしたが、Dolby Atmos-enabled speaker(ドルビーアトモスイネーブルドスピーカー)などの技術でスピーカーの設置も必要なく 3.1ch あたりでも利用できます。

  • DTS:X
    スピーカーの配置に柔軟で、特定のスピーカー配置に縛られません。音が「どこから来るか」を動的に調整するので、映画の中で声が遠くから聞こえたり、足音が近づいてくる感覚をリアルに再現します。


 

 

どちらを選べばいい?

  • 映画館のような体験が欲しいなら:Dolby Atmos
    より広く対応しているため、映画やストリーミングサービスで楽しむのに便利。

  • 自由にスピーカーが配置できないなら:DTS:X
    部屋にスピーカーを置けない間取りや配置にこだわりがある場合、柔軟な設定を求める人におすすめです。

更新: 2024/12/31
デザイン性と機能美

スタイリッシュ&パワフル

シンプルかつモダンなデザインで、家庭空間に自然と溶け込むことを意識した外観が特徴です。

音響性能と視覚的美しさのバランスを追求し、スリムなフォルムと控えめな単色で、ミニマリズムを体現しています。テレビの下に配置することで、スタイリッシュなアクセントを加えながら、迫力あるサウンド体験を提供するデザインです。

更新: 2024/12/31
メンテナンス性

置きっぱなし

新発売なので日常使用の耐久性や経年劣化について未知数。

本体上部にあるボタンに埃が溜まりそうで掃除が少し大変そう。

更新: 2024/12/31
コストパフォーマンス

コスパ際立つ

35,000円前後の価格帯で、Dolby Atmos や DTS:X に対応した 3.1ch サウンドバーなので、かなりコストパフォーマンスに優れた製品だと思います。

  • SONY HT-S100F:約14,000円。2.0chサウンドバー、立体音響には非対応
  • YAMAHA SR-C20A:約18,000。2.1chサウンドバー、Dolby Atmosには非対応
  • Bose TV Speaker:約31,000円。2.0chサウンドバー、立体音響には非対応

こうすると、コスパがかなり良いですね。
ただ、音はやっぱり好みだと思うので、設置するまで本当に分からないと思う。
店頭で聞いて良くても部屋の環境だとダメだったりとか。

僕はオーディオに興味ないから分からないけど、こだわる人は高価なものを購入した方が良いと思う。

  • 購入金額

    26,800円

  • 購入日

    2024年11月18日

  • 購入場所

    Amazon

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