以前ダイジェスト映像を見てなかなか面白そうと思った企画がありました。
Technics SL-1200シリーズのターンテーブルを愛用するDJ達が集まり、それぞれのプレイを楽器代わりにオーケストラを結成して1曲演奏するというものです。
確かTechnics主催のSL-1200記念イベントの一環で実施されたものだったと思うのですが、これは当時リアルタイム配信の中で紹介されたものだったと思いますが、私もその時にはさほど注目してはいませんでした。後でこの動画が拡散されたのを見て「何か凄いことをやっているな」と思ったわけです。
一応上に紹介しているYouTube動画でその演奏は楽しめるのですが、この音源をさらにレコードにプレスしたものがあるということをその後で知ったのです。DJ大会の運営団体「DMC WORLD DJ CHAMPIONSHIPS」の日本支部である「DMC JAPAN」が、世界大会に若手DJを派遣する費用を募るためにクラウドファウンディングを実施して、その中のリターンとしてレコードが用意されるということでした。
私が知ったのはクラウドファウンディング開始から1ヶ月以上経過した時期だったのですが、まだレコードのリターンは残っているということでしたので申し込んでみました。他のリターンと比べると支援金額が安めだったのも有難いところです。
ちなみにリターンはDMCのスポンサーであるTechnics(パナソニック)やオタイレコードから提供されているものとなります。
記念品としては面白い
実は今日このレコードが到着したのですが、今日はレコードの日ということで、以前予約注文していたレコードも届いてしまい、最初に宅配業者から「レコードの着払いをお届けしたい」と電話をいただいたときに「どのレコードのことだ?」と考え込んでしまったのです。金額は単純に着払い発送のための費用だったわけで、レコードとしては安すぎたわけですが…。
レコード本体とお礼状がリターンとなります。
ジャケットはなかなか良い感じに仕上がっています。
レコードは12インチ45回転という仕様で、片面のみに溝が刻まれていて、裏には何もありません。それほど長い演奏ではありませんので、溝も外周部分にのみ存在しています。オーディオ的に見れば最も高音質な刻み方ではあるのですが、元のソースがそれほど高音質ではありませんので意味はあまりありません。
演奏の内容は動画の通りですが、YouTubeで見るよりは少し音質は良いでしょうか。大した差ではありませんが…。
今回は当然リターンに興味があってクラウドファウンディングに参加したのですが、もう一つの意味はアナログ文化を何とかつなぎ止めてくれたDJ界への感謝というものもあります。
近年アナログ人気が再燃して、価格はともかく市場規模は大きく拡がってくれたのですが、ほんの数年前まではアナログ文化はいつ完全に途絶えてもおかしくないという状況でした。その中でハイエンドオーディオのユーザーを除けばDJの皆さんが必要としてくれたことで、ギリギリ市場が残されていた部分があります。その意味では我々オーディオユーザーとは目的こそ違えどアナログユーザーの仲間であるわけです。そのDJ界の人材育成に僅かでも役立つなら惜しくないという思いがあっての参加でした。
本クラウドファウンディングの資金によって、無事参加するDJ達が現地に到着したと報告がありました。少しは役に立てたのなら良かったというところです。
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購入金額
3,000円
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購入日
2023年11月03日
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購入場所
CAMPFIRE
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