マグネシウム素材を中心に圧倒的な安さでオーディオアクセサリーを提供するサンシャインが、ここ最近少しだけ価格帯を上げた製品群を投入するようになりました。
従来品と外観はほぼ同じで、ケーブルにはHSE-GRANDE処理、インシュレーター等にはマグネティックZEROプロセスを施した、製品名に「GRANDE」と入っている製品群です。いずれもオーディオアクセサリーメーカーであるTIGLONが開発・製造・処理を施しています。
これらGRANDEシリーズは、通常のケーブルやマグネシウム製アクセサリーにそれぞれ特殊処理を施すことで分子の向きを一定方向に揃えることで素材の特性を最大限に引き出せるということが特徴らしいです。
私自身ケーブルについてはHSE-GRANDE処理を施した電源ケーブルSAC-GRANDE 1.8と、従来モデルのSAC-Reference 1.8を両方買って聴き比べてみましたが、確かに確実なグレード差が生じていました。
ケーブル向けのHSE-GRANDEとは原理は異なるものの、ボード類やインシュレーターで同等の効果を見込めるという処理が「マグネティックZEROプロセス」で、これを施したインシュレーターS5 GRANDE等が初回出荷を開始したところです。このGRANDEシリーズについて、サンシャインの進藤社長曰く「誰が聞いてもはっきり判る程度の効果はある」と自信を見せていて、実際従来モデルと直接聴き比べ、かなりの向上を認めたというオーディオユニオンアクセサリー館のブログの記載内容についても「当然の結果」としているほどです。
さて、ここで私が気付いたのは、今までケーブルやボード類はサンシャイン製品を結構買っているのですが、インシュレーターについては小型の簡易型であるS10とMg Spencer-Lを1セットずつ買ったのみだということです。
聴き比べればわかるといわれても、聴き比べるには従来製品が必要です。サンシャインの製品は一度在庫が途切れるとそのまま終売となるか再生産までかなりの期間を要するかのいずれかであり、そのうちGRANDEを買うにしても、比較するにはまず従来製品が必要ということで、在庫が消えかかっていた従来のS5を慌てて購入してきたわけです。
効果を考えればこれも十分激安
今回はオーディオユニオンアクセサリー館にS5の4個パックが2つだけ在庫が残っていましたので、この2つを購入してきました。S5は重量級機器やスピーカーの下で使うことを推奨されていますので、スピーカー用ならば2セット必要になりますからね。
はっきり言ってしまえば、外観は汚いですね。本当に最低限の加工しかされておらず、縁の部分にはバリが残っていますし、面の部分も最低限の研磨だけで傷やくすみは残っていますし、濃いヘアライン状の仕上げとなっていてそのまま機器を置いたら傷が付いてしまいそうです。
実はHarbeth HL Compactは現在家の修理の都合上システムごと撤去された状態で、当分使える状況ではありませんので、レコード取り込み時に使うSANSUI SP-50の方で効果を確認してみましょう。
SP-50には元々J1 Project製ダンピングパッドを使っています。
マグネシウムインシュレーターそのものの効果を見るのであれば単品で使うべきなのですが、傷防止の観点と、インシュレーターの原則である異種素材の組み合わせということもあり、S5をまず下に置き、スピーカーとの間にダンピングパッドを挟む形で使うことにしました。
S5は4個パックを買っていますが、今回は取り敢えず3点支持で設置しています。
すると結構驚くほどに低域方向の解像度が上がります。解像度が上がり付帯音が減った分低域の量感も減るのではないかと思ったのですが、実際には力感も向上するため量はさほど変わらず締まりが良くなったという形です。
ただ、低域以外の部分については正直そこまで大きくは変わりません。元々のダンピングパッドも一定以上の効果は発揮していましたし、中域より上は従来の環境でも結構質の高い音は出ていましたので、これを劇的に変化させるほどでもありません。
これをS5 GRANDEに交換したらどのような変化が起きるのか興味はあるのですが、GRANDE化により価格も3倍近くまで上がってしまっていますので、当分はS5のまま使い続け、予算が出来たらS5 GRANDEも購入してみようと思っています。
もっとも、今年度は収入がますます厳しそうなので予算がきちんと作れるか定かではありませんが…。
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購入金額
5,980円
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購入日
2024年05月13日
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購入場所
オーディオユニオン アクセサリー館
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