最近の光るPC系機器で標準的な5V アドレッサブルRGBLEDを制御できるコントローラー。
Amazonでの商品名は「EZDIY-FAB RGB ファンコンバーター、12V RGBから5V ARGB転送ハブ、3ウェイスプリッターを備えた、12V 4ピンヘッダーを備えたマザーボードは5V ADD-RGB製品を制御でき、小型LEDコントローラー、50色モードを内蔵」。なげえよ。タイトルで全部説明すんな。しかし製品自体はとても満足のいくもの。
同じく最近のマザーなら5V ARGBヘッダを備えているので不要なものだが、それを備えていないマザーの場合せっかくARGB機器を買っても機器デフォルトの光り方しかしないので連動等ができない。
今回メインPCの更新をした自分がまさにそれ。更新といってもギリギリWin11に対応するX299世代までしか進めなかったところに、元々以前の交換でついていてデフォルト動作だったARGB電源、今回の更新で追加したARGB対応グラフィックカードに同シリーズのファン。ついでに一部LED不灯になっていたHUE PlusのRGBテープを汎用のARGBに置き換えようという算段だ。
単品でのコントロールができる製品はいくつかあるが、このEZDIY-FABコントローラの面白いところは2点あって、従来型の12V RGBマザーと接続するとそれと同じような光り方を5V ARGBでできる点と、モード切替スイッチ用にケース用2pinスイッチを備えている2点。
自分は他の物を注文するついでにAliexpressから買ったが2024年8月現在大差ない価格で日本Amazonでの取り扱い(発送もAmazon倉庫)のものがあるのでそちらならすぐに着くので入手性も問題ない。
12V RGB世代のマザーでARGB機器を使いたいなら文句なし
Aliのラベルか何かががっつり貼ってあるがパッケージ。
モノが軽い上に緩衝材がでかいので海外発送でも大抵大丈夫だろう。
付属品は説明書にケーブルが3本。
・コントローラ→SATA電源&マザー12V 4pin RGBヘッダ を繋ぐY字ケーブル
・コントローラ→5V ARGB 3分岐ケーブル
・12V 4pin延長ケーブル(ギガバイトマザー等外枠があるコネクタ用)
つまりケーブル等の追加なくこれだけで3つのARGB機器を接続可能。ARGB機器はデイジーチェーンタイプの配線を持ったものも多いがそうでないものも当然あるので分岐は素直にありがたい。
SATA電源とマザー連動用のケーブルはY字なので12Vマザーとの連動を考えない場合はちょっと邪魔か。そしてギガバイトのようにコネクタ枠があるタイプにも対応できるように形状違いの延長ケーブルを付属してくれているのは親切。
ボタンは2個。モード切替とスピード変更のみとシンプル。で、オモシロポイントの2つ目がこれ。
特に何もケーブルが付属していない2pin。実はこれ、モード切替スイッチ用のピンヘッダ。形状はマザーの電源スイッチやリセットスイッチのそれと共通。つまりコントローラをケース内部に配置しても余らせているリセットスイッチや別途追加スイッチを使えばケース外側からモード変更が可能になる。
自分もリセットスイッチはもう年単位で使っていないので早速こちらに接続した。(ただ基本的に頑丈なAntec Soloの弱点がスイッチでもあるのであんまり押したくなるようだったら別スイッチ追加も考えている)
今回自分のPCは先述の通り電源ユニット、12cmファン3基、グラフィックカード、側面パネル用のLEDテープを5V ARGB対応のものにした(なっていた)。ついでに色気を出してグラボホルダーも追加。それらをこのコントローラに接続。当然3股でも不足する数だがこのうちデイジーチェーン非対応形状なのはグラボとカットしたLEDテープのみ。配線位置毎にコネクタを割り振る余裕がある。
PCの電源を入れるとマザー連動モードになるのでご覧の通り綺麗に全統一カラー。(下部のオレンジ色は固定発光のSSD)
ちなみにフロントパネル内側に仕込んだLEDは入れ替えが面倒だったので12V RGBのままマザー直結にしている。マザー本体含めその2か所は12V。それ以外は5Vと2系統にわかれた状態。色合いも露骨に異なるということはない。
この状態ならマザー側のLED制御アプリで操作できるので、色の指定や明滅、グラデーション色変化など「マザー側でできるパターン」は連動してくれる。当然マザー側はARGBではなくRGBなので光が流れるような位置が動くようなパターンは無い。また消灯に対する反応はマザー側がキッチリ切っても残像が残るような動きになるので音声連動やフラッシュ等スピード感のある動作だとちょっと違って見える。つっても音声連動はともかくフラッシュなんて鬱陶しくて使う人少ないだろうが。
そしてモード切替スイッチ…外部スイッチを接続していれば外部スイッチを1回押すとARGBらしい流れる動作をメインとしたこのコントローラー内蔵の制御になる。その状態でスイッチを1回おすごとに発光モード切替になる。またマザー連動モードに戻したい時はスイッチ長押しで戻る。
https://x.com/cvbhyuga/status/1822546327768879283
ツイートの動画で申し訳ないが前半がARGB動作、後半は連動動作。
シャットダウン後電源をオンにすると必ず最初はマザー連動モードになる。ボタンを1回押した後のモードも保存はされず毎回(いかにもARGBな)流れるレインボーパターンに戻るので、特定の動作に固定するのはできない。
切り替える手間を考えると基本はマザー連動で動作させ気分次第でスイッチを押してARGBを楽しむといった感じだろう。
12VRGBと連動できる・外部スイッチヘッダを備えるの2点だけでもかなりアドバンテージのあるコントローラだと思う。
スイッチに関してはこの手の外部電源スイッチを流用しても面白いかもしれない。
-
購入金額
1,540円
-
購入日
2024年08月07日
-
購入場所
AliExpress
ZIGSOWにログインするとコメントやこのアイテムを持っているユーザー全員に質問できます。