以前「現像」が必要だったフィルムカメラの時代に、撮ったその場でプリントして楽しむことができるインスタントカメラは便利だった。普通のフィルムカメラは、現像とプリントに専用の設備が必要で、途中に乾燥工程などがあったため、設備があるところに持ち込みをしてもプリントができるまでに半日、取次所などを挟むと数日かかっていた。その時代にインスタントカメラには、撮ったその場で出来を確認し、うまく撮れていなかった場合は再撮影できる利点があり、会合やイベントなど、その撮影シチュエーションの再現が困難な場合に失敗を恐れずに済んだし、遠方から来た友人とともに撮った写真を分け合う場合も、その場でカタがつくので、後日郵送で...などの手間をかけずに済むという利点があった。
その利点故、現像が必要な通常のフィルムの写真より画質が悪く、サイズが限られていても存在価値があった。
しかし、出来をその場でディスプレイで確認できて、何度も撮り直しも可能、そしてそのデータをその場で送信し合ってシェアできるカメラ付き携帯電話や、その後のスマホの普及で、本来の意味での存在価値はほぼなくなった。
一般のフィルムカメラのように、インスタントカメラもいずれ消える運命かと思われたが、別の用途で使われていて、令和の今でもまだ残っている。
インスタントカメラのプリントは、
・その場で得られる
・焼き増しなどの複製が困難
・規格上写真に余白が多い
という特徴がある。
そのため、アイドルなどが、ファン達と写真を撮り、その場で余白にメッセージを書いて渡すという使われ方が編み出された(そしてその写真は「焼き増し」出来ないので希少性もある)。
※もちろんインスタントカメラならではの、ピントが甘く、立体性に乏しい絵を、芸術指向的にあえて求めて使われる場合もあるが、それはレアケース。
そんなインスタントカメラのプリント、「チェキ」を保存しておくためのアルバム。
※「チェキ」は本来カメラ側の名称(=富士フイルムINSTAX<チェキ>)だったが、今では一般的にインスタントカメラで撮った写真(プリント)の事も指すようになった。
チェキを収納するアルバムには、いわゆる「背表紙」部分にクリアポケットのあるページが直付けされているもののと、バインダータイプでページ順が入れ替えられるモノがあるが、これは後者。後々特定のチェキの枚数が増えるようなことがあっても、入れ替えが楽そうなので。
Gorayのバインダー式チェキアルバム。1ページ9枚のチェキがページの裏表に入れられ、そのクリアポケットページが30枚あるので、9×2×30で540枚のチェキを収納できる。
そしてこのバインダーの特徴は裏表紙の部分に表紙側に渡しかけるゴムが固定できること(専用のゴムも付属)。チェキはある程度の厚さがあり、500枚もの量が集まると重い(ハズな)ので、表紙が開かないように固定できるのは良いデザイン。
このストッパー▢をホール○に通す。上の凹はゴムをかける位置。
チェキはこういう感じで、1枚のフォルダに9枚ずつ×2(表裏)収納できる。
会社刻印も、型番の記載もない怪しげな部分はあるけれど、実用性は非常に高い商品です。
商品名・型番などに関する情報はこのラベル一枚のみで、会社名の記載なし。
【仕様】
素材:PP
バインダーサイズ:32.5×27×5.5cm
ポケットサイズ:9.5×6.8cm
ページ数:30枚(最大540枚収納)
ゴムバンドがあるデザインは「わかってる」
あとはゴムの耐久性がどうかか....
しかし、他の同種製品で見られる、裏表紙に帯ゴム直留めのタイプのモノより構造が簡単なので、ダメになったときに別のゴムでも代用出来そう。
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購入金額
1,980円
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購入日
2023年12月17日
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購入場所
Amazon
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