Tanchjim から発売されている、Space DAC+Ampです。
USB-DACの中では小さく、そこら辺のやつより圧倒的に高音質です。
32bit 768kHz PCMとDSD Native 256xを再生可能でスペック面も最強。
3.5mm+4.4mm Balで互換性も広く、価格も安い。
人気はあまりないようですが、とてつもない力を秘めたDACです。
Cirrus Logic 最強か?
採用DAC ICはCS43131 というCirrus Logic社のフラッグシップICです。
チャンネルスプリットは110dB以上、THD+Nは-115dBという高スペックなICで、さらにすごいのはダイナミックレンジが驚異の130dBあるということ。人間の耳のダイナミックレンジはだいたい120dBですので、それを超える音圧範囲があるということです。
CS43131にはクラスH ヘッドフォンドライバが内蔵されています。
クラスH というのはアンプの動作方式で、クラスAやクラスBなど聞いたことがあると思います。
クラスHはクラスABの進化版で、音量(振幅)の小さい領域では電圧を制御して、損失を小さくするという動作をします。小消費電力でクラスAB動作による高音質を実現できます。
出力コンデンサとノイズとBal/unBal
・出力コンデンサについて
一般的に、出力にDCがあるとヘッドフォンが壊れてしまうので、アンプにはたいていカップリングコンデンサと呼ばれる大容量コンデンサが実装されています。しかしこの方法は音質が劣化するため、なるべくカップリングコンデンサを使いたくないのです。そこで使われるのがDCアンプです。
SpaceはこのDCアンプです。(多分) イヤホンやヘッドフォンの特性によってフィルター定数が変わらず、一定の音質を保てます。
・ノイズについて
このDAC+Amp、3.5mmと4.4mm 出力があるわけですが、3.5mmのノイズが1.1uV、4.4mmのノイズが1.5uVとアンバランス接続のほうがノイズが小さいです。つまり、イヤホンのような小出力のときは3.5mm unBalのほうが高音質な可能性があるということです。そううまくいかないでしょうけど。
透明部がかっこいい
銀色の筐体はアルミ製で、約15gと軽量です。サイズ感はMonoの消しゴムです。まんま消しゴムの大きさしてます。
エッジは丸く加工されていて痛くないです。
付属USB-OTGケーブルは双方向で、シールド線が二本入った透明なケーブルです。
パッケージは透明部を強調したデザインでかっこいいです。裏面にはスペックが書いてあります。
透明部は前面の約半分ほど。ここから見えるのは発振器と抵抗、コンデンサです。角度によってCS43131が二つ見えます。基板が黒く、かっこいいですね。
超高音質。ボーカルの響きにご注目。
「CSのDACは涼しい音がする」とよく言われるCirrus LogicのDACですが、CS43131も例外ではありません。人間の声は100Hzから1000Hzまでとされていますが、このDAC、400Hzあたりからの音の透明度がすごいです。透明度100%です。これには高域再生能力やカップリングコンデンサレスであったりすることが主な要因だと思います。さらに、透明度が上がったことにより実はそれらの音につぶされていた、別の音が聞こえてきたりすることもあります。ハイハットの余韻がいつもより長く聞こえたり、息継ぎの音が異常に生々しかったり。情報量が圧倒的に増えます。
実際、以前持っていたDC05は低音が強調されすぎていて音が隠れてしまい長らく使っていなかったのですが、Spaceを聞くやいなや爆速でDC05を売り飛ばしてしまいました。今現在聞きながら書いていますが、気を抜くとkdぁjsふぁsdlkjfって謎の文字列とともに曲に集中してたりします。
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購入金額
12,768円
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購入日
2023年04月02日
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購入場所
Amazon/Fanmusic
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