ポタフェス 2023 夏の「エミライ」ブースで例によってアウトレット販売コーナーが設置されていて、そこで購入してきた品です。
以前FiiO X7というDAPを紹介したことがあります。
元々標準搭載のアンプモジュール「AM1」のセットで購入して、その後AM3A、AM3Dとアンプモジュールを交換してグレードアップしたものの、そこでこの製品の限界が見えてしまい、それ以降あまり使っていなかったものです。
今までのアンプモジュールの交換は、アナログ出力の品質を向上させることを目的に行ってきたわけですが、そこまでやっても手持ちの他のDAPを上回ることは無く、それでFiiO X7に対する期待値が下がってしまい、使う気分にならなかったのです。
しかし、今回入手してきたAM0はアンプモジュールではなく「ノン・アンプモジュール」なのです。つまり、FiiO X7からアナログアンプ出力機能を外すために使うためのモジュールです。これは、例えばTWSなどのようにBluetooth接続だけで使えるものに接続したり、カーオーディオや据え置きのBluetooth接続対応機器のソースとして使うにはアナログ出力が不要となることから、その際に効率よく使えるように用意されたものです。
写真の通り販売価格は500円で、一応保証もあったわけです。
デジタル出力専用にしても、その出力品質が高いわけでは…
一応中身を細かく見ていきましょう。
金属ケースの中にAM0モジュールと、予備の固定用ビスが収められています。FiiO X7はかなり古い製品で、日本への輸入開始当初は代理店が現在のエミライでは無く、小柳出電気商会であったため、サポートの案内もオヤイデ電気となっています。
機能は何も無いに等しいモジュールですが、USBの入出力などは通りますのでコネクターなどは他のAMシリーズと同様に用意されています。USBの端子形状がtype Cではなくmicro Bである辺りに設計の古さがどうしても感じられてしまいますね。
差し替える前の状態です。今までAM3Dを装着していたのですが、表示上は「AM3」となっています。
モジュールをAM0に差し替えた状態です。AM3DとAM0で外形寸法が結構違うのですが、AM0を敢えて小さくする意味はあったのでしょうか。中身はどうせスカスカなのですから、外形寸法を他のAMシリーズと合わせておけばケースなどがそのまま流用できたのに、寸法を変えてしまったためにジャケットなどに互換性がないのです。
差し替えると表示が「AM0」に切り替わります。これでX7からアナログ出力機能が無くなりました。この状態で音を出すためには、Bluetoothで何かと接続するか、USBでD/Aコンバーターに繋ぐかが必要となります。
私の場合FiiO X7そのものの音質には既に期待していませんので、カーオーディオ等に接続する際に効率が良いことからAM0を用意してみました。この状態でデジタルトランスポーターとして使っても良いのですが、デジタル出力品質もお世辞にも良いものではなく、クオリティが不要な用途で使った方が良いでしょう。
敢えてFiiO X7を使うならモジュールを交換して使う意味もあるのですが、他にそこそこプレイヤーの頭数が揃っているとこの微妙な出来のDAPを使う意味があるのか、どうしても疑問が残ってしまいます。取り敢えずAM0の動作確認を取ってAM3Dに戻しましたが、どちらにしても使う機会が増えるわけでは無さそうだな、というのが本音です…。
-
購入金額
500円
-
購入日
2023年07月08日
-
購入場所
ポタフェス エミライブース
ZIGSOWにログインするとコメントやこのアイテムを持っているユーザー全員に質問できます。