Realtek RTL8125BG搭載のものは国内販売品では玄人志向だけ・・・と思ったら調査不足でした。
・玄人志向 GBE2.5-PCIE
・SilverStone ECL01
モノによってはマザーボードにRealtek RTL8125BGが搭載されていたりします。
基本的な性能については、下記の参考サイトにて触れている。
参考サイト:帯域制御可能な玄人志向の低価格2.5Gbps対応LANカード「GBE2.5-PCIE」
ヒートシンクのないLANカード
外箱(表)
外箱(裏)
中身
Linuxで使用します。
購入してから気が付きましたが、玄人志向ではLinuxサポートしていないのですね。
Realtekチップを使ってるから、きっと平気でしょう。
そんなわけで、Realtekのサイトから「2.5G Ethernet LINUX driver r8125 for kernel up to 5.19」をダウンロードしてビルドします。
うーむ、ビルドがうまくいかない。
使用環境の Kernel が 6.2 だからだろうか。
ソース解析をして、下記修正(カーネルソースの記述に合わせる)を施したらビルドが成功した。
ぶっちゃけ、うまくいくとは思わなかった。これは関数のオーバーロードを考慮していないカーネルソース側が悪いと思う。
# vi src/r8125.h
#define RTL_NAPI_CONFIG(ndev, priv, function, weight) netif_napi_add(ndev, &priv->napi, function, weight)
↓
#define RTL_NAPI_CONFIG(ndev, priv, function, weight) netif_napi_add_weight(ndev, &priv->napi, function, weight)
DKMSを使用してカーネルのバージョンアップが入った際に再コンパイルして適用させる。
下記のサイトを参考にした。
参考サイト:https://qiita.com/hugashy/items/0150e10aea2cf9621ba8
# vi /usr/src/r8125-9.011.00/dkms.conf
PACKAGE_NAME="r8125"
PACKAGE_VERSION="9.011.00"
BUILT_MODULE_LOCATION[0]="src"
BUILT_MODULE_NAME[0]="r8125"
MAKE[0]="'make' KVER=${kernelver} modules"
CLEAN="make clean"
DEST_MODULE_LOCATION[0]="/updates/dkms"
AUTOINSTALL="yes"
# dkms add -m r8125 -v 9.011.00
# dkms build -m r8125 -v 9.011.00
# dkms install -m r8125 -v 9.011.00
# ls -l /lib/modules/6.2.0-0.rc6.20230203git66a87fff1a87.47.fc38.x86_64/extra/
-rw-r--r-- 1 root root 78408 2月 8 11:08 r8125.ko.xz
ドライバは組み込んだ。あとは物理カードを入れて起動。下記に入れる。
無事に認識出来ている模様。
# lspci | grep Realtek
03:00.0 Ethernet controller: Realtek Semiconductor Co., Ltd. RTL8125 2.5GbE Controller (rev 05)
VLAN設定を施した。
# nmcli con add type vlan ifname VLAN130 dev ens1 id 130
# nmcli con show
NAME UUID TYPE DEVICE
ens1 xxxxxxxx-xxxx-xxxx-xxxx-xxxxxxxxxxxx ethernet ens1
VLAN130 xxxxxxxx-xxxx-xxxx-xxxx-xxxxxxxxxxxx vlan VLAN130
# nmcli connection modify VLAN130 802-3.mtu 9014
# ip a
2: ens1: <BROADCAST,MULTICAST,UP,LOWER_UP> mtu 1500 qdisc fq_codel state UP group default qlen 1000
link/ether xx:xx:xx:xx:xx:xx brd ff:ff:ff:ff:ff:ff
altname enp3s0
inet 192.168.100.n/24 brd 192.168.100.255 scope global dynamic noprefixroute ens1
valid_lft 257966sec preferred_lft 257966sec
inet6 :::::/64 scope link noprefixroute
valid_lft forever preferred_lft forever
5: VLAN130@ens1: <BROADCAST,MULTICAST,UP,LOWER_UP> mtu 1500 qdisc noqueue state UP group default qlen 1000
link/ether xx:xx:xx:xx:xx:xx brd ff:ff:ff:ff:ff:ff
inet 192.168.130.n/24 brd 192.168.130.255 scope global dynamic noprefixroute VLAN130
valid_lft 257966sec preferred_lft 257966sec
inet6 :::::/64 scope link noprefixroute
valid_lft forever preferred_lft forever
うーん、MTU設定してるのに1500だし・・・。
後の課題かな。
・VLANのDHCPは見に行ってIPアドレスは発行されてるがMACアドレスが認識されてないなぁ。
・ens1が標準のIPアドレスが割り振られているので解除しないと。
上記2つは下記ルーター設定で対応した。
ファイル共有速度を検証した。
NAS(MTU:1500) → 2.5GbEハブ → ローカルPC(MTU:1500)
平均で180MB/s(1.4Gbpsくらい?)くらいは出ていた。
MTUが適切に設定出来れば気持ち早くなるかもしれない。
とりあえず、使えることが確認出来たから問題ないかな。
Realtekチップであれば他ベンダーでも問題なさそうだ。
まだ購入時期は決めていないが、2個目は TrueNAS OS で使用する予定。
メモ書きで下記の参考サイトを残しておくことにする。
参考サイト:https://kirishima.it/mt/2022/09/rtl8125_truenas_130u2.html
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購入金額
3,400円
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購入日
2023年02月04日
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購入場所
Amazon.co.jp
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