映画「かがみの孤城」。
辻村深月のベストセラー原作
を、映画クレヨンしんちゃんシリーズの演出や監督、「河童のクゥと夏休み」の監督を務めた原恵一がアニメ化した2022~2023年末年始映画...だったハズが、ロングランとなり、多くの劇場で3月頭まで上映された。
異世界ものアニメ、という意味では、やや先行しながらもほぼ同時期に公開された動員数1000万人、興行収入134億円を越えた「すずめの戸締まり」という化け物映画に覆い隠されてしまった面はあるが、それでもじりじりと評価を上げてロングランになり、動員数81万人、興行収入10億円を越え、「ヒット映画」となった(ヒットか否かは興行収入10億円が一つの目安)。
最近の映画では「入場者特典」をつけるのが定番プロモーション手法になっているが、この「かがみの孤城」も公開直後は、主人公の少年少女達の「その後」を描いた〈その後の風景〉という入場者特典カードが配られた。これは原作者の辻村深月とアニメ監督の原恵一がイメージを膨らませ、キャラデザ&作画監督の佐々木啓悟が絵を描いたカード。〈その後の風景〉カードは6種製作され、2枚ずつ3種が、2022年12月23日の公開日からブラインド状態でランダムに配布された。
その後、ロングラン化したことにより入場者特典の追加が行われ、1月20日からは第2弾、翌週27日からは第3弾のイラストカードが追加配布された。
これは〈ここだけの風景〉と呼ばれるカードで、時間軸的には映画と同時期に、映画を見ている人が城に招かれる状況を描いた「あなたが8人目」(第2弾)と、映画では描かれなかったクリスマス会の日のオオカミさまひとりのシーンが描かれている第3弾の「ありがとう」が用意された。
そして興業収入10億円突破記念、および終盤動員数の最後のブースターとして、(おそらく)最後のイラストカードが2月23日から第4弾入場者特典として配布された。当初は日に3回も上映があった近場の映画館も、日に1回の上映に絞られてきていて、しかも午前やレイトショーといった「非ゴールデンタイム」に押しやられていたので、そろそろ終わりかもと、最後にもう一度味わってきた。
そのときゲットできたのが、本品「赤ずきんちゃんたち」。
オオカミさまが鏡を覗いている構図。
ただこのカード、仕掛けがある。今までの第1~3弾入場者特典のイラストカードは、「イラストポストカード」と呼ばれることもあったように、裏はほぼ白紙で、ワンポイントの小さなイラストと映画タイトルが入っていただけで絵葉書としても使えなくはないレイアウトだった。
それが今回はほぼ同じ絵柄が表裏に描かれている。
違いは鏡の中。
表?は順当にオオカミさまが鏡に映った姿だが、裏(多分)はそこがQRコードになっている。そのQRコードを読むと、第1弾プレゼントの〈その後の風景〉の6種類の絵が鑑賞でき、しかもダウンロードできるサイトに誘導される。
裏?もほぼ同じ絵だが、鏡が特設サイトへつなぐQRコードになっている(画像加工済)
第1弾入場者特典は6種3組が数量限定の一斉配布だったし、ブラインド状態のランダム配布だったので、何度も通った人でさえ、全種をゲットできていない可能性がある。1月後半からの上映では、その〈その後の風景〉のカードの絵柄が映画の最後に追加公開されていたが、持っていないカードの絵柄をダウンロードしてじっくりと見ると、いろいろと発見があって面白い。
このQRコードから行けるサイトが、いつまで公開されているのかわからないけれど、今は映画の主人公たちの「その後」に想いをはせることができる「鏡(入口)」となっています。
多くの人がコンプはできなかったであろう第1弾入場者特典カードを堪能できる。
(自分が持っていないカード関連では)ウレシノがフウカを見つけた2028年には、30歳台中盤になっているであろう、こころとリオンはどんな大人になっているか、想像するのも楽しい。
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購入金額
0円
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購入日
2023年02月23日
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購入場所
イオンシネマ
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