名作コミック・名作映画　この世界の片隅に　では

どの登場人物も、1945年8月6日に　広島で何が起こるかを知らずに物語が進みます。

しかし作品を楽しむ私達は、それを知りながら見ることになります。

ボヘミアン・ラプソディにしも同じ。　観客はフレディ・マーキュリーのその後を知りながら

映画を見るんです。

でも映画のクライマックスのウェンブリー・スタジアムのコンサートの素晴らしさに

フレディ・マーキュリーを失ってしまった喪失感を上回る多幸感を得ることができました。

破壊され尽くした広島　敗戦国となった日本　

しかし映画のクライマックスでは、すずさんが片腕を失う前に描いていた画風で

呉の山並みが描かれます。

多幸感と言っては語弊がありますが、決して暗い気持ちで終わる映画ではありませんでした。

このブルージャイアントでも　

コミックを読んでから映画を観る観客は、天才ピアニスト雪祈を襲う不幸な事件を

心の片隅に置きながら時間の経過を意識するのですが

「SO　BLUE」　のステージで展開される大たちのバンド「JASS」の演奏の素晴らしさ

アニメの演出の素晴らしさに　嫌な気持ちが霧散するのを感じました。

映画の冒頭　20分あまりは、

CG系の背景と　原画の域に達していないかもと感じた人物の衣服や顔の描画との違和感が

拭えなかったのですが　やがて　それも気にならなくなります。

映画なので　きちんと音は存在するのですが

画面の中のサキソフォンからは二次元コミックの如く　放射線が描かれるんです。

それも含めて　上手くまとまっているな　と感じさせてくれるものがありました。

観て良かったです　ブルージャイアント。

5月6日現在　もうすぐ井上尚弥vsネリの世界タイトルマッチが始まりますが

それまで時間があります　終わってからも日付が替わるまで時間があります。

Amazonプライムビデオなら　すぐに観ることができます。

ブルージャイアント　　オススメします。