少量生産のウインドシンセコントローラーMWiC、
本体の扱いやすさは手作りとは思えないほど洗練されているのだが、開発者の德田教授がおひとりで作っているもののため、作業に充てられる時間は、本体の製作や修理、開発がメインとなり、いかんせん関連グッズにまでは手が回らない。そこで、周辺器具・メインテナンスグッズなどは自己調達するしかない。
それでも、ストラップなどは汎用性が高いのでサックス用のものが転用でき、フックの部分が合えば付けられる。MIDIケーブルも規格ものなので、自分の使いやすい長さ・硬さのものを選べばよい。吹き口のマウスピース・リード・リガチャーは、木管楽器経験者にとっては、自分の手持ちのものが使えたり、好みのものに変えることができたりするので、むしろ「標準添付ではない」方が良いとする人もいるかもしれない。
一方、純正物がない場合一番困るのはケース。さすがに抜き身で置いておくのは好ましくないし、予備リードなどの周辺パーツも一つにしておきたい。さらに、持ち運びも考えたときも困ってしまう。
MWiCユーザーで作るFBグループでは、ソプラノサックスが2本入るハードケースを使ったり、尺八のケースを転用したりしているユーザーもいるが、
・本体保護と周辺器具のひとまとめにするのが目的
・持ち運び回数は多くはなさそうなこと
・ケースにあまり費用を掛けられない
ということから、ソプラノサックスキャリングケースから安価なものを選んで調達することにした。
それが、Rurumiのソプラノサックス/YDS-120用キャリーケース
なのだが、到着して現物合わせしてみると、長さは申し分ないものの、太さに関しては「余って」しまう。
ソプラノのサックスは、ベルの径は10cmほどあるものもあるし、YDS-120の切り口は三角形でその径の長い方は110mm、短い方でも94mmある。一方MWiCは突起物を除いた管体の部分は32mm×31mm、キースイッチなど突起物入れても、実測7.5×6.5cm程度と明らかに「細い」。
そこで、Rurumiのキャリーケースは、ほぼクッションがないような造りだったのもあり、MWiCとキャリーケースの間に「緩衝材」を挟むことにした。
そのために調達した「緩衝材」。
和気産業の軟質ウレタンフォーム チップクッションWTH-21。高分子化学製品メーカー、イノアックのリサイクルのチップウレタン素材CH402を切り出したものらしい。緩衝性に優れ、防音対策にも使える素材とか。厚みが10mmで、大きさが600mm×2000mm。今回、ケースの長さが58cm、MWiCの長さが実寸56cmくらいなのでちょうどよい感じ。
MWiCとのキャリーケースの隙間的にはもう少し厚くてもよかったかもしれないが、結構大きい(ロールが長い)ので、薄いと思ったら2枚重ねにすればよいかと思って....
当初はケース内側の「両側」に貼り付けて、「まち」の部分は別に細長く切って造ろうかと思っていたが、商品を開封してみると、予想より柔らかく、また少しペタペタする素材。
厚さは薄いがそれは想定内。ただし思った以上に柔らかくふわふわで、「性根」がない
柔らかすぎて側面に固定するのは全面貼付けが必要で、2枚の側面と間を囲む「枠」を持つ、弁当箱のような複雑な造形はしづらそうなので、単にMWiCを筒状に包む感じで入れることにした。
その「筒」にMWiCを滑り込ませて、ジッパーを閉めていくと...
柔らかいので押し込み気味にジッパーを閉じると、MWiCが全く中で遊ばない!
すると...ピッタリ!!
少し吹き口の方は余り目だが、その部分も含んでケース内に押し込んでジッパーを閉めてしまうと、見事にMWiCが動かない。
保護、という意味では万全。
ただ、やはりちょっとペタペタするのが気になる。
持ち運びだけなら問題ないけれど、保管もこのチップクッションを入れたケースで...と考えると、樹脂系の部品の変質などが若干心配。
あと、MWiCには「突起」がたくさんあるので、それがウレタンに「刺さって」穴があくことも考えられる。
当て布などを考えてみましょうかねぇ....
【仕様】
サイズ:厚み10mm×幅640mm×長さ2000mm
材質:発泡ウレタン
使用温度範囲:-20〜80℃
この厚さとしてはかなり良好
保護だけ考えれば厚み20mmの方が良かったかもしれないが、MWiCを「巻く」ようにして、このキャリーケース内に収納するには10mmが限界かな...
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購入金額
1,480円
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購入日
2024年07月17日
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購入場所
パワー
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