レビューメディア「ジグソー」

足取り軽やか、快足インソール

  

革靴より楽なので履いていた普段使いのスニーカーの1つがボロボロになってきたため新調したのですが、そのスニーカーに入れるためのインソールを購入しました。
僕はいつもワンサイズ大きめの靴を買い、それに足が痛くならないようなインソールを別買いし付け替えるようにしています。

 

だいたい O.M.C TOKYO のインソールがコスト的にも良く気に入っていて毎年購入していたのですが、たまには違うものを使ってみようかなという気になり、JINN TOKYO という企業の別の商品を購入してみました。社名が似ていますが、関係ないみたい。

 

JINN TOKYO という社名を知らないので品質について若干の不安がありましたが、製品写真に「PORON」という企業ロゴとは違うブランドロゴが刻印されていたので気になって調べてみたところ、株式会社ロジャースイノアックという企業が生産する特殊な高機能ウレタンフォーム「マイクロセルポリマーシート「PORON®」」ということが分かりました。


企業の公式サイトで詳細な説明もあり、高密度・高機能ウレタンフォームであることが分かります。また愛知県にある日本企業と米国企業の合弁会社ということも分かります。

 

PORON マイクロセルポリマーシート | 株式会社ロジャースイノアック

 

 今まで購入してきたインソールはスポーツメーカーの大企業のものでない限り、機能の説明はあっても素材の詳細なバックグラウンド説明みたいなものがなかったような気がするのですが、Rマークも取得するくらいの本気の製品で先物買いのような気もしたので、興味がでて購入。

  

 

 

 こんなパッケージに入っていました。商品説明や企業のことではなくサポート的な文言が多く、通販を主とした市場と考えていると読み取れます。

 

製品自体が壊れたりするものではないので、これくらいの方が価格も安く抑えられ消費者的にも嬉しいですね。

 

 

 

 

これが本体。

足裏が接する面は、布表面というより立体的に織られた鎖帷子のようなソファ内のスプリングコイルのような感じにも見えます。角度を変えてみると陰影が変わるため、実際に細かい立体構造になってるみたい。指で触るとちゃんと平面でひっかかりもありませんが、細かいざらざらとした感触はあり滑りにくそうです。

 

この隙間がありそうな細かい構造で、通気性がよくなっているんでしょうか。 

 

よく見ると足先側には波のような木の枝のようなエンボスがあって、これが滑り止め効果にもなっているみたい。また接地面に適度な空間を生むため、シューズ内の通気性の改善にも繋がるようです。

 

 

 

足裏の方。透明な青い部分は立体的になっており衝撃分散の機能があるのだと思います。周囲に濃い青色のフレームのような部分もありますが、こちらは EVA樹脂 で形成されているみたい。形がくずれないようにしているのだと思います。これにより踵をホールドして足と靴がずれることが少なくなるので疲れにくくなるのだと思います。

 

穴がちょこちょこ空いているのは通気性向上というわけではなく、インソールが柔らかくねじれるようにするための可動域の確保みたい。この穴が素材を柔らかくしてぐにゃりぐにゃりした弾力性を生んでいるのだと思います。インソールが硬いと足首のねじれがうまく地面に伝わらないので、このしなやかさは嬉しいですね。

 

 

 

 

裏側の靴底にあたる側は、結構派手めなカラーリング。
つま先側はコストを抑える為なのか普通のゴムのような素材で、一部に Poron ウレタンパットが使用されています。コストもそうですが、いろんなサイズに合わせるためハサミで切れる仕様になっているためという理由もありそう。

 

 

 

かかと側は Poron ウレタンパット が使われているのですが、こちらは少しサイズが小さいような……。足裏全体の荷重をこのパーツが1点に受けて分散させるみたいな設計なんでしょうか。

 

透明なきれいな青い海のような部分は、エアが入っているように見えるのですが構造上、TPEゲル(ジェル)のハニカム構造になっているのだと思います。
いわゆる「腰に負担をかけないゲルクッション座布団」とか「体圧分散3Dハニカムクッション」とか流行の製品に使われている新素材で低反発と高反発の特性を併せ持つやつです。ゲル(ジェル)というと液体のどろどろした印象を受けるかもですが、液体に近い柔らかい質感の固形ですね。ハニカムの座布団は僕もお世話になっています。

 

 

 

実際にスニーカーに装着した姿。

 

少しロゴが大きく主張気味ですが、そこまで目立たず及第点。
スニーカーのインソールは白色が多いのですが、黒になることでしまって良いかんじ。

 

数日、使用してみた感じですが、今まで使用していた他社の物と比べて少し硬めだなという印象。悪い意味での「硬い」ではなく、柔らかすぎるのでもなくスポンジを踏むような感覚ではなく反発が軽減されている印象を受けます。

 

「反発」ではなく「吸収」のイメージです。

 

跳ね返ってくるフィードバックのようなものが薄いため「硬い」という感じがするように思います。ただ単に新品なせいで、これから使用しているうちに柔らかくなってくるのかもしれないのですが。

 

なんにせよ、今まで階段をドンドンという音と共に歩いていたようなリズムが、少し軽やかになったような気がします。

 

更新: 2023/07/02
デザイン性と機能美

クッション性に特化

素材をうまく配置した設計と、機能を持たせつつどこでコストダウンするかも考えられていて、非常に頭を使って考えらえた製品なんだろうと思います。たぶん社内で「良い製品を作ろう」と真剣に開発され市場に出てきたものなんだろうなと伝わります。

 

表面のシックで無難なブラックに、裏面の先進性のような鮮やかなブルーという外観も、使い勝手の良さと未来の機能をイメージさせるような、2点を両立させるデザインになっており売れそうなデザインだなぁと感じます。パッケージが簡易的でも通販を主戦場にするならこういうマーケティングが良いなと思います。

 

ただ「靴」が抱える問題としては「クッション性」の他に「消臭性」、「通気性」、「対汚性」などがあり、さらに多機能なインソールを求める層には物足りなさを感じます。

 

外観的には、個人的にもうちょっとロゴが小さくシンボルマークぐらいだと嬉しい。

更新: 2023/07/02
メンテナンス性

長持ちしそう

水に強い素材たちなので汚れも付きにくく、使用される素材はそれぞれ耐久性が高い物なので、あとは縫製や接着部分がどれだけ持つかですね。

更新: 2023/07/02
コストパフォーマンス

多機能ではなくぶん、格安

他の高機能インソールの競合品と比較すると、かなり格安です。

消臭機能などあれば同じ価格帯になるのかもしれないですが、あまり足に汗をかかずに蒸れないタイプの人にとってはこちらの方がコスパが良いですね。

 

通気性も悪いわけではないので自分的には何も問題なく、使い勝手が良いです。

これからリピートしようと思います。

  • 購入金額

    980円

  • 購入日

    2023年07月02日

  • 購入場所

    Amazon

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