自炊中心の食生活なのに、相変わらず電子レンジの使用率はさほどには上がっておらず、高機能なスチームレンジ

が文字通り、“ネコ（cybercat）に小判”状態なのが続いているが、それでも多少は以前より使うようになってきた。

その一つが、肉系つまみの温め。

晩酌するときに肉系のつまみをアテにすることが多いのだが、それは温めた方がオイシイ。

特にベーコン、ハムなどの肉加工品が顕著で、加熱加工食品なのでそのまま食べることも出来るのだが、温めると脂が溶け出して、より美味しい。ダイヤル壊れていて時間設定に手間をとられていた、前レンジ時代には、レンジで温める行為のストレス大きくてやっていなかったが、やり始めると、ほんの20秒ほどで食感爆上がりするので最近は欠かさず加温している。

ま、一番美味しいのは、焦げ目もつくので都度フライパンで加熱することなのだが、今使っているのはテフロンなどの表面コーティングのものではなく、鉄製フライパンなので塩気をつけたままにしたくない。そのため初回はともかく、飲みが進んだ後の少量の追加温めのために、いちいちフライパン出して、1分ほど調理して、ササラで洗って、コンロに再びかけて乾かして．．．というのは結構めんどくさい。電子レンジで加温すれば、20～30秒で済むので、それに比べれば手間と時間がかかりすぎる。

ただ、電子レンジで温める場合、都度ラップをしなければならず、飲みにつれて追加、追加で作っていくと、ラップが何枚も必要になるのが気になっていた（かといって、追加が必要がないほど最初に大量に作ると、逆に酒を追加投入することになって本末転倒w）。

また、ベーコンなどの短時間温めの場合は、ズボラしてラップをかけなくてもほぼ同様の出来上がりになる（どころか、加熱時発生した水分が肉類に逆流しなくて、むしろ美味しいまである）ので、ラップをかけないで加熱すると、今度はレンジ庫内に加熱中に弾けた脂が飛び散り、翌日後悔することになる。

そこで、購入店のポイントアップセール金額にあと少し足りなかったというのもあって、資源節約+清掃の手間削減に、電子レンジ加温調理用カバーを入手することにした。

ただ、商品を吟味していると結構値段の幅がある。安いのは1,000円程度から、上は3,000円程度まで。さらに構造？もさまざまで、シリコン製で蛇腹のように折り畳み式になっているもの、ボウルをひっくり返したような半球型の形状で取っ手が横についているもの、つばの無い平帽子のような形状で上部に取っ手がついているもの....

これらを見ながら考えたのが、

・ボウルのような形状のものは、使わないときに場所をとる

・平帽型のものはボウル形状のものより空間を占有しないが、使わないときの場所は必要

・蛇腹式のものはコンパクトになるとは言うものの、やはり片付ける場所は必要

という、使用してないときの片づけ先が一番問題。いずれにしても結構な大きさのカバーをどこに片付けたら良いのだろうか...と、思案していたところ、面白い商品を見つけた。

形状としては、平帽式の上部につまむところがあるものなのだが、上面に磁石がついていて、レンジ内の上部（庫内の天井部分）にくっつけておくことができるというもの。使うときは外して、加温対象物が入ったお皿などに被せる。

ちょうどタイミング的に安くもあったので購入してみた。

到着すると、モノがガサっとビニール袋に密閉されているだけで、品番や品質表示、製造社すら情報が全くない、ちょっと怪しげなもの。

外装・商品はこれで全て。商品の情報表示どころか、伝票すらついてこない。

「電子レンジでの調理や解凍には10分以上連続使用するな」と、見づらい注意書きがあるのみ

商品写真では平帽型に見えたが、実際は四方に足があって上部を支える...というか、下側に隙間があるドームテント型？あと、上部に温泉マークのような波線のスリットもあって密閉性はないので、「蒸す」という効果はない。

そして、てっぺんに4つ十字配置で磁石が埋め込まれていて、天井にくっつくスタイル。

磁石が4つ、ついている（裏から見たところ）

使ってみた。

磁石で庫内天井？につけることが出来る

背が高いものなら、このまま温めることも可

ベーコンのように、脂が多いものにはこうしてカバー

30秒ほど加熱すると、けっこうな水蒸気が

肉加工品は温めるとオイシイのだが、脂は飛び散る。

やっぱりカバー側にも、結構飛び散ってるなー。

・脂が飛び散ったものは、本カバーの内側に付着するので、このカバーを洗えばよいだけ（庫内は汚れない）。

・ベーコンを温めてみると、横の隙間やトップにあるスリットから蒸気は抜けるので、ベトッとはならない（言い換えると蒸発を防ぎたいものを温めるときには使えない）。

・コーヒーなどが入ったカップを温めるなど、「高さ」が欲しい時は、カバーを外に出さなくても、天井につけたままにすればよい（突沸時の跳ねによる庫内の汚れを防止する役割も期待できる）。

と、結構期待通りの働き。むしろ、ベーコンの出来上がりや、コーヒーカップを温めるときなどの退避場所などは、当初予想より良いくらい。

一方、その磁石は「強力」とまでは言えず、洗って干した後、庫内にくっつけてしまっておく際に、上手くくっつかないことが多々ある。また、天井にくっつけた位置が、ちょっと手前にはみ出していて、扉を閉めたときにカバーをかすった場合、磁石でくっついたまま庫内天井を奥側に滑っていくのではなく、ポロッと落下してしまう。

そして構造的に、横に空気抜き？があるのは、蒸気も抜けるので、乾燥してほしいものにはよいが、汁物加温などには良しあし。

カバー形状から温めるものに向き不向きがあることと。磁石の強さがもう少し欲しいこと、材質表示や製造社の表記などが何もない点がちょっとアレだが、つまみづくりはかなり快適になったので、ま、許容範囲かな...←酔っているときに使うことが多いので、評価が甘くなっている？？

寸法実測：約315mm×約280mm×約75mm