「芋づる式洲崎綾 Part11」。Webラジオのキャラクターの面白さと、天使の歌声のギャップ萌えですっかりファンになった洲崎綾（あやちゃん／ぺっちゃん／あやっぺ）関連レビュー。12月といえばあやちゃんのバースデイなので、それに向けて彼女の参加した作品やイベント記録、楽曲など、幅広く芋づる式に、およそ一ヶ月にわたりご紹介するシリーズレビューの11回目。

自分があやちゃんに注目したきっかけの、インターネットラジオ番組洲崎西。ほぼ同世代・同キャリアの女性声優西明日香（あっちゃん）とコンビを組んだこのラジオ、最初「どうせすぐ終わるんだから爪痕残さないと」と気張った結果？予想外に深々と致命傷となる傷跡を残してしまいw、開始後10年・500回以上続く長寿番組にもなってしまったという．．．

そんな洲崎西、最近は制作元のシーサイド・コミュニケーションズにとって、一番長く続いている番組だからか、他の番組への導線とすべく？他番組・他パーソナリティと組ませての企画DVDが多くなってきたが、今回は久しぶりに単独のDVD。

シーサイド・コミュニケーションズでは、制作した番組のアーカイブ音源をまとめたものを販売するにあたって、新規撮り（録り）下ろしの映像（音声）円盤をセットにして販売し、商品価値を上げている。

※洲崎西の新規収録分に関しては、どこかの地方に行って、観光地や名所を巡りながら、お題をこなしていく...というパターンが多い。

以前は、時代柄および元々洲崎西が簡易動画もない完全音声だけのラジオなのものあってか、付録の新規録音は音声のみ（CD）だったが、最近は「音だけ」というのは訴求力に乏しいのか、付録の新規作成分は映像付きがデフォルトになっている。

今までもアーカイブ音源に映像が添付されたことはあるが、それは単なるオマケ企画を収めたもので、メインのロケ部分に関しては音声のみだったため、映像側の内容は薄かった。しかし今回は従来は「新規録りおろしCD音源」として、ある地方に行って名所を回り、名産を体感しつつお題をこなすという企画本体の方が映像化され、「新規撮りおろしDVD」として添付されている。

DJCDのVol.1から、熱海（静岡）⇒東京⇒兵庫⇒石川⇒島根⇒新潟⇒沖縄⇒群馬⇒岐阜⇒山梨⇒熊本⇒呉（広島）⇒仙台（宮城）⇒松島（宮城）と日本各地を巡ってきた二人の今回の訪問場所は静岡！

静岡県は初のDJCD「Vol.1」で、先輩番組とともに熱海に訪れているが、今回は静岡市や三島市、伊豆市と駿河湾側。

最初はいつもどおりサブタイトル決め。今まで「沖縄でうちなんちゅとチュッチュッチュ♡」とか、「熊本でくまモンに会いたくて悶々」など数々のダサ．．．独創的なサブタイトルを編み出してきた二人、今回のDVDは「あっちゃんぺっちゃん二人旅（仮）」という仮題がついていたが、「グルメスポットを回りながら日頃の疲れを取る」という企画ながら、収録が8月で、ニュースでは「今日は外出しないでください」と言われている猛暑の中の撮影。熱中症．．．熱中症．．．と呟いたあやちゃん、「熱中しよう！」とひらめく！二人顔を見合わせて．．．「うわ～！さぶいよ～！！」ｗ、ま、「ね、チューしよう．．．」じゃなかっただけ、いいンじゃないですかね。

ザキニシのロケDVDのサブタイは、だいたい寒いんですが、それは．．．

「魚市場を満喫しよう！」では、清水魚市場 河岸の市で、まぐろの炙りや刺身の舟盛りを目の前にして．．．魚の説明を受け「シイラ（鱪）」の事を「シーラカンス？？」とはｗおｗｗいｗｗｗ元々あっちゃんは鮪が得意でなかったようだけれど、新鮮で美味しかったとか。「いけるコレ！」

「空の橋を渡りましょう！」は三島スカイウォーク。真夏に炎天下に吊り橋を渡らされる二人ｗ400mの橋を渡りながら、トークテーマをいくつか渡され、「スタッフに何か要望がありますか？」では「こんな真夏にこんなとこ歩かすのやめて欲しい」ってｗｗ

なんだかんだ言っても仲が良い二人

熱中症警報が出ている日の外ロケだからナァ．．．ごもっとも。

魚市場で散々食べたのに、続いては伊豆市の松葉茶屋で「釜めしを堪能しよう！」。トークテーマは今までと結構違って「声優の仕事をする上で心がけていること」。根は真面目な二人、「二十代の頃の、仕事しはじめの頃と、今とじゃ違わない？」「私は（以前は）失敗しないように、迷惑掛けないようにばかり考えていた」とあっちゃん。あやちゃんは「以前は（事務所・マネージャーの方針もあり）あたった役とは違うタイプの役のオーディションもずいぶん受けたけど、最近は得意不得意が見えてきて、固定化してきた」「自分は“天真爛漫”という感じの役が多くなってきたけれど、それでもキャラクターごとに“違う”わけなので、型に嵌めずにきちんと（役を）創らないと、次に繋がらないな」と結構深い。

最後は修善寺温泉の5つの橋を渡る「恋の橋を巡りましょう！」。

・渡月橋（とげつばし）　別名：みそめ橋

・虎渓橋（こけいばし）　別名：あこがれ橋

・桂橋（かつらばし）　別名：結ばれ橋

・楓橋（かえでばし）　別名：寄り添い橋

・瀧下橋（たきしたばし）　別名：安らぎ橋

を渡りつつ、結婚観や恋愛観を語るふたり。2023年現在は二人とも結婚しているが、当時は独身で、求婚スタイルなど好きなこと言ってるのが．．．

アーカイブ同梱のロケツアー盤では、いままで、なんかムチャ振りされることが多く、勝負をして勝者しか食事にありつけなかったり、実家で黒レキーシを掘り起こされたりと、いろいろ「やらされていた」ふたりだが、最古参番組となって大御所化したからかｗ？あんまり無茶振りもされず、素の二人と静岡を旅している感じ。内容としては、二人の芸への向き合い方など、ゲストがいると逆にあまり語られないようなことにも触れられていて、興味深い。

三島スカイウォークの「ふろっく ー 福時計 ー」で、フクロウやハリネズミとビクビクしつつも戯れる二人もレアだが、自分語りをする二人を観ると今までの爆発系のキャラから着実に成長していて、興味深い。

大きなフクロウと戯れるあやちゃん

こわごわハリネズミを抱くあっちゃん

ま、観ている方も歳をとっただけかもしれんが（爆

久しぶりの二人だけのロケ盤は結構真面目な話も聴けた

【収録内容】

＜DISC1（DVD）＞
1. オープニング
2. 魚市場を満喫しよう！
3. 空の橋を渡りましょう！
4. 釜めしを堪能しよう！
5. 恋の橋を巡りましょう！
6. エンディング

7. おまけ～フクロウと戯れましょう！～

＜DISC2（mp3CD）＞

洲崎西アーカイブ音源：第241回～第253回（mp3形式）