仏Arturiaの低価格オーディオI/Fです。安価ながら24bit/192kHz In/Outを実現していて、出力はラインレベル+6.35mm ステレオ、入力は6.35mm+XLRが2系統あり、XLRには48V ファンタム電源やハイインピーダンス入力があり、使いやすいです。
すっきりまとまったデザイン
スタイリッシュな外見です。無駄なものがなく、ずっと眺めてられそうです。
出力は右側、入力は左側にまとまっており、非常に使いやすいデザインです。
LEDでボリュームやゲインノブが光るのがとてもGOODです。
値段に見合った性能
最近はオーディオインターフェースの価格帯が下まで伸びてきて、低価格オーディオインターフェースがだんだん増えてきているようです。そのなかでも、24bit 192kHz入出力ができるのは少ないです。Minifuseはとてもコスパがいいようですね。
数値で言うと、よく使うであろうLine Input なら
Impiedance 16kΩ
DR 110dB(a-w)
THD+N -100dB(non-w)
24bitのI/Fとしては、DRが少し低い気がします。24bitのDRの理論値は144dBなので、実測120dBは出てもいい気もしますが...
DA/ADのICが公表されていない(多分)ので予測ですが、ES98xxとかCS5381とかが使われているんじゃないでしょうか。
音はすっきり系です。オーディオインターフェースらしく味付けのない音でモニター向けです。当たりまえか?
ただすこしノイジーなのが気になります。Moondropのイヤホンで聞いていますが、相性が悪いのでしょうか...原因は多分出力インピーダンスです。10Ωあります。完全にヘッドフォン向けです。
最高
ライン出力だけでなくヘッドフォン出力もボリュームノブがついていて、こまめに音量調節する私にはとても使いやすいです。
入力側はLEDでクリップしてないか確認できたり、ボリュームが小さすぎないか一目で確認できるのでとても助かります。
USBハブ(一つ)がついているので、マイクプリアンプも動かせちゃいます。
主に入出力が低クオリティ
入力はノイズフロアが高く、REWというソフトで実測Dynamic Rangeは108dBFsでした。
カタログスペック通りですが、ADCの性能が良くないのでしょうか、あまりいい値ではありません。
ゲインは最低まで絞ってあるので、マイクプリアンプはほとんど影響はないはずです。
出力はインピーダンスが高すぎます。10Ωという値はそこら辺に売っている安いヘッドフォンアンプよりひどいです。出力インピーダンスの影響はダンピングファクタ(DF)という数値で比較できますが、Minifuseは16(イヤホンのインピーダンス)/10(出力インピーダンス)=1.6です。ヘッドフォンなら600/10=100です。ダンピングファクタは10以上あれば問題ないですので、ヘッドフォンは全く問題ないです。イヤホンは考え直した方がいいです。
ちなみにダンピングファクタ10以上というのはスピーカーの話で、能率がそこまで高くなく、スピーカーのインピーダンスも低いためDF=10程度でよいのですが、ヘッドフォンなどは一般的に能率が高く、インピーダンスも高いため低出力です。私の経験則ですが、イヤホンやヘッドフォンなどの低電力な再生機器をつなぐアンプのDFは100~200程度必要だと考えます。200以上なら音質は変動しなかったので、Minifuseはぎりぎりです。
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購入金額
12,101円
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購入日
2023年06月01日
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購入場所
Amazon(三木楽器さま)
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