早速ですが中身を確認してみましょう。

まずは説明書が最上段にあり、その下に本体やその他の添付品があります。

添付品はACアダプター、USB 3.xケーブル、HDD固定用のビス、脚代わりのクッションテープとなります。

背面のディップスイッチで動作モードが切り替えられます。出荷時は各ドライブにそれぞれ別のドライブレターを割り当てる、シングルモードとなっています。今回はこのままで構いません。

この背面パネルを固定しているネジ4本を外すと内部にアクセスできるようになります。

前述のWD80EAZZの他に、かつてファイルサーバーで利用していた東芝製12TB、MG07ACA12TEを積むことにしました。

組み立て終わり、PCに接続するときちんとドライブが認識されるまでは良かったのですが、そこからが問題でした。MG07ACA12TEは外すまでWindows Serverで使っていたHDDで、中身はそのまま残っていたはずです。しかし初期化されていないということで、初期化するか尋ねられます。仕方なくGPTパーティションを指定して初期化すると、無事Windowsから参照できるようになります。当然元のデータは消えてしまいますが…。

何か不気味なので一度DISKPARTコマンドでディスクの内容を完全にクリアして、パーティションを確保し直します。そして適当にサイズが大きめのファイル（主に動画）を内蔵HDDから10GB程度連続でコピーしてみましたが、一部のデータが破損してしまいます。

そこでCHKDSKを実行してみたのですが、何とエラーチェックが始まる前にフォーマット情報が破壊されてしまうのです。NTFSで認識していてエクスプローラー上から見えていたパーティションが、RAWと表示されるようになってしまいます。当然内容は読み出せません。

念のため何回か試してみたのですが、何度やっても挙動は変わりません。ひょっとすると私のPCがAMD X370採用のRyzen PCということで、USB接続による何らかの相性問題で安定動作しないのかも知れません。近々Intel環境のPCも組み立てるつもりですので、そのPCで検証した後で結論を出そうとは思っています。

一応販売サイトに「対応する全てのHDDでの正常動作を保証するわけではない」など逃げ文句は書かれていますので、明確に不良品というレベルで無ければ「相性」で片付けられてしまうんだろうなという気がします。

ただ、一ついえるのはこれほど不安定ではさすがにバックアップとしては心許ないということです。暫定的には玄人志向のケースに再登板してもらい、後日別のもう少しまともそうなケースを調達してみようと思います。

ただ、調べてみると比較的手頃な価格帯でそこそこ安定度が高そうなのはRATOCくらいしか無さそうなんですよね…。