レビューメディア「ジグソー」

8口の良質なオーディオタップとして格安

今までオーディオ用の電源タップとしては、口数が多い割に安価で造りもしっかりしているKOJO Force Bar 6.1を愛用してきました。

 

 

 

 

 

 

私の懐状況と我が家の電源環境を考えれば、これで十分かと思っていた部分もあります。しかし、先日完実電気のオリジナルブランド「PERFECTION」の電源タップ・仮想アースの試聴会に参加して、フィルター内蔵型のタップもありかと思うようになりました。さすがに最上位のPFT-T3000AFは6桁に突入してしまうので私の予算では無理でしたが、下位のPFT-T1000PFであれば頑張れば何とかと思ったわけです。

 

試聴会の用意されていた実演が終わった後で、完実電気の担当の方に頼んでPFT-T1000PFと、下位に追加されたPFT-T850(BELDEN PS1850ベースの完実電気向けカスタマイズモデル)を比較試聴させていただいたのですが、オーディオタップであっても普及価格帯であるPFT-T850と、PFT-T1000PFとの間には曲のイントロだけで歴然とした差が付くほどの違いがありました。こうなると、電源はやはりオーディオの基礎となる部分ですから、タップをグレードアップする意味はあると思ったわけです。というわけで、PFT-T1000PFの特価品が出るのを待って購入してみました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

PFT-T1000PFという型番で大体この製品の特徴はそのまま表されています。まず「PFT-」は「PERFECTION」ブランド製品を表し、「T」はタップ、「1000」は製品グレード、「PF」はパッシブフィルター内蔵型ということになります。上位のPFT-T3000AFはアクティブフィルター内蔵型であるため、末尾が「AF」となります。

 

 

 

 

 

 

 

 

上の写真では左側にインレットプラグがあるため、左が上流ということになります。上流側のプラグ4つは「for ANALOG」、下流側は「for DIGITAL」と印刷されていて、それぞれに異なるノイズフィルターが用意されています。これは試聴会でも説明がありましたが、アナログ機器とデジタル機器とではノイズの性質や量に大きな差があり、デジタル機器用のノイズフィルターでアナログ機器を使うと効きすぎて音そのものの情報も削がれてしまう印象があったため、敢えてそれぞれ分けるようにしたとのことです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

このインレットプラグ自体もネガティブ側の穴が明らかに大きく開いているなど、3Pプラグでなくても極性が判りやすく作られているのは好印象です。

更新: 2024/01/18
総評

基本性能は高いが、フィルター内蔵らしい部分も

それでは早速従来のForce Bar 6.1と入れ替えて試聴してみることにしましょう。

 

まずこのタップに給電するケーブルですが、これはPurist Audio Design製AC-IOTAを使って自作したケーブルを引き続き使います。正直言ってこのケーブルは今でも音質面での結構満足度が高いため、なかなか入れ替える気にならないのです。

 

 

 

 

 

 

 

差し当たってアナログ再生に必要なTechnics SL-1200G、Phasemation EA-200、SANSUI AU-α707DRを「for ANALOG」に、NEC CD-10、Victor XD-Z909、さらにPCに接続されているオーディオI/FのMOTU HD192を「for DIGITAL」に繋いでいます。

 

 

 

 

 

 

 

このシステムで現在最も重要なのはアナログ音源を取り込んでデジタル化した時のクオリティですので、普段と同じように取り込んだ音源で比較してみます。SL-1200Gにセットされていたカートリッジがaudio-technica AT-ART7だったため、このカートリッジで比較的最近データを作ったレコードということで、Mobile Fidelity盤の「Bridge Over Troubled Water / Simon & Garfunkel」をWAV化してみました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

出来上がったデータを聴いてみると、それなりに音の違いは感じられました。

 

まず低域方向の重心が低くなり、量が増えますが解像度もむしろ向上しています。この辺りは基本性能差がそのまま表れているというべきでしょうか。

 

そして「Bridge Over Troubled Water」のアート・ガーファンクルのヴォーカルで結構差が生じています。Force Bar 6.1の時には前にグイッと出てくる主張の強さがあったのですが、少しだけ声に刺々しさがありました。これがPFT-T1000PFになるとヴォーカルの主張が少しだけ弱くなる一方で、声の刺々しさは綺麗に解消します。またバックのピアノのタッチはPFT-T1000PFの方が明らかに明瞭です。ノイズフィルターが効きすぎるとヴォーカルの生気が失われるということがよくあるわけですが、PFT-T1000PFのフィルターはその一歩手前を見切って設計されているということでしょう。それでも少し主張が弱くなったというのはやはりフィルターの副作用なのではないかと思います。

 

総合的に見れば、価格差がほぼ2倍のものを比べているわけで、価格に見合った実力差はきちんと感じられました。オーディオ的な性能という意味ではPFT-T1000PFが圧倒的に有利ですが、Force Bar 6.1にもシンプルな構造が生きた良さは確実にあります。

 

それでもPFT-T1000PFの方が二長一短、いや三長一短という程度にはメリットがありましたので、この入れ替えには満足できます。我が家の電源環境はお世辞にも良くありませんので、もっと電源環境が良いところであればもう少しForce Bar 6.1も健闘してくれるかも知れませんが…。

 

 

  • 購入金額

    44,000円

  • 購入日

    2024年01月06日

  • 購入場所

    フジヤエービック

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