折りたたみ式の『孫の手』です。
今までは竹製のシンプルな孫の手や伸縮式のモノを使用していましたが、竹製は当たりが柔らかく仕上げてある(または馴染んで角が丸くなった)ため掻き心地がイマイチでした。
また、コンパクトさが気に入っていた伸縮式の孫の手はいつの間にか行方不明となってしまったため、もう一本新しい孫の手が欲しいと思っていました。
ネットで色々な孫の手を検索していた時、遊び心で『ハイテク 孫の手』のキーワードで検索してみたら、引っかかったのが本製品でした^_^;
何がハイテクなのかハッキリとは分かりませんでしたが、Amazonで10年以上の販売実績があるロングセラー商品であることと、口コミもさほど悪くないようだったので、新しい刺激を求めて今回はこの『かく恋棒』なる孫の手を購入してみました。
初めて見る人は何の道具なのか分からないかも...
パッケージは取り立てて凄い部分はありませんが、和風っぽい高級感を狙っているようなので、メインターゲットは年配者ではないかと思われます。ただ、パッと見では何の商品なのか全く分からないという微妙な感じになっているところが惜しいところです。
本体アームは折りたたみ式で、年季の入った竹のような色(黄土色)のABS樹脂製となっていて、表面には抗菌コーティングが施されているようです。※おそらく練り込みではない。
アームを折りたたんだ状態ではシャワーヘッドを小さくしたような形状で緩やかにカーブしていますが、この状態ではまだ何をするモノなのかは分かりません。
何となく靴べら的な印象もありますね
アームを伸ばすことでようやく『孫の手』っぽくなりますが、やはりこれが『孫の手』であることを知らないと孫の手には見えないかも知れません。
金属芯の入った折りたたみのヒンジ部分はやや硬めに出来ており、馴染むまではアームは慎重に伸ばさないと破損の原因になる可能性があります。
アームを伸ばした状態の内側先端にはステンレス製の丸いドーム状のパーツがあり、ドーム形状の上にはさらに丸い突起があります。この丸い突起で痒みを解消できるのか不安になりますが、突起部分を触ってみると突起の頂点部分にさらに小さな突起があることに気付きます。
こんな僅かに飛び出た突起くらいで掻き心地が変わるのかと思ってしまいますが、使ってみると思いのほか強い刺激を与えてくれます。
この2段突起こそが本製品の最大の特徴であり、ハイテク技術を使った部分なのではないかと思われます。詳細は不明ですが、超精密プレス金型によりμレベルの細かい形状を精密に再現していると考えられます。(掻き心地は後述します)
デザイン自体は良いと思いますが、孫の手らしさがないというか、直感的に用途が分かりづらいので私個人の評価としては微妙な感じになってしまいました。
思いのほか、しっかり掻ける!
アームを伸ばした状態で約50cm(48.7cm)になります。我が家にある竹製孫の手とほぼ同じサイズですが、私の好みではあと数cm長くても良かったかなぁといったところです。でもまぁ、むやみに長くして強度が低くなっても困りますし、今のサイズでも背中の必要な部分には十分届くので、この点は良しとすべきでしょう。
取り回し的には特に違和感もなく直感的に使えます。見た目の印象よりも軽量なので持ち重りもなく軽快に操作できると思います。
掻き心地は個人差があるかも知れませんが、私の場合、従来の孫の手と同じ力加減で掻くと少し痛いと感じました。少し力を緩めれば丁度良い掻き心地になるので、掻き始めは軽いタッチで掻いて徐々に強めていって丁度良い力加減のところをキープするような使い方が良いようです。
従来の竹製孫の手は刺激が弱めなので同じところを何回も掻かないと痒みが取れない場合がありますが、本製品は素早く痒みが取れるので結果的に掻く時間が短く済むと思います。というか、竹製と同じように掻くと掻き壊してしまうかも知れませんので要注意です。
アームのカーブと突起部分の出っ張り具合が絶妙で背中の痒みスポットを確実に捉えます。長期間の使用を考えるとヒンジ部分の強度がやや心配ですが、今のところグラグラしたり軋んだり破損しそうな気配は全くありません。
ちなみに本製品は直接肌に当てて使うのが正解だと思いますが、服の上からだと小さい突起が効果を発揮できないので気持ちよく掻けませんし服が傷んでしまいそうなので、服の上から使用するのはお勧めできません。
使用後の突起部分をよく見ると皮脂で曇っている場合がありますが、本製品はステンレス製なので、サッと拭き取れば綺麗になり衛生的です。
コンパクト性については、特に求めていませんが、伸ばしたままだと何となく落ち着かないので、使用後はキチンと折りたたんでいます。ただ、長く使いたいならヒンジ部分は極力動かさない方が良いかも知れませんね。
このような名称の商品は敬遠しがちです
実は使ってみてどうのということではなく、購入前から分かっていたのですが、性能に期待して目を瞑っていた『イマイチ』な事があります。
それは、製品名がダサ・・・いや『イマイチ』なことです。
※あくまでも個人的な感想です。
『かく恋棒(かくれんぼう)』、当然ながら遊びの「隠れん坊」とは関係なさそうなので、「掻くのが恋しくなる棒」という感じなのでしょうか?ちょっと無理やり感があって私としてはこういった商品名の製品は敬遠しがちです。
それでも使ってみたいという欲望に駆られて購入してしまいました。確かに使ってみて形状や掻き心地はとても満足できて気に入りましたが、本体アームに印字された『かく恋棒』のロゴが、とにかくダサ、、、いや『イマイチ』過ぎて思わず名称部分を削り落してしまおうかと思いました。
これはあくまでも私感であって購入者の総意ではないと思いますが、昭和レトロなネーミングセンスに加えて紫色の筆文字が温泉のお土産のような微妙なチープさを醸し出しています。
とは言うものの、製品的にはある程度完成されている唯一無二の製品だし商標登録もされているようなので、今さら改称することはないと思いますが、モノが優れているだけに商品名が怪しいために敬遠されることがあるかも知れないということを考えると、少し勿体ないなぁと思いました。
その他の『イマイチ』ポイントとしては、アーム部分の厚みとカーブシェイプのせいで狭い隙間からだと掻きにくいというところです。例えばスーツのワイシャツのように首周りにピッタリサイズの襟があると、首との隙間から本製品を入れにくく掻きにくいと感じました。
まぁ、ワイシャツのボタンを緩めれば何とかなるのですが、竹製の孫の手や鋼尺(w)と比べると形状的に不利なので、もう少しアーム部分が薄型だったら良かったと思います。
竹製「孫の手」の先端に本製品の突起部分のパーツを取り付けたら最強かも知れませんね。
あとは吊り下げるためのストラップや穴が無いところも『イマイチ』ポイントのひとつです。引き出しや鞄等に仕舞う場合は問題ありませんが、我が家では基本的に「孫の手」は吊り下げて保管しているので、吊り下げ用の何かがないと結構困ります。
反対側はただのフタになっていますが、、、
もうひと工夫欲しかったところです
突起の無い方の端に自分で孔を開ければ何とかなりそうですが、、
まぁ、どの『イマイチ』も致命的ではないので、「イマイチ度」は低めとしました。
痒いところにしっかり手が届きます!
上記のような『イマイチ』ポイントはありますが、どれも致命的な内容ではないですし、孫の手としての性能(掻き心地)はむしろ私好みでしたので高評価としました。
とりあえずメインの孫の手として使うことにしました。
あと、製品ページの口コミなどでも目にしましたが、折りたたみ式ではない一本モノのタイプ(できればアルミ製の薄型)も是非作って欲しいと思いました。
ということで、竹製孫の手の掻き心地に不満がある、物足りないという方は、この『かく・れん・ぼう』を試してみてはいかがでしょうか。
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購入金額
1,545円
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購入日
2024年09月頃
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購入場所
Amazon
タコシーさん
09/29
私、ダイソーの「のび~る伸縮孫の手」を使っていますが 手が回って固定できず、
掻けません....100均じゃ無理です...テープなどで固定しても回ってしまってダメですね
モノは良いんですが、手が裏返るのはチョットチョット(^^♪
https://ichioshi.smt.docomo.ne.jp/articles/common/479569
この水色のものです。
izappyさん
09/29
ダイソーの「のび~る伸縮孫の手」は初めて見ました。
回転してしまうのは不良なのでしょうか?
孫の手なのにうまく掻けないというのは致命的ですね。
まだ売っていたら私も試してみたいと思います。