「芋づる式洲崎綾 Part10」。Webラジオのキャラクターの面白さと天使の歌声のギャップ萌えですっかりファンになった洲崎綾（あやちゃん／ぺっちゃん／あやっぺ）関連。12月といえばあやちゃんのバースデイということで、それに向けてこの1年で増えてきた彼女の参加した作品やDJCD、Webラジオのイベントグッズや原作本まで、幅広く芋づる式にご紹介するシリーズレビューの．．．線路は続くよ？10回目。

ショートアニメ「レヱル・ロマネスク」。元々は、鉄道車両擬人化のR18のPCゲーム「まいてつ」を原点とする作品。その「まいてつ」を全年齢化してPS4やswitchに移植したのが、「まいてつ -pure station-」。そして「まいてつ -pure station-」のスピンアウトアニメが「レヱル・ロマネスク」。

九州にある御一夜市（おひとよし）で眠っていたレイルロオド（鉄道車両の運転や整備補助をする人型モジュール）ハチロク（8620型蒸気機関車レイルロオド）をヒロインとし、御一夜市の住民とのかかわりを描いた（ものであるらしい）「まいてつ」とは違い、「レヱル・ロマネスク」はレイルロオドの設定は使っているが、ほぼキャストの重複がない形で、全国から集ったレイルロオドたちが、町おこしのためグッズの製作を企画する、というお話になっている。

前述の「まいてつ」シリーズのメインヒロイン？レイルロオド＝ハチロク（別名すず）は、「会議で忙しい」と今回集められたレイルロオドたちに、すべて丸投げ状態で、第1回に白黒画像で短時間登場するにすぎない。また、人間のキャラクターも関わらず、レイルロオドたちだけで話は進むので、「まいてつ」の設定を使ったパラレルストーリー、という感じ。

元となった「まいてつ」シリーズのキャラは、わずか数秒の状況説明映像にのみ登場

この「レヱル・ロマネスク」のキャストとしては

・すずしろ（万岡鉄道C12 67専用レイルロオド）：上坂すみれ
・ラン（高嵜鉄道D51 840専用レイルロオド）：内田彩
・汽子（名児耶鉄路ホジ6005形 ホジ6016専用レイルロオド）：あやちゃん
・いよ（いよかん鉄道甲1形 1号蒸気機関車専用レイルロオド）：降幡愛
・紅（旧南颯鉄道キハ100形 キハ101専用レイルロオド）：黒沢ともよ
・りいこ（頭部鉄道5号機関車専用レイルロオド）：久保ユリカ
・かかあ（常州電鉄デハ100形 デハ101専用レイルロオド）：永井真衣
・しろがね（關門鉄道EF10 23専用レイルロオド）：上絛千尋
・西瓜（仲国鉄道総公東富4 2000専用レイルロオド）：伊ヶ崎綾香
・ナレーション：千葉繁

という布陣で、唯一「まいてつ」と同じ役で出演するのが西瓜役の伊ヶ崎綾香のみ。

あとはすべて新顔というキャスティング。

このなかではすずしろが主人公で、司会進行。のこりの８レイルロオドたちが二人一組で、地域振興のため企画された「第一回まいてつ祭」を開催する御一夜市を盛り上げるグッズを考えていく．．．というストーリー。

主人公のすずしろ

あつまったレイルロオドたち

あやちゃん担当の汽子

なぞのグッズ起点の好循環理論

あやちゃんはホジ6005形蒸気動車を元にした「汽子」というキャラクターを演じた。ホジ6005形蒸気動車は、鉄道記念物かつ重要文化財として指定（ホジ6014号）されているほど由緒正しい？列車。ちょうど「機関車」に引かれて走る客車と、単独でモーターを装備し走る電車のあいのこのような列車で、客車に直接蒸気機関を搭載して、機関車の牽引がなくても動けるようにしたのが蒸気動車。20世紀初頭から、大戦中まで用いられた形式で、昭和50年まで実用運用がされた純粋な蒸気機関車よりも活動時期が短かったためか、年上設定。また、導入時は、武骨な蒸気機関車よりもあか抜けたハイカラな存在だったため、ちょっと年上のお姉さんキャラとして描かれている。

どちらかと言えば、チャキチャキ系のお転婆や活発なタイプのキャラが多く、お淑やかなキャラ担当はあまりないあやちゃんとしてはレアキャラ？お嬢様＆お姉様系キャラは新鮮で良かった。

あと、イケメンのランを演じた内田彩としろがね役の上絛千尋の彼氏・彼女掛け合いが良かったな（ちな、しろがね役は元々YouTuberてんちむ（橋本甜歌）の予定だったが、下着販売の炎上騒動もあって辞退⇒上絛千尋に変更された。結局、上絛千尋が好演したので、むしろ変更されて良かったとの声もあり）。

ラン（左）を演じるうっちーのイケメン台詞にメロメロなしろがね（CV上絛千尋）

町興しグッズ考えるのが中心のショートアニメなので、全体としては軽い作品だが、その中ではこのランとしろがねのイチャイチャ振りが見どころ？？

なお、レイルロオドたちがかかわっている車両は、すべて元となったものがあり、

・すずしろ=旧国鉄C12型蒸気機関車、真岡鐵道のSLもおか、C12 66号車？
・ラン=旧国鉄D51形蒸気機関車、高崎機関区のD51 498号車？
・汽子=鉄道院ホジ6005形蒸気動車、名古屋リニア鉄道館所蔵のホジ6005型6014号？
・いよ＝伊予鉄道（伊豫鉄道）甲1形蒸気機関車
・紅＝南薩鉄道キハ100形気動車キハ104？
・りいこ＝東武鉄道B1形5号蒸気機関車
・かかあ＝上毛電気鉄道デハ100形電車デハ104？
・しろがね=旧国鉄EF10形電気機関車関門トンネルタイプステンレス仕様24号車？
・西瓜＝中国国鉄東風4型ディーゼル機関車

という感じだと思う（微妙に実在の列車とは号車を変えているのが芸が細かい）。

なお、この「レヱル・ロマネスク」、TOKYO MX系でTV放映はされたのだが、その後の円盤化に向けて資金をクラウドファンディングで募った。cybercatは「Dプラン＝オンライン試写会つきプラン」を支援したので、最速オンライン視聴権の他に、DVDとBlu-rayの両パッケージと、ハイレゾ音声作品DLカードを入手、そして円盤最後にクレジット記載というリターンを得た。

なんか同じものが二つあるようだが．．．．

ひとつはDVDでもうひとつはBlu-ray（DVDは一般販売されたが、Blu-rayはなし）

ハイレゾ音声のダウンロードカードは、9枚予定が結局12枚に

各カードの裏にはダウンロードコードが．．．

後援者クレジット（大）はこの位置

この「レヱル・ロマネスク」、放送自体は2020年だが、2022年現在でも「生きて」いるコンテンツで、イベントなども継続的に催されている（2022年最新のイベントは12月10～11日の『レヱル・ロマネスク』サミットin人吉）。さらに第2期の制作も発表されており、追加キャストも発表されている。

第2期でも円盤化プロジェクトがあったら応援したいなーと考えている作品です。

【円盤収録話】

第1話：レイルロオドサミット、開幕す
第2話：運命のグルウプ分け
第3話：分科会、始まる
第4話：布製品と昆虫
第5話：永遠のライバル
第6話：熱き切磋琢磨
第7話：トップスタァ登場す
第8話：トンネルを往く者
第9話：名物かかあ参上
第10話：花開くセンス
第11話：癒しの天然温泉
第12話：出発！進行！ 

【クラウドファンディングDプラン＝オンライン試写会プラン内容】

・お礼のメール&活動報告
・DVDパッケージ（CF限定シリアルNo入り）
・Blu-rayパッケージ（CF限定シリアルNo入り）←一般市販なし
・ハイレゾ音声作品DLカード９枚（オリジナルパッケージ付き） ⇒12枚になった
・最速オンライン試写イベント（2020年9月26日←TV放映初回は同年10月3日）
・スタッフクレジット（大）DVD&BD映像・HPに掲載

レヱル・ロマネスク 第1話『レイルロオドサミット、開幕す』